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やり方を教えると「挑戦する力」がなくなる!?

子どもが失敗していると手を差し伸べたくなりますよね。でも実はその親心が逆に子どもの「挑戦する力」を奪っているのです。では親はどうすればいいのでしょうか?

はじめに

こんにちは!「こどもコーチのこーちゃん」ことスタスタCEOの鈴木孝一です。

東工大院卒、ITベンチャーと一部上場企業を経て教育ベンチャー2社経営、趣味で器械体操やプレミアムテキーラのインストラクター、・・・。誰かが敷いたレールには従わない人生を毎日楽しんでいます。

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自分で決めて実行できる子を育てる「こどもオンラインコーチング」やってます。
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子どもが失敗していると手を差し伸べたくなりますよね。でも実はその親心が逆に子どもの「挑戦する力」を奪っているのです。では親はどうすればいいのでしょうか?

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◆みんなが推進中の「やってみたいこと」

👦:ねぇお父さん! 皆んなの「やってみたいことリスト」の続きを教えてよ!

父:前回11番まで話したから、今日は12番からだね!

1.本を100冊読む
2.弟に優しくする
3.ビーガンになる
4.Youtuberになる
5.布マスクを作る
6.1日中ゲームする
7.PUBGで1位になる
8.ゲームで課金する
9.料理が上手になる
10.百人一首を覚える
11.コーラを沢山飲む
12.ピアノでLemon弾く
13.フォアグラを食べる
14.ダンスが上手くなる
15.ミニ四駆を改造する
16.円周率を500桁覚える
17.ダンボールの家を作る
18.監視カメラを分解する
19.マジックショーをする
20.パクチーコーラを作る
21.メントスコーラ実験をする
22.テニスの大会でベスト8になる
23.ルービックキューブを全面揃える
24.立ちブリッジができるようになる
25.インスタのフォロワー500人にする

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◆12.ピアノでLemon弾く

父:これは小5の男の子のやってみたいことだね。普段ピアノ習ってて、米津玄師のLemonはまだちょっと難しそうだけど頑張って弾けるようになりたいって。

👦:ゆめならば〜♪ ってやつだよね?

父:そうそれ。いつもどおり、まずゴールを決めたんだ。そしてそこから逆算して中間ゴールを設定して日々のやることに落としていったよ。でもそれで実際進めてみると最初のスケジュールの見通しが甘かったことがわかって修正したんだ。それがこんな感じ。

-4/13 右手 ABC
-4/20 右手 D
-4/27 左手 ABC
-5/4 左手 D
-5/18 両手 AB
-5/31 両手 C
-6/13 両手 D
-6/30 両手 ABCD

AとかBとかってのは曲の中のパートだね。6月30日には両手で全部弾けるようにするって計画だ。

👦:お父さんってピアノも教えられるの??

父:いや全然。そもそも弾けないし、なんなら楽譜もドレミファ・・・って数えていかないと読めない 笑 でも弾けるかどうか教えられるかどうかとか関係ないんだ。この子がスケジュールを決めるのにコーチは別にそんな知識いらないんだ。

👦:その子が自分で作るだけだから?

父:自分でスケジュールを作ってコーチに説明をする、ってのが大事なんだ。人にやらされるんじゃなくて、自分ごととして、自分の責任において進める自覚が生まれるから。コーチは説明してもらったスケジュールを聞いて、気になるところを質問するだけだ。

👦:このときはどんな質問したの?

父:ABCは簡単で、Dは難しいのかな?」とか「右手と左手は1週間ずつだけど、両手は2週間になってるってことは、両手はそれだけ時間がかかりそうってこと?」とか。

👦:なるほど。

父:そういう質問をすることによって、なぜそのスケジュールにしたかをその子自身がはっきりと認識するでしょ? ひょっとしたらお母さんと一緒に作ったスケジュールかもしれないけど、コーチング中は自分で回答しないといけないからね。

👦:そっか。ちゃんと自分が理解してないと話せないもんね。

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◆13.フォアグラを食べる

父:これはまた別の小5の男の子のやってみたいことだ。「フォアグラが食べてみたい」ってことだったから「フォアグラって何か知ってる?」って聞いたんだけど、世界三大珍味ってことは知ってるけどどういう食べ物かは知らなかったんだ。

👦:ボクもわかんないや。フォアグラってなんなの?

