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タイトルなんてない くじら チューリップ  あーないない

先月、通りかかった時に花壇にチューリップの葉っぱだけがようさん咲いとった。

お花も咲くといいなと思った。

一昨日久しぶりにその道を歩いたら、ちいちゃなチューリップの赤ちゃんが
二つ咲いとった。
ピンク色と、赤で中が黄色のやつやったかな。

でもピンク色は球根からもぎとられて土に横たわっとった。

なんでと思った。
なんか理由があったんかわからんけど、悪い気持ちでこうされたような気がした。
嫌な気持ちになったけどなんとなくこの姿になってあまり時間が経ってないような、まだここにちゃんと存在があるような感じがした。
どうなるかわからんけど土にそっと戻した。植物は抵抗できんし言葉も発せない。人間なんかに負けないでいてよと思った。

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去年は鯨のことが気になって、本を借りてきた読んだり、商業捕鯨が再開されたこともありよく鯨のお肉を食べた。
新聞で見つけた鯨の記事はノートに貼ってたまに読み返す。日本に5つ鯨が有名な町があると新聞の記事に書いてあった。うちの2つは去年実際に足を運んだ。そして一番近い千葉県の南房総市では夏には鯨の解体が見れるとのことで行ってみたいなと思う。でもちょっと怖い悲しい気持ちになるかもしれん。
お母さんに電話でそれを話すと、「はぁ、行ってみたいなぁ」というので
また東京にきたら電車に乗って房総半島に一緒に行こう。

昨日久しぶりにまた鯨のことを考えだしたので夜、上野に行った。
平日の夜やし人も少なかったけど上野公園に行くとなんだか花見がしたくなった。
咄嗟に友達に連絡したら、その人も上野公園に行ったら花見がしたくなったと言ってたのでやったーて思ったね。色んな季節に、色んな年に色んな人とこの場所に来た。

思い出をまた思い出して少しだけ寂しくなったけど会社帰りのスーツを着とー人らが小さいスペースで安酒を飲みながら酒盛りをしとんを見ていっきにテンションがあがって嬉しくなった。ニューデイズの九州沖縄フェアに便乗して鹿児島の魚のつまみとオリオンビールを買う。オッケー。

もう地図を見んでも東京国立博物館の場所はわかる。そこにおっけなシロナガスクジラの模型がある。
それに会いに行った。夜見るんは2回目。
暗い空に浮かぶそのおっけなシロナガスクジラはとても迫力があって、ほんまに海の中にこんなおっけないきもんが存在するんかなぁと、あまりに非現実的でピンとこんけど、私達人間が呼吸できん広い海におるその姿を想像する。おっきくて感動する。
絵でもなんでもそーやけどおっきい方が感動しやすいなと思う。わかりやすいというか。
大阪の太陽の塔もそー
あとは青森の美術館の白い犬もそー
青森の十和田の美術館のでかいばーさんもそー

オリオンビールを片手にシロナガスクジラを眺めた。
明日、どんな気持ちになって何を見て、何を知るんやろうと思う。
明日はもう出会って10年も経つ友人二人に会う。
4年ぶりや。何の話をするかな、また元気で会えることが嬉しい。
2020.3.12 22:58

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