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「感覚統合とは?」

車の大きなエンジン音が運転中は気にならなくなったり。

集中するとTV以外の周りの物が見えなくなったり。

僕らは日々視覚や聴覚等の様々な感覚を知らず知らずにコントロールしています。

視力や聴力、嗅覚、味覚、揺れる感覚、触れる感覚。
感覚の能力はそのままに、でも、もしコントロールが難しくなったとしたら…
TV横のカーテンの揺れは、
時計のカチカチ音や掃除機の音は、
舌上のぬるぬる・ねばねばは、
エレベーターのふわっと感は、
Tシャツのタグは、

いったいどれほど邪魔なものになるのでしょうか…

僕らは「感覚」を「統合」してコントロールできる土台があるからこそ、様々な環境に適応して、集中して物事に取り組み、たくさんの能力を発揮できています。

この土台が備わっていなかったら、心も身体もうまくいきませんし、
子どもの場合、大切な「できた」が積み重なりません。

↑右上の子どもはこの後どんな行動をするだろう??

感覚統合療法では、一人一人のお子さんのこういった感覚面に目を向けながら
『落ち着いて椅子に座れないのはなぜか』
『夜なかなか寝付けない理由は』
『同じ遊びを永遠と繰り返すのはどうしてか』
『不器用で鉛筆や箸が持てないのはどうしてか』
『決まった物しか食べないのはなぜか』等…
ひとつひとつ考えて支援していきます。

よく「感覚」は子どもにとって「脳が成長するための栄養素」と言われています。

僕ら作業療法士は、様々な遊びの中で、これら栄養素が身体に吸収されて感覚がコントロールしやすくなるお手伝いをさせていただくと共に、
『できた』
『楽しい!』
『次もチャレンジするぞ!』
といった心と体の栄養素も提供していきたいと考えています。

1番怖いことは、何もわからないまま
子どもとその支援者がケンカになる事です。

支援者の精神的負担はもちろんですし、なにより過度なストレスは子どもの心と身体の成長を妨げてしまいます。

子ども一人一人の行動に「こうかもしれない」「ああかもしれない」と想像して、少しでも「理解」ができると、ご家庭や幼稚園・保育園、学校といった場所での生活がしやすくなるかもしれません。

小児領域で働く作業療法士は、そんな皆様の生活のお手伝いをさせていただいております。
何か子どもに関する相談やコメント等、ぜひこちらのサイトや関連するTwitter・Instagramでも反応をいただけたら嬉しいです(^^)

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この文章を読んで、感覚統合療法について、あなたの身近なお子さんについて、少しでも参考になりましたら幸いです。

ご愛読ありがとうございました!




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