子どもの心の声を知ることができる遊び
小学生以上のお子さんとのオススメの遊びを紹介します。子どもに嫌がられずに心の中を覗けてしまいます。逆に親の心の中も見られてしまいますが・・・
はじめに
こんにちは!「こどもコーチのこーちゃん」ことスタスタCEOの鈴木孝一です。
東工大院卒、ITベンチャーと一部上場企業を経て教育ベンチャー2社経営、趣味で器械体操やプレミアムテキーラのインストラクター、・・・。誰かが敷いたレールには従わない人生を毎日楽しんでいます。
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小学生以上のお子さんとのオススメの遊びを紹介します。子どもに嫌がられずに心の中を覗けてしまいます。逆に親の心の中も見られてしまいますが・・・
レゴで抽象概念をカタチにする
レゴで抽象概念をカタチにする遊びです。
お題は例えば「幸せ」。 5分で作りお互いに作品の意図を説明し合います。初めはきっと見えないものをカタチにすることに戸惑い、説明も上手くできないと思います。でもすぐにできるようになるはずです!
私も子どもたちと最初にやったときは
👦:え、どういうこと? 何を作ったらいいかわかんない!
という反応でした 笑 ですが「いいからいいから」と制限時間を切って無理矢理作らせました。そして自分の作品の説明をさせるのですが、これも最初は上手くいきません 笑
なので私がまずは説明をしました。
父:お父さんは人のために何かできたり、誰かを支えられることが「幸せ」だと思うから、こうお互いが支え合うことで倒れないものを作ったよ。
👦👧:そういうのでいいのね!
父:なんでもいいんだよ。説明は。自分がどういう意図で作ったのかを話すんだから全部正解だよ。なに言っても良い。この作品について何か質問ある?
👧:この色はなにか意味があるの?
父:塊ごとに色を変えているのは「人はそれぞれ違う」ってのを表したかったんだ。違うけどお互い支え合うことはできるってこと。
こんな感じで説明し質疑応答もします。「全部正解」「なに言っても良い」というのを伝え、説明する際の心理的ハードルを下げるのを意識しました。そうすると子どもたちも自分が作った作品について何となく言葉で表現できるようになります。
一度やり方を覚えると「次のお題は◯◯でどう?」「もっとやりたい!」と言い始めます。自分の作品について皆んなが真剣に話を聞いてくれるのは、子どもにとって嬉しいことなのです。
この遊びによって期待できる効果
1.具体⇔抽象 の思考スムース化
2.正解を探る思考からの脱却
3.自己表現力の向上
4.メタ認知能力の向上
5.思考の多様性を知る
6.感受性の向上
7.質問力の向上
1.具体⇔抽象 の思考スムース化
ここでは詳述しませんが「知性がある」と言われる人はみな思考においての「具体⇔抽象」の行き来がスムースです。抽象的な概念を具体的なカタチにすることで「具体⇔抽象」を行き来する思考訓練になります。
2.正解を探る思考からの脱却
正解が無い中で自分なりの答えを作り出すこの遊びは、学校教育で染み付きがちな「先生が用意した正解を探る思考」からの脱却を助けます。
3.自己表現力の向上
自分の気持ちや感情を説明するのはなかなか難しいものですが、レゴの作品という具体化されたものを通すことで、自分の考えを自分の言葉で表現できるようになります。
4.メタ認知能力の向上
「感情」をお題にすることで、その感情について自分がどう考えているのか、というのを意識するようになります。これは即ちメタ認知能力の育成につながります。たとえば「怒り」がテーマだったときには「自分はどういうときに怒りを感じるのか」というのをじっくり考えることになります。自分の感情に対するメタ認知は感情の制御にも有効です。
5.思考の多様性を知る
同じお題でも皆それぞれ作るものが全然違うことが分かり、人の思考の多様性を知ることができます。たとえば「幸せ」という言葉も人によって捉え方が全く異なるので、一緒に「幸せ」を感じるためには認識のすり合わせが必要なことなどもわかります。
6.感受性の向上
正解はないので何を作ってもよいのですが、実際は感心するような作品や説明があることがわかります。私も子どもの作品の説明を聞いて思わず「なるほど、深い!」と唸ってしまうことがしばしばありました。
7.質問力の向上
他者の作品に質問することで質問の力について理解することができます。質問の仕方によって、単なる事実の確認だけではなく、人の気持ちや考えを知ることができることがわかります。
具体的な遊び方
お題を決めて5分で作品を作ります。制作中はお互いの作品をなるべく見ないようにします。パーツは取り合いになりますが早いもの勝ちです。
何度かやってみた結果、下記の禁止事項を入れたほうが楽しく遊べそうです。
・人形は使わない
・文字を書いたりしない
人形を使うと作りやすいのですが、ありきたりな作品にしかならないので使用はオススメしません。誰が見ても意図がわかるので、説明を聞くのも詰まらなくなってしまうのです。
またレゴのパーツで文字を作るのも禁止にしました。「何を作っても良い」というルールでまずはやってみて、もしお子さんが思いついて文字を作ってきたら話し合って「次回以降はなしにする」のが良いかと思います。
お題は、
・幸せ、感動、勇気、友情、喜び
・悲しみ、不安、孤独、怒り、恐怖
・人生、運命、未来、永遠、青春
・好奇心、向上心、探究心、想像力、集中力
などがオススメです。お題にするとその言葉を「子どもがどう捉えているか」を知ることができます。逆に「親がどう捉えているか」を話すことにもなるので、親の想いを子どもに伝えるチャンスでもあります。
面と向かって「幸せについてどう考えているか話し合おう」とはなかなか言えませんが、この遊びだとそれができてしまうのが面白いところです。
レゴさえあれば直ぐにできる遊びなので是非一度やってみてください!大人同士でも楽しめます!
さいごに
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