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駆け出し社労士日記Vol.3 人生100年時代の年金戦略 繰下げ受給について

昨日は年金制度は
うまく使っていきましょう、
というお話をさせて頂きましたが、
本日はその中でも
『繰上げ』『繰下げ』支給制度について
説明をしてみます。

繰下げ受給は大きな安心材料になる


日本の年金制度では、
受給の開始を
60歳から75歳の間で
選べることになっています。


もちろん原則は65歳からなのですが、
60歳からの支給の前倒し(繰上げ)が
出来るというものです。


年金を早く貰えるのか!ラッキー
なんて安直に考えてはいけません。


繰上げをした場合、
月当たり0.4%減額されます。
5年の累計では24%も減額されます。


一方で66歳以降からの受給に
遅らせる(繰下げ)ことも可能です。
こちらは繰下げを行うと
月当たり0.7%受給額が増加します。


よっしゃー、繰下げだ!という
考え方もあるでしょう。
しかし、
年金受給前に亡くなってしまったら・・・
という不安材料もあるかもしれません。


ただ昨今の長寿の方向を考えると、
年金は繰下げで受給するのが
一手ではないかと考えられます。


誰にでも適用されるわけではない点に注意


この繰下げ受給制度は、
受給者の生年月日によって
対象となるかどうかが決まる点も
重要なポイントです。


結論を申し上げると、
2022年4月1日時点で
70歳以下であることが要件です。


結局いつから受給するのが良いのか


それでは
一体何歳から受給するのが
ベストな選択なのだろう?
という疑問が生じるかと思います。


細かい制度設計の話は
一旦置いておくとして、
田村正之氏の
『100年時代の年金・イデコ・NISA戦略』
によれば、
60代後半から72歳ごろまでを
受給開始時期に設定することが
一番望ましいようです。


いずれにしても年金は
長生きリスクに備える保険、
という捉え方をするならば、
自身の資金の余裕などと比較しながら
検討することが望ましい、
とも言えるのではないでしょうか。

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