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【癒し】癒しの誕生・時代背景・ブームについて#4

こんばんは🌝

以前、癒しの定義について辞書や本で調べた結果、

「癒し」とは、どこか欠けてしまったものを解消・治すこと。

という意味ではないか?
と定義することができました😊✨


ところで...

「癒し」を求めだしたのは、いつからだろうか?


私個人としては、
子供の頃は、遊ぶのに夢中で「癒されたい」という感情はなかった。

中・高校生くらいから癒しを求め始めたのかも🤔

その頃の私の癒しは、
「アイドル・温泉・旅行」だったかな?🥺


そこで今回は、

「癒しの誕生・時代背景・ブームについて」

調べていきたいと思います💕


以下の順番で記載していきます。

■癒しの誕生・背景・ブームについて

■まとめ・2つのポイント

■メモ(感じたこと)

■Googleトレンドで調べてみた!



■癒しの誕生・背景・ブームについて

そもそも「癒し」という概念はいつから誕生したのでしょうか。

ネットの記事から調べたことを引用し、まとめてみました!

引用部分が長くなっているので、
詳細まで興味があるか方は読んでみると新しい発見があるかと思います😊

まとめだけ知りたい方は、
まとめ・ポイントを最後の方に書いたので、
スクロールして進めてください‼️


バブル時代は白熱した刺激が好まれる傾向もあったが、バブル崩壊後、社会が不安になってくると過激な刺激はよどみ嫌われた。元々、過激さには人体危険が伴うのが常であり、それを求める傾向は一種の自虐行動である。心理学的に人間が本質的に求めているのは安らぎと平穏であり、もともと人間は攻撃的な要素を好まない。もしくは極力避けることで自己防衛を図る生き物なので、癒しを求めることを攻撃的要素を避ける意味でも非常に大きな意味を持つと本能的に知っている故の現象である。


1990年代に発生しその後も影響を与えた「癒しブーム」の背景には、特に病人でもない多数の人々が「癒やされたい」という欲求を持つようになったこと「癒し」をマーケティング用語としてメディアや企業が展開した、所有欲や充足感を満たさせる市場戦略が成功したことがあると考えられる。

Wikipediaより引用



「癒し」ブームの概要

通常、ブームや流行は特定の業界や市場で起こる短期的に収束するライフサイクルのことを指す。
しかし「癒し」ブームは大規模かつ長期に渡り展開されたという意味で例外的な現象であった。
世の中にある数多くのモノやサービスを「癒す」という言葉を用いて訴求するということが、
様々な業界で長期的に展開されたのである

このブームが急成長したのは1999 年のことであった。
ソニーの犬型ロボット「AIBO」坂本龍一の「エナジー·フロー」 というピアノ曲大ヒットしたのである。

その理由として『日本経済新聞』などのビジネス·メディアが盛んに指摘したのは、これらが「癒し」を求める世相にマッチしたから、ということである。

例えば、三共「リゲイン EB 錠」のテレビ CM で起用されたことでヒットした「エナジー·フロー」について、
『日経産業新聞』の記事は次のように説明している。

三共の「リゲイン」ブランドの CM はバブル期には「24時間戦エマスカ!」のコピーで猛烈な企業戦士を描き、昨年は「癒し」感覚で長引く景気の低迷に疲れた人々の共感を呼んだ

このようにメディアの言説で目立ったのは、
「リゲイン」のCM で用いられた音楽がそれぞれの時代の空気を反映している、
という見方であった。

ポイントはこうした見方が実態を捉えていたかどうかではない、
むしろ重要なのは、こうした解釈がメディア言説において広く共有されてきたことである。
このヒット以降、様々な業界に属している様々なマーケターにとって、「癒し」ニーズというものは実在するものであり、それに適合することで利益が得られるという。

「癒し」を用いたマーケティングに正当性を与え、産業界を超えた模倣を生み出したと考えられる。
筆者が行った事例研究によれば、「癒し」というキーワードを用いたマーケティングは、各業界が直面する環境変化に対応するために行われた。

