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駆け出し社労士日記Vol.2 人生100年時代の年金戦略

長生きすることがリスクになる時代?
今日という日が一番若いので備えよう

老後2000万円問題を契機に、
長生きすることが当たり前になったこのご時世
どのように生きていくかが
大きな課題になっている方もいらっしゃるでしょう。


私たち社労士のもとにも
同様のご相談を頂くケースが
多くなってきています。


『長生きリスク』などという
喜ばしくもないキーワードまでもが
世を賑わせておりますが、
『年金』をいかに活用していくかを
解説していきたいと思います。


実際にどの位生きることになるのか?

厚生労働省の発表する簡易生命表では、
男性の平均寿命は81•6歳
女性の平均寿命は87•7歳
であると報告されています。


しかしこれはあくまでも平均値であり
100歳まで生きることもあるでしょうし、
平均寿命≠健康寿命ではないため
体に不具合を抱えた状態で
年齢を重ねてしまう可能性もあります。


そんな老後の支えは『年金』かと思いますが、
『年金制度は早晩破綻するらしい』
『今の現役世代は受給できない』
などの不安の声もあり
年金納付すらを諦めてしまう方も
いらっしゃると聞きます。


細かい理由はまた改めてご説明するとして、
年金制度はうまく活用しなければ
損をする!
と申し上げても良いでしょう。


年金には受給年齢を
早めたり(繰上げ受給)
遅らせたり(繰下げ受給)することが出来る
制度がありますが、
長生きすることがほぼ確定的になっている現代では
繰り下げ受給することが望ましいと考えます。


ちなみに繰上げ受給を行うと
年金を早く受給できる代わりに
月当たり0•5%受給額が減少します。
(2022年4月以降は0•4%)


一方で繰下げ受給を行うと
年金の受給が遅れる代わりに
月当たり0•7%受給額が増加します。


この制度は終身にわたり継続されますので、
これを使わない手はないでしょう。


次回はこの繰上げ・繰下げ制度について
簡単に説明してみたいと思います。


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