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『すすめ!社労士くん』開業相談編@京都(続編)

登場人物:Lab社労士(L)、Y社労士(Y)、料亭店員(A)、謎の社労士(B)、etc.

L:はぁ、食べましたねぇ。

Y:あんなにいっぱい出てきたのに、いつのまにか終わっちゃいましたねぇ。

L:さて、例の顧問契約の話なんですけどね、契約には・・

A:スラッ、あの~、そろそろお時間なんですが。

L:あれ?あぁ、もう2時か。ほな、あおいそで。

A:ありがとうございました。

Y:あっ、Lab先生、ちょっと電話してきますね。

L:どうぞどうぞ。あ~、まだ話の続きあるんだけど、どこで話そうかな。

Y:・・お待たせしました。じゃあ、今度は私が知ってるカフェで続きやりません?

L:いいですね。

Y:・・・着きました!

L:おぉ、こんなところにオサレなカフェが。

Y:ふっふっふ。私もそれなりにリサーチしてるんで。

L:こういうところは女性と一緒でないと入れないですからね。

カランコロン

Y:え~っと、あっ、いたいた。

L:え?いたって誰が?

Y:お待たせいたしましたぁ、B先生。

L:え?B先生って、あのB先生?

B:ちょっとー、なんなのーLab先生。わたしを差し置いてYたんとだけおいしいもの食べちゃって。

L:え?え?どーいうこと?なにこれ??

Y:うふふ、Lab先生ごめんなさい。実は前からB先生とサプライズ仕掛けようって話していたんです。

L:えー?そうだったんですか。もー、二人して人が悪い。

B:いいから、座って座ってー。Yたん、湯豆腐おいしかったー?

Y:もぅね、さすが料亭って感じでしたね。

B:わたしも本当は料亭でサプライズ登場のはずだったんだけど、急に仕事が入っちゃって。で、急遽作戦変更でここにしたんですよ。

L:そうだったんですね。まぁ、こういうサプライズは嫌いじゃないけど。ところで、B先生って普段はどこにいるんですか?

B:: それはまた今度。

L:近畿のどこかなんですよね?

B:ご想像にお任せ♪

L:まったく、相変わらずの焦らしですねぇ。Twitterではけっこう絡んでるのに正体不明なの、貴女くらいですよ。

B:それはそうと、Yたんに今日は色々と教えてあげてるんでしょー。だったらわたしにも教えてくれないと、不公平でしょ?

L:どういう不公平なんですか(笑)B先生、パートさん雇ってるし私より事業主歴長いでしょうに。

B:でも社労士事務所は長くないしまだ全然わからないから、人の話は興味深々ですよ。

L:はいはい、今更二人だろうが百人だろうが一緒なんでね。ええっとね。顧問契約っていってもいろんなパターンがあると思うんですよ。

①ただそばにいるね(月額1~3万)

②そばにいて、手続きもやってあげるね(月額1.5~3万円)

③そばにいて、給与もやってあげるね(同上+変動費)

④そばにいて、なんでもやってあげるね(月額3~5万円+変動費)

⑤必要な時にいるね(単発のみ、助成金のみ)

Y:へぇ、⑤なんてあるんですねぇ。

L:まぁ、これは特殊ですけどね。数が集まればそれなりになるんじゃないですかね。しらんけど。

L:普通は、②~③ですね。金額は中小企業さんとの契約でよく見聞きする額なんで、これより高いことも低いこともありますね。

Y:Lab先生はどのパターンが多いんですか?

L:どれでもないですね。

Y:へ?

L:相場は意識しますけど、別に形式なんて決まってませんからね。

Y:じゃぁ、どんなふうにしてるんですか?