例えば、帝国ホテルやリーガロイヤルホテルなどの高級ホテルは、
バブル崩壊以降、法人需要減という環境変化に直面していた。
そこでエステなどのサービスを加えて、女性客向けの「癒し宿泊プラン」を相次いで提供した。

また、主要顧客である若年層が携帯電話への支出を増やしたがゆえに、CD購入を控えるようになったという環境変化に直面した主要レコード会社も、1990年代末から、20代以上の成年層を標的として『feel」など「癒し系音楽」のコンピレーションアルバムをシリーズ化して発売した。

あるいは、少子化という環境変化に直面した玩具業界は、
「たれぱんだ」など「癒し系キャラ」を相次いで開発し、大人向けの製品を提供することが業界と
して定着した。

また、芸能界でも井川遥や本上まなみなどの女性芸能人が「癒し系」として売り出された。

こうした模倣の成功はマスコミにより報道され、その報道がさらなる模倣を生み出すという循環が発生。


こうしたマーケティングの大規模な模倣の連鎖の結果として、
「癒し」の意味が大きく変わった。

1998年に刊行された「広辞苑[第5版]』には名詞としての「癒し」はなく動詞の「癒す」しか採録されていなかった。

「癒す」の意味は「病気や傷をなおす。飢えや心の悩みなどを解消する」というものであった。

しかし 2003年に発行された『現代用語の基礎知識』によれば、「癒し系市場」は「人間の精神的安定に役立つことを切り口としてまとめられた市場
書籍,音楽,絵画,映像,マッサージ,飲料,食物,衣類など日常生活の多くの分野において人々の心を和ませることを目的に開発された商品の発売が進んでいる」

※松井剛さんによる自由課題
「言語とマーケティング癒しブームにおける意味創造プロセス」


■SONYのAIBOとは?

※SONYのHPより引用


■坂本龍一さんの「energyflow」とは?

リゲイン_CM でYouTube検索してみてください。
30秒で当時の社会情勢なども伝わってきます。

※YouTubeより



四つの時期に分かれると思います。

第I期(黎明期〈れいめいき〉:88年〜94年)
アメリカ発のヒーリングにかかわる物品やサービスを零細規模の小売店が提供した時期。

第II期(導入期:95年〜98年)
大企業が参入した時期で、化粧品メーカーがアロマテラピーなどの化粧品を発売したり、大手ホテルが癒し訴求の宿泊プランを提供し始めた時期。

第III期(成長期:99年〜02年)
癒し市場が急拡大した時期で、この時期を象徴するのが三共のビタミン錠剤「リゲインEB錠」のテレビCMで使われた坂本龍一のピアノ曲「energy flow」、それからソニーの犬型ロボット「AIBO」です。家電メーカーではマイナスイオンを発生する空気清浄機やエアコンが発売され、百貨店も癒し関連の売り場を強化し、「癒しの里」「癒しの温泉」など地方の観光地・温泉宿も癒しを訴求するようになります。

第IV期(成熟期:03年〜07年)
になると癒し系のキャラクターや東京ドームの「ラクーア」のような女性をターゲットにしたスパが作られますが、ブームは落ち着きます。07年以降も「癒し」製品やサービスは存続し、ビジネスにおける一般名詞として定着するようになるわけです。 

※「ことばとマーケティング―『癒し』ブームの消費社会史」 松井 剛 著(碩学舎)より


「癒し」は男女で意味が分化したということです。 

※特集より





調べたことをポイントとして2つまとめてみました。



■2つのポイント


①癒しのニーズは、
1990年代のバブル崩壊以降、
環境変化によって人々から求められるようになった!

