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コナンオタク社員が好きな事件、キャラ、映画を語ってみた【前編】

好きなコンテンツについて、語らずにはいられない!というスカパー!社員たちを集めて自由に語り合ってもらうこの座談会企画。
今回取り上げるのは、現在公開中の映画『黒鉄の魚影(サブマリン)』でも話題の『名探偵コナン』

集まった「コナン好き社員」メンバーはこちら!
黒の組織に倣い、コードネームでご紹介します。

コードネーム:ジントニック
小説の『シャーロックホームズ』が好きであったことや、幼い頃の怪我をきっかけに通っていた病院に漫画『名探偵コナン』の1巻~18巻が置いてあり、繰り返し読んでいたことからコナン沼へ。8年間、18冊を何周も読み続け、初期の話はかなり覚えている。

コードネーム:マルサラ
幼い頃にBOOK・OFFで立ち読みした『名探偵コナン』の作者・青山剛昌の作品『YAIBA』や『まじっく快斗』からハマり、『名探偵コナン』も全巻揃えている。ちなみに『まじっく快斗』では『名探偵コナン』の登場キャラクター・怪盗キッドの誕生秘話が描かれている。

コードネーム:ウォッカ
今回、本人からの参加希望だけでなく、本部長(ボス)からも「コナンオタク」として推薦のあった、自他共に認めるコナンオタク。漫画発売・アニメ放送開始にちょうど小学生時代を過ごし、人生で最初に読んだ漫画もまさに『名探偵コナン』だったそう。家には、最新巻である103巻をふくめ、全巻揃っている。

コードネーム:カシス
映画のみを追い続けている、自称・コナンのTHEミーハー。…といいつつ、高校1年生のゴールデンウィークに「11人目のストライカー」を見てから約10年、欠かすことなくゴールデンウィークが終わるまでにはコナンの映画を見ている。去年と今年は公開初日に見に行き、コナン好きの同期に「本編には触れない程度のネタバレ」を送り付けるのにハマっている。ちなみにマルサラはその被害を受けた1人。(一同「最悪(笑)」)

聞き手:スカパー!note編集部
座談会開催にあたり、"黒鉄の魚影" 潜水済み。


―いきなりですが、皆さんの思うコナンの魅力とは何ですか?
ジントニック:僕は映画派なんですけど、映画の一番好きなシーンが「事件が起こる前の何気ない日常シーン」で。今時ああいう「いつまでも変わらない小学生5人組のアニメ」ってあんまりないじゃないですか。 映画でも一番最初の日常シーンが一番好きで、事件が起きると自分の中のテンションがどんどん下がっていくんですよね(笑)
―最初がマックスなんですね(笑)
ジントニック:はい(笑)そういう「変わらない感じ」が今思うと魅力というか、見続ける一つの理由かなと思います。最近のアニメ、結構難しかったり複雑なものも多いので。
―たしかに、最初の日常シーンだけはドラえもんとか、サザエさんの雰囲気あるかも(笑)
ジントニック:はい。あとこの前「オードリーのオールナイトニッポン」で若林さんが、「コナンってオープニングで必ず『僕は高校生探偵、工藤新一』のくだりがあるから、新規に優しい」って言ってて(笑)
たしかに毎回結構の尺使って映画でもアニメでも説明するって珍しいですよね。そうやっていつでも戻ってこれるお決まりのくだりがあるのもいいなって思います。
―たしかに、映画しか見てないのでところどころで入る説明に助けられています(笑) 
マルサラ:オープニングの説明は、BGMも相まって、ワクワクします。
カシス:オープニングの曲は映画ごとに毎回アレンジが違うんですってね!!
一同:うんうん。
カシス:あれ、皆さんもう知って…すみません(笑)
ジントニック:それが最大の武器だったのね(笑)
カシス:そう、コナン大好きな友達に5年前くらいに聞いてそうなんだ!と思って、この5年間(周りの中では)俺だけが知ってると思ってた(笑)
一同:(笑)
カシス:失礼しました(笑)