父:ガチョウのレバーだ。脂たっぷりの。ガチョウに無理やりご飯を食べさせまくって太らせて脂肪肝にするんだ。くちばしに漏斗みたいなのをツッコんで、お腹いっぱいの限界を超えて食べさせるの。それがフォアグラ。

👦:え、無理やり食べさせられるんだ。かわいそう・・・。

父:かわいそうだから止めよう、って言ってる人も結構いて。例えばニューヨークのレストランではフォアグラは出しちゃダメなことになったんだ。フォアグラは動物虐待だからって。

👦:なるほど。お父さんはその子にそれを説明したの?

父:うん、聞かれたから答えたよ。でも「食べてみたい」って気持ちは変わってなかったみたいだよ。でもそれをお父さんはコーチとして、良いとか悪いとか、そんなことは全く言うつもりはない。本人がどうしたいかだから。もちろん法律違反とかだったら忠告するけど、日本では完全に合法だからね。

👦:「自分で決めて実行する」のが大事ってことだね。

父:そういうこと! てかお父さんも普通に食べるからねフォアグラ 笑

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◆14.ダンスが上手くなる

父:これは小2の女の子のやってみたいことだね。ダンスを習っていてもっと上手くなりたいって。「そのためにはどうしたら良いと思う?」って質問して「毎日3分練習する」ってことになったんだ。

👦:あれ、これはゴールとか決めないの?

父:本当は決めた方がいいんだけど「どれだけ上手くなりたいか」ってのがなかなか決められなかったんだ。まだ小学校2年生っていうのもあるし。だから積み上げ方式で「毎日練習する」っての決めたんだ。

👦:なるほど。それでどうなったの?

父:「毎日忘れずにやるにはどうしたらいい?」って聞いたら「紙に書いてリビングと時計に貼る」ってことになったんだ。

👦:2箇所も貼ったんだね。

父:うん。でも1週間後にどうなったかを聞いたら残念ながら毎日できなかったんだって。「紙を見るのを忘れちゃった」「時計もそんなに見ない」って。でも全然いいんだこれで。「自分はこの方法では毎日できないんだ」ってのをこの子は発見したんだ。新たな発見だよね。

👦:どうしてできなかったの! とか叱らないんだね。

父:うん、絶対叱らない。叱ったらできるようになるのかも知れないけど、それだと意味がないと思ってるから。「叱られないためにやる」ってなると、もはや「自分で決めて実行する」じゃないからね。誰かに強制されないとできない人になっちゃう。

👦:叱らずに、その後どうなったの?

父:紙を貼るのじゃ上手くいかなかったから、じゃあどうしようかって考えたんだ。次は「iPadでアラームをセットする」ってことになったんだ。でも今度もまた毎日ダンスの練習はできなかったんだ。

👦:またダメだったんだ! 今度はどうしてできなかったの?

父:アラームはちゃんとセットしたけど、何かをやってるときにアラームが鳴って後回しにしちゃったんだって。だから今度は「5分前からは別のことをしない」ってのも付け足すことにしたんだ。もちろんこれも、その子が自分で考えた方法だよ。

👦:次々に新しい方法を試してるんだね!

父:そう。「どうやったら自分は上手くできるのか」ってのを試行錯誤してるんだ。これってスゴく貴重だったりする。なぜなら学校でも家庭でも、ちょっとグズグズしてるとすぐ大人が口を出してくるでしょ?

「◯◯しないからでしょ! こうやりなさい!」
「こうやったら上手くいくよ!」

って。これを言われちゃうと自分で色々試せなくなるよね。正解を与えられて自分では考えなくなっちゃうんだ。その結果、自分でやって下手に失敗するより、最初から正解を知ってる人に教えてもらえばいいって思考になっちゃうんだ。

👦:あー、わかるかも。で、その新しい方法を試してどうなったの? 今度はちゃんとできたの?

父:そう、ちゃんとできたんだ! 毎日ダンスの練習できたんだって。本当にスゴいよね! この経験を通してきっと「諦めずに何度も挑戦すればできるようになる」ってのをこの子は学べたんだ。これってとっても貴重なことだと思う。

👦:スゴいね!

父:長くなっちゃったから今日はコレでおしまい! 続きはまた今度!

さいごに

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