②癒しの言葉は、
メディア・各業界によりマーケティングとして生まれた。


※人間の精神的安定に役立つことを切り口として市場(書籍,音楽,絵画,映像,マッサージ,飲料,食物,衣類など日常生活の多くの分野において人々の心を和ませることを目的に開発された商品)


つまり、



経済の影響により「癒し」が生まれた。

ということですね...。









■メモ(感じたこと)

今回調べてみて、
経済の悪化によって癒しが生まれていることを知り、
感じたことを箇条書きにまとめておきます。

・「癒し」とは、実はかなりマイナスな意味?
例えば、猫や犬や赤ちゃん、自然などの可愛くて開放的なプラスな意味を持ちそうな「癒し」のイメージな強いですが、
実はかなりマイナスの意味を持つのが「癒し」ではないか。

・癒しを求めるということは経済が豊かではない?
「癒し」というサービス・商品があるということは、経済的に豊かではない証拠なのではないか。

・この世から「癒し」という言葉が無くなる頃に、
経済的な豊かさが担保される?

だとしたら、いかに「癒し」という負の感情を無くしていけるかが今後の課題なのではないか。

・「捉え方」で「癒し」は「癒し」ではなくなる?
例えば、犬と戯れている時に、
「あぁ癒されてるな」(疲れた欠けた心が満ちていく)と感じるのか、
それとも、「犬って可愛いな。私ってこんな可愛い犬と戯れられて幸せだなぁ」と感じるのか。
その人の捉え方1つで癒しではなくなるのではないか。

・上記だとしたら、私がやりたいことは、
癒しを与えるサービスをつくるのではなく、
癒しを必要としない豊かな世の中をつくることをしたいのかも。
もちろん一時の癒しは必要かと思いますが。

・コロナ禍の今、環境変化が多いからこそ「癒し」を求める人は多くなる?

・経済状況と癒しは深い関係にあることが分かる




■Googleトレンドで調査してみた!


『「癒し」「癒やし」「いやし」「癒されたい」「ヒーリング」』の5つのワード

で検索している方がどれだけいるのか?

=どれだけの方が癒しを求めているのか?
=経済の不安定?

最新新情報をGoogleトレンドで調べてみました!



■2004年から2021年までの動向


■ここ1年間(2020-21年)の動向


「癒し」(水色線)や「ヒーリング」(緑線)
で検索する方が多いようですね!

・2010~14年頃にかけて、
「癒し」の検索回数が増えている。

2010~14年で経済の動きがかなりあったから?
・鳩山内閣→菅内閣→野田政権→アベノミクス
・尖閣沖で中国漁船衝突
・東日本大震災、原発事故で甚大被害
一時1ドル=75円32銭
・衆院選で自公圧勝
・消費税5→8%に
など上記が印象的な年でした。


■各地域の検索回数(ここ1年間)

「癒し」と検索するのは、関東・東北方面が多い。
「ヒーリング」と検索するのは、四国方面が多い。

何か理由でもあるのかな?
今後の宿題として調べてみます✨

■関連キーワード(癒し・ヒーリング)


「長崎」に何か癒しがありそうですね!
「マイヒーリングラブ」って、韓流ドラマかい!笑




最後に。

最近、心身ともに「癒されたなぁ」と思う場所
をお伝えします🥰💗

それは、明治神宮 です!

東京都の原宿という都会に位置する明治神宮。
なのに、自然が豊か‼️





原宿という町は、都会の中にも大自然が溢れていて大好きです🥰


今回は「神秘的な場所」で心を落ち着かせることができ、
心身ともに癒されたのでお伝えしました😌✨


「ここに行けば癒される」
というお気に入りの場所がひとつでもあれば、
心強いなと😌


皆さんが「癒される場所」はどこですか?🥰

どんな環境にいたとしても、
1つでも心の拠り所がある世の中になればいいな
と細々と思っています😂✨


今回は長くなってしまいましたが、
最後まで読んでくださり本当にありがとうございました!!

これからも癒しについて研究したことをお伝えしていきます👩‍🔬💕

では、おやすみなさい🌝


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