マルサラ:たくさんキャラクターがいますが、キャラクターの幅も広くていいなと思います。小学生もいれば、怪盗キッドとか黒の組織みたいに明確なライバルもいて、バリエーションが広いので色んな世代が楽しめるなって。
ーそうですね。カシスさんはどうですか?
カシス:ミーハーなので静かにしてます(笑)
一同:いやいやいやいや!
ウォッカ:むしろミーハーの意見が聞きたい。どういうところが好きでミーハーになるのか。
カシス:(ストーリーの)ジャンルがいっぱいあるじゃないですか。公安とか黒の組織とかが出てくるシリアスな回もあれば、恋愛要素もあるし。映画だと、特にいろんなストーリーのパターンがあるのでそれが面白いなと。
ウォッカ:確かに、だからこそ色んな人が見やすい・入りやすいっていうのはあるよね。私は、映画によって監督が違うので、監督ごとに「この人だったらこんな感じかな」って予想しながらみたりするのが好き。アニメでも、たまに「なんだその展開!?」ってなるような「ギャグ回」と呼ばれている回があって、脚本家を見てみたら「(ボボボーボ・)ボーボボ」書いてた人だったり。
一同:へぇ~!
ウォッカ:だからこんなにギャグっぽくなるのか!って納得するんだよね(笑)もし話の展開がギャグ調の回があったら、脚本が誰かを見てみると面白いかも。
一同:すごくコア!(笑)
ジントニック:「相棒」と一緒ですね。
―「相棒」もそうなんですね!
ジントニック:「相棒」も確か何人かで脚本担当を回しているから、毎回展開が違くてバリエーションが広いって聞いたことあります。
―コナンも相棒も、主要なキャラクターもその性格も決まっているから、それ以外のストーリーの部分でどう遊ぶかっていうことができますよね。
ウォッカ:そうだね。あと、スタッフ関連でいうと青山剛昌先生が声優さん大好きだから、安室さんや高木刑事も声優さんの名前からキャラクター名を取っていたりするよね。
ファンの中では「本当はヒロインに林原めぐみを起用したかったけど、声質が蘭ちゃんぽくないから、声に合いそうなキャラを作りたかった」って噂もあるくらい。元々青山先生は高山みなみと結婚してたしね(笑)
マルサラ:青山先生と高山みなみさんの対談とかありましたよね。
ウォッカ:あったあった!裏方含めて大切にしているだなって。安室さん(声:古谷徹)や赤井さん(声:池田秀一)はなかなかべテランだから、いつ辞めちゃうか心配で。古谷さんとかガンダム初代からだし。
―ここにきて声優さんが変わると戸惑いますよね。
ウォッカ:よくよく聞くとだんだん声が年を取っているような…
カシス:観点がプロ(笑)
ウォッカ:でも小五郎のおじさんは変わったよね。最初は聞きなれないって思ったけど、今かもう慣れたよね。
一同:たしかに。

