美味しいなんていらない
どこが美味しい、あそこが美味しいといった会話を聞くたびに楽しくなる。新しいレストランも予約困難レストランの話も。
もう長いこと通っているレストランがある。これといった特別な理由が見つからないまま、機会があるとここで食事をすることが多くなった。食事が終わった後に「次はいつ来よう」と自然に思うだけでこれといった理由はない。
決して広くない、けれども一人で回すには十分すぎる席数の店内に青々とした緑が生える。「半年ぶりか~早いな~」「この前あそこ行ったんやけど…」と入ってくるなり