子どもたちのアイデアをカタチに! ECOアイデアコンテスト受賞者インタビュー!
2021年9月から11月にかけて募集が行われた、「Sunshine City×SDGs ECOアイデアコンテスト」では、多くの小中学生の皆さんから、 “ごみ”を正しく・楽しく分別できるアイデアが寄せられました。(過去のプロジェクトインタビューはこちら)
2022年3月には、アイデアをもとに開発したオリジナルの資源回収ボックス「ECOステーション」が出来上がり、豊島区・高野区長と株式会社サンシャインシティの合場社長が受賞者のおふたり、道順可憐さん・大西凛さんと対面。関係者へのお披露目会も実施され、皆が笑顔になるひとときとなりました。
たくさんのアイデアの中から、「ECOステーション」のメインアイデア『なんかいいこと、ある!! ゴミSTATION』の発案者・大西凛(おおにしりん)さんと、「ECOポイントキャンペーン」のメインアイデア『リサイクルポイントキャンペーン』の発案者・道順可憐(どうじゅんかれん)さんのおふたりに、株式会社サンシャインシティの合場社長やプロジェクトを担当した大村有佳さんと、岩田純さんと共にお話を伺いました。
身近な問題に興味を持って小さなことから実践!
――コンテストに応募をしようと思ったきっかけは何ですか?
道順さん
学校で配られた「ECOアイデアコンテスト」のチラシを見て、わたしもエコについて考えてみたくなったのがきっかけです。
大西さん
私は去年の夏に「海洋インフォグラフィックコンテスト(海と日本プロジェクトin 東京)」に参加したのですが、そのときに「サンシャイン水族館賞」をいただいたんです。そのことがきっかけで今回のコンテストも知り、応募してみようと思いました。
――おふたりとも普段ご家族との会話の中などで、たとえば環境や、ごみ分別などについて話したり、エコを意識して過ごしていることはありますか?
道順さん
たとえば、着古した服を捨てるのではなく、弟や小さい子にあげたり、切って掃除に使うなどしています。
大西さん
私も服を掃除用に切って使ったり、学校の家庭科授業で教えてもらってからは食器についた油は先にキッチンペーパーで拭いてから洗うようにしています。
――学校で習ったことをしっかりと実践されていて素敵ですね。
たくさんの人に、楽しく利用してもらえるエコなアイデアをカタチに
――“ごみ”をマイナスにとらえるのではなくプラスにしていく。そこが印象的で、楽しいアイデアが満載だなと思いました。
――改めて、それぞれが作品に込めた思いを教えてもらえますか?
道順さん
私は小さい頃からサンシャインによく遊びにきていました。いつもお客さんで賑わっていて、たくさんの施設やお店もたくさん。そこで、訪れている人がポイントを貯めながら楽しくごみの分別ができるといいなと思いました。そして、貯めたポイントが施設内で使えたらいいなと。
――実際に店舗内に設置されたタブレットを使ってみていかがでしたか?
道順さん
とても使いやすかったです!
――大西さんはいかがですか?
大西さん
私は何よりも楽しく長く続けられることを考えて作品づくりをしました。具体的なアイデアは、サンシャインシティを訪れたときにやっていたイベント「サンシャインシティ 絵本の広場」のシンボルの木を見て、この雰囲気に合うように作れたらいいなと考えていたら、どんどん浮かんできたんです。
――実物を見ていかがでしたか?
大西さん
考えていたのと同じものが出来ていて、嬉しかったです。
“ごみ”は友だち。楽しく続けてハッピーな世の中に!
――今回、アイデアが実際にカタチになることで、一歩素敵な社会になったわけですが、おふたりはどんな社会になったらいいなと思いますか?
道順さん
ごみの分別はめんどくさいと思っている人もたくさんいると思います。だから、楽しく分別できるような仕組みをつくることで、みんながハッピーになれる世の中になればいいなと思います。
――大西さんはいかがですか?
大西さん
“ごみ”ってリサイクルしたり再利用したりもできるものなので、決して悪いイメージではなく、友だちのような意識が生まれて、 “ごみ”と共存できる未来になるといいなと思います。
――“ごみ”と友だち、共存できたら素敵ですね。
――おふたりの将来の夢は何ですか?
道順さん
いろいろあるのですが、今はプログラマーに興味を持っています。プログラミングで森林の大切さなどを伝えていけたらいいなと思っています。山中湖へ行ったときに、とても空気が澄んでいて綺麗な場所で感動して、こういう場所を守っていけたらいいなと思ったのが最初のきっかけでした。
大西さん
わたしは水泳選手が夢なのですが、コンテストを通じて海にも興味も持ちました。将来は、水泳選手を目指しながら水の環境問題にも取り組んでいけたらいいなと思っています。
子どもたちと共に未来の社会を作っていく
――最後に、合場社長と、大村さん、岩田さんにコンテストを振り返っていただきたいと思います。
合場
大人は何か思いついても、なかなかできないだろうなとか、本当にみんなが喜んでくれるのかな、などけっこう考えてしまうんです、やる前にね。でも今日、おふたりの話をお聞きし、自分の想いや夢をストレートに表現する力を目の当たりにし、驚きました。ECOアイデアコンテストを機に、子供たちの純粋な想いをカタチにすることができ、我々も最後まで貫くことの大切さを改めて、勉強させていただきました。
大村
私は今回、初めてのコンテストでしたのでどれだけ集まるか不安だったのですが、蓋を開けたらたくさんの方に参加いただけたことを嬉しく思っています。インタビューさせていただいて、大西さんが「“ごみ”を友だちのように」、と話されているのを聞いて、“ごみ”を汚いものとして扱うのではなく資源として考えているのがサステナブルな社会をつくる発想だと改めて思いました!
そして、受賞したおふたりのアイデアを理想に近いカタチで実現化できていたことを聞けて安心しました!環境のいい未来を、一緒に考えて作れる“仲間”が増えたことを嬉しく思います。
岩田
今日、おふたりから話をお聞きし、普段からエコな活動をしているのに驚きました。プログラミングで森を守ることや水の環境問題に取り組みたいと聞いて、頼もしく思います。大西さんからもお話がありましたが、楽しく続けていくこと、長く続けていくことが大切だなと思います。これからも、サンシャインシティ一丸となってエコやSDGsに取り組み、たくさんの方に楽しく使ってもらえるような施設であり続けたいなと思います。