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新しい職場で、受け入れられやすくするためには

 四月を迎え、多くの新社会人になる方や転職される方も多いでしょう。国内で人が最も移動する時期は3月ですし、人事異動も4月着任が多いです。
以前に、「あまり指摘されない新卒入社でやってはいけないこと」を示しました。今回は新たな職場で受け入れてもらういやすい方法をご案内します。

新しい職場がどう思っているのか

 新しい職場で受け入れる人たちは、あなたに興味津々です。もちろん性格や容姿も気にならないわけではありません。

新入社員:初々しい何も知らない若者
転職や転勤で来た部下:どんな人がきたのだろう
転職や転勤で来た上司:有能なのか面倒くさいのか不安

 これだけに限りませんが、新しい職場で迎える人たちも、期待半分不安半分なので、実は新しく職場に入る方と考え方は似たようなものです。結果を最大限にするパフォーマンスを求められるアメリカのマネージャークラスであれば話は別ですが、最終的に多くの場所で最も求められるのは、
「この人は仲間にできる人なのか?」
という部分です。

 体を動かす職場なら、一緒に体を動かしてくれるかどうかが重要ですし、手順を守ることが重要な職場であれば、ひとつひとつの手順を確実に行う姿勢があるかどうかが重要です。
 仕事上の仲間とは、コミュニケーションの中で醸成された、心が通い合うことで生まれた人間関係よりも、同じ意識や規範の中で、同様に行動できるかが重要視されます。

 それを手にするには、苦楽を共にした間柄になることが一番の早道。つまり一緒に同じ作業をしたり、一緒に行事に参加したりすることです。

 この時一緒に同じ作業をするのも、同じレベルの作業でなければならないので、正確に一生懸命にやらなければ「同じ作業」ではありませんし、行事に参加するのも、参加している多くの人のモチベーションを阻害しないような態度でなければ、参加したことになりません。(つまり嫌々参加している雰囲気を出すなという意味です)

仕事上とこうした人間関係はわずらわしいと考える方へ

 こうした仲間意識の話をすると、そういうのは面倒と思われる方も多いです。仕事は賃金を得るためであり、人間関係はプライベートで充実すればいいという考え方もあります。

 そうなると、職場は仕事で十分な成果を出すことを求めるのが当然になり、それが出せないのであれば、評価を下げるのも当然になります。反対に仲間意識ができていれば、協力を得ることもありますし、成果が出なかった事情を理解して、評価を下げずに維持する場合も考慮されます。

 これは行動に対する総合評価としては正当と言えるので(評価基準がどうなっているかにもよりますが)、不満であるなら成果を出し続ける程度に優秀でなければなりません。しかも評価基準が売上や生産量等の数字で現せるようなものでなければ、印象評価の場合は、成果として認められない可能性すらあります。

 そのため、コミュニケーション能力やマナーは、備わっている方が得するのです。得する方法をやった方が楽なだけで、苦労する方法を選択するなら、それは自己責任になります。

 エンジニアでも研究職でも、チームで対応する場合は、少人数でのコミュニケーションが必要で、円満な人間関係が他の職種より重要な場合が多いです。

 それらがあまり関係ない職種としては、単独で完結する職務なので、芸術職とか社長職になりますが、逆に報酬を安定化するために必死に顧客やクライアントとコミュニケーション取っていることもよくあります。

自分で決めて、自分の結果を得ればいい

 こうした心構えで臨めば多くの職場で、拒絶されるようなことは大幅に減るでしょう。但し、完全実力主義で成果が出ない人は一切認めない職場もありますし、管理職や経営者や現場を牛耳る古参の職員自体が、常に雰囲気を壊している職場もあります。
 他方で、あなた自身が社会人としての最低限のマナーすら守れない無礼者で、近くで普通に仕事するだけで気に障ることがある可能性もあります。

 人生は自分の判断で変えられる部分もあります。馴染む努力をするのも、劣悪な職場から退職するのも自分の判断です。しかし、その判断が努力が足りないことや、言うほど劣悪でない可能性もあります。

 自分が判断して行った自分自身に対する結果は、自分が最終的に決定したものであることを自覚して、前向きに決断していくことが社会人として大切なことだと思います。

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