タイトルなんてない
夜に足が痛み出してトイレにも行けなくなった。
どうにか這いつくばってトイレに行った。
右足に体重がかかると痛くて歩けなくなった。
片足が使えない分、片方の足や両腕や腹を使って歩いた。
湿布を貼って、保冷剤を足に当てて靴下を履いて眠った。
痛みはどんどん増す。どんどん不安になって暗いところにいってしまう。
インターネットで調べてもしょうがない、病院にいくしかないのに
怖くて行きたくないと思った。
夜間の救急相談に電話をしてみる。
ついに救急車に乗ってしまうのか、ヒビが入ってるのか。
好きな場所に気ままにいけることがなんて幸せやったんやろう。
幸せはきっと些細なところにあるから見落としてしまう。
失くして気づくくらいならまだいいよなて昔思った。なんも良くはない。
電話で相談をする。
症状を説明して病院をいくつか案内するから電話をして予約をして今から自力で行って下さいと言われる。
部屋を出て階段を降りることすら難しいと思ったのにどうすればいいんやろうと思った。
タクシーに乗るのか。
少し様子を見てもいいですか?と聞くと今すぐ行った方がいいと言われる。
痛みはピークから少しましになった気がする。
話しても心が落ち着くことはなく電話を切る。
相手の人もこんな電話をずっと受けて早くさばいて次の電話を受けないといけない。
少し眠って朝様子を見ようと思った。
朝起きると痛みはほんの少しましになった。
でもまだ立ち上がって右足に体重をかけると痛くて仕方がない。
右の足にこんな風に体重が乗っていつも歩いてるのかと思うともっと足を大事にしようと思った。
何度か目が覚めて少し眠ってを繰り返す。
結局近くの整形外科に電話をして受診をすることにした。
先生と話をしてレントゲンを撮った。
レントゲンに映った自分の足の骨は強そうだった。格好よかった。なににも負けないぞ。
ヒビも入ってなくて少し靭帯が損傷してるかもしれないということだった。
安心。痛み止めを出してくれるというので薬の種類を聞く。なるべく薬は飲まないようにしたいなと思う気持ちが強くなった。食べ物や植物で不調が改善されるから。体を温め、ゆるめ、改善したい。
まー、でも痛み止め、ロキソニン、結局ジェネリック。
ずっと気が焦ってイライラしていると思った。昼間の少しきつい日差しに当たりながら足をひきずって歩いて帰った。病院に行く時に工事現場のおっちゃんが大丈夫?と声をかけてくれた。
嬉しいと思った。
少し気持ちがおだやかになった。なんでずっと焦ってイライラしてるのか、
どうしたらもっと肩の力を抜いて呼吸が深くなるんかなぁて
当たり前のことをもっと大事に思いたい、大事なことはもっと抱きしめたい。
部屋に帰って少し食事を作って食べて眠る。
こんなタイミングでマンションの外壁工事があってとんでもない音がして何度か目が覚めた。
目が覚めて寂しいと思った。
ここ二日間友達とずっと一緒にいていろんな話をして一人になったから寂しいと思った。
埼玉の田舎道の畑を見るのが好きだ。優しい光がずっと差し込んでいて、文通がきっかけで出会った友達とどんぐりを蹴ったり投げたりして遊んだ。鶴ヶ島には初めて行った。
まだ金木犀が咲いていた。
夏実さんは、今年から就職して車移動になったから金木犀のにおいがかげなかったと言うので二人で一緒ににほいをかいだ。
部屋で小松菜を一気に茹でてじゃこで和える。
さつまいもを茹でてコロッケを作った。
さつまいもの甘さがいいなぁと思った。
んで、おたふくソースはうまい。
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