L:そこは守秘義務があるんで、詳しくは言えないんですけど考え方くらいはお話しできますよ。

B:聞かせて聞かせてー♬

L:わっ!ちょっとB先生、急にテンション上げないでよ、聞いているか聞いてないかわからない顔していたのに(笑)

B:いいから、つづき、はーやーくー。

L:はいはい、私が物流業界出身なのはご存じですよね。そのときにね、こういう言葉があったんです。

・プロフィットセンター

・コストセンター

Y:あ~、最近聞かないけど、昔はよく言ってましたよね。

L:さすがY先生、そうです。プロフィットセンターは利益を生み出すところ、コストセンターはコストを生み出すところみたいな感じですかね。

Y:日本語で言うと、直接部門と間接部門ですね。

L:我々のいるこの人事労務はどっちですか?

Y:コストセンターですよね、一般的な認識では。

L:で、物流っていうのはコストセンターの最たるものでしてね、とにかく安くしろ安くしろの一点張り。

Y:こういっちゃなんですけど、組織の中の掃き溜めみたいになっちゃうこともあったり・・

L:残念ながらそういうこともありますね。物流にかわってロジスティクスなんていうこともありますけど、ちゃんと意味わかって使ってる人なんてそういないでしょうね。

Y:で、人事労務もコストセンターだから、やっぱり顧問料も高くはもらえないということですか?

L:そこは、相手の会社さんがどう考えているかですね。

Y:というと?

L:今や、物流って単なるコストセンターって言えると思います?

Y:んー、今はちょっと変わったかも。ウーバーイーツみたいなものがこれからもどんどん広がっていくのは間違いないですもんね。

L:そうです。ああいう、製造~卸~小売りのその先、つまり消費者とつなぐ最後の物流を「ラストワンマイル」っていうんですけど、その物流がお金になるっていうことがコロナでますます明らかになりましたね。

Y:そうすると、物流をコストセンターとしかみないのは時代遅れだと?

L:まぁ、流通のどこに自分がいるのかにもよりますけど、そういうことですね。

Y:つまり、人事労務も同じことだということですか?

L:わたしはY先生のように人事労務の専門家というほどのものでもないんですけど、考え方は流用できると考えています。

B:ねーねー、Lab先生、わたし途中からちょっとついていけてないんだけど、要するに、社労士の顧問料も、その会社さんが人事労務を単なる金食い虫と考えているのか、利益を生み出すものだと考えているのかによるってことを言いたいの?

L:ちゃんとついていけてるじゃないですか(笑)そういうことですよ。

Y:う~ん、でもそうすると、会社さんにそれを理解してもらうためにはどうすればいいのか?ってことなんですかねぇ。

L:まぁ、この理屈は間違ってはいるんですけど、助成金が得られるっていう意味では人事労務もお金を会社にもたらすことがあると言えなくもないんですけどね。

Y:そういう営業トークはちょっと嫌だなぁ・・

L:お客さんにはそういう言い方のほうが通じやすくはあるんですけどね。

Y:いずれにしても、人事労務や社労士が経営に役に立つっていうことをどこまでわかってもらえるかで金額が変わる、ということですね。

L:ほかにも、物流時代の経験を生かして料金体系作ってるんですけど、これ以上はNGで。

B:えー、ずるーい。うなぎ先生みたいにすぐ逃げるー。

L:うなぎ先生?だれですか?

B:ほらほらー、毎朝とっても役に立つ情報ツイートしてくれるうさゴロー先生。

L:正確な名前わからんじゃないですか(笑)

Y:でもLab先生のおかげでなんとなくイメージができてきましたよ。ありがとうございます。

L:いえいえ、それはそうと、さっきからお二人、スイーツたくさん食べてますけど、そういうマシマシはオッケーなんですか?

B:だいじょうぶ、だいじょうぶ、ハッシュタグ「カロリーゼロ」でツイートすればぜーんぶどっかいっちゃうから。ねー、Yたん♪

L:なんか、その理屈、名古屋のC先生一派が使っているような・・

B:ちなみに、ここのお会計はLab先生もちでいいのかしらん?

L:はいはい、いいですよ。サプライズ企画料として差し上げます。

B:よかったねー、Yたん。

Y:はい!B先生のおかげです。

L:(やれやれ、B先生にはかなわんな・・)

京都編おわり。

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