シェア
たぐりん子
2022年8月11日 09:48
過去を吐き出してリセットしようとして始めたnote、あれこれ書いてきて、そうだ、セイシュン時代の思い出も書こうと思った。そのとき一番に考えたのがこれである。 1987年、35年前の昭和62年、友人と34日間だけヨーロッパを歩いた。外国に憧れ、外国生活に憧れ、でも留学したり目的なく住んだりする勇気もなく、とりあえず旅行だけでも、と出かけた。しかも一人で行く勇気がなく、ちょうどあてもなく会
2022年8月15日 10:37
オランダを出て西ドイツに入る。陸路、ケルンからだ。ケルンでは、ユーレイルパスの再発行に、駅警察だとか、普通の警察だとか歩いた。友人を振り回してしまい、申し訳なく思った。 この友人が、実は、思ったよりムズカシイ人だということが、二人旅ではじめてわかり、途中、何度かぶつかったりした。 まず、タバコの煙を吹きかけられた。我慢。食事の後、満腹でため息をつくと、顔を吹かないでと言われた。ため息は横
2022年8月20日 14:14
ロマンチック街道は美しい世界。バス旅は快適。見るもの全てが美しい。 超有名なノイシュバンシュタイン城は欠かせない。さらにリンダーホーフ城も。ずっと前から憧れていた世界にようやくたどり着いて、感激だった。 だが……。 この二つ、さすがルードヴィッヒⅡと言いたくなるようなしろものであった。ようするに半端なく金ぴかでひたすらめちゃくちゃに絢爛豪華なのだ。平らなところがないかのような彫刻、壁
2022年8月24日 13:42
西ドイツから陸路で東ドイツを抜けて一路西ベルリンへ。列車は西ドイツの国鉄ではなく、東ドイツのもので狭くて汚なかった。 西ドイツの美しい緑の丘が続いたが、国境を越え東ドイツに入ると、その様相は一転。季節は間違いなく夏だが、いきなり冬になったかのような荒廃ぶり。当時謎に包まれていた東ドイツの現状をまざまざと見た気がした。 写真はない。なんだか撮っちゃいけない気がしたのを覚えている。東ドイ
2022年8月27日 13:53
ミュンヘンから5時間。ウイーン西駅についた。インフォーメーションに行こうと歩いていると、パンツにランニング(タンクトップというより、まさしく下着)のおっさんが「奥さん、奥さん」と話しかけてきた。無視していたら、次に日本人の女性が、自分のペンションに来てほしいと必死に誘うので、行ってみることにしたら、さっきのパンツ男がご主人だった。 ちなみに、ドイツ語の成人女性のことはフラウ、フランス語だと
2022年9月4日 18:18
さて、ローマである。 オランダ~ドイツ(日帰りルクセンブルグ)~ウイーンとつなぎ、ローマから帰国する予定だ。 落ち着いた国から来たので、ローマはガチャガチャぶりが目についた。でも私にはそれがおもしろかった。友人はこわがって緊張していた。 私にはウイーンは年配、ローマは若々しいイメージであった。 さて、最初に駅で換金。当時の海外旅行ではトラベラーズチェックと呼ぶ小切手を日