―いままで見た映画の中で印象的だったタイトル、好きなタイトルはありますか?
カシス:僕は『異次元の狙撃手(スナイパー)』ですかね。赤井秀一の声を映画館で聞くのが良くて。
ジントニック:僕は『ベイカー街(ストリート)の亡霊』ですね。
一同:いいよね~~!
ジントニック:ベイカー街ファン、多いですよね。僕はホームズが好きだったというのもあって、ロンドンを舞台にしたあの雰囲気が好きで。
マルサラ:私もまさにベイカー街が好きです(笑)設定がゲームの中っていう、ちょっと近未来っぽい話じゃないですか。小さいころに見て感じた「将来こういうゲームが出てくるのかな」っていうワクワク感だったり、推理の解き方の面白さが好きな理由ですね。
ジントニック:珍しく非現実的な…といっても他のも非現実的ですけど(笑)設定自体が非現実的なのが珍しいなって思いますね。
ウォッカ:ベイカー街から、これまでのコナンのストーリーとガラッと違う設定になったから結構話題にもなってた。事件というよりも全体のストーリーがポイントになっているのが面白いんだよね。
ジントニック:ですね。心情の描写とかもシリアスで。
ウォッカ:私は(服部)平次くんが好きなので、平次くんが一番活躍するという理由で『迷宮の十字路(クロスロード)』が好きですね。あとは『時計仕掛けの摩天楼』。これは事件の筋の立て方がすごいなあと。派手なインパクト はないけど、面白くできてるっていうのは今見ると逆に珍しいなって思いますね。最近はやっぱり「どーん!」「バーン!」みたいな、何か大きめのものを爆発させないとみたいな風潮があるからね(笑)
マルサラ:アクション映画すぎますよね(笑)
―ウォッカさんは平次くんのどんなところが好きなんですか?
ウォッカ:泥臭いところですかね。一番最初に新一のライバルとして出てきたキャラクターで、その後増えていったライバル達の中でも一番泥臭くて子どもっぽいのは平次くんなのかなって。
―ほかの皆さんは、好きなキャラクターはいますか?
カシス:僕はずっと赤井(秀一)さんですね。でも、まったく成長しない小五郎のおじさんも好きですけど(笑)
一同:(笑)
ジントニック:僕は安室(透)さんですかね。過去のストーリーを見て知れる「悪に立ち向かってる感」が好きですね。
ウォッカ:安室さんが出てきたおかげで、女性ファンがぐっと増えたもんね。
―安室さん人気ですよね。『ゼロの執行人』見た時にかっこいいと思いました。
ウォッカ:そのくらいから急に興行収入もDVDの売り上げもぐっと上がったんだよね。
ジントニック:あと車がマツダのRX-7 で。車好きの人にも刺さって人気に拍車をかけたんじゃないですかね。
―ほぼ、カーアクションムービーみたいになるシーンありますよね(笑)
マルサラ:私は(灰原)哀ちゃんが大好きで。
ウォッカ:じゃあ今回の映画はもう最高だったでしょ。
マルサラ:はい。だからこそ、(カシスからの)ネタバレ最悪でした(笑)哀ちゃんはビジュアルからして可愛くて、18巻の初登場の瞬間からすぐ好きになりました。キーになる立場ですし。 18巻を読んだとき私は小学生くらいだったんですけど、こんな子 がいるんだっていう憧れみたいな要素もありましたし、話が進むとミステリアスな性格だけじゃなくて、猫が好きみたいな可愛いギャップが見えてきてずぶずぶハマっていきました。哀ちゃんが白衣着ているのも可愛すぎて、私理系出身で免疫の研究をしていたんですけど…
一同:(え…?まさか…)
マルサラ:哀ちゃんが黒の組織でAPTX(アポトキシン)4869っていうアポトーシス(細胞の自然死)を利用した薬を作ってたんですが、そこから「アポトーシスの研究してるんだ…いいな…」と思って(免疫の研究を)始めたんです(笑)
一同:そうだったの!(笑)
ジントニック:人生にめちゃめちゃ影響を与えてますね(笑)
マルサラ:でも結局こっち(エンタメ業界)来たんですけど(笑)
―たしかに。でも巡り巡ってここでコナンの話をしているのはなんか感慨深いですね。
マルサラ:そうですね(笑)

―このエピソード覚えてるな、など、印象深い回はありますか?
ウォッカ:平次くんが好きなので、平次くん初登場回…ではなく。平次くんの幼馴染の(遠山)和葉ちゃん 初登場回「浪速の連続殺人事件」の回が好きですね。和葉ちゃんの可愛さが爆発しているので特におすすめです。19巻とかだったかな、たしか。(※19巻収録)
―ウォッカさん、「何巻」とかすごい覚えていらっしゃるじゃないですか。何周くらい読んでるんですか?(笑)
ウォッカ:42巻くらいまでは少なくとも5周は読んでるかな(笑)その先は大人になって2周が限界になりましたけど。
―すごい。でも確かに本棚にあったらふと手に取って読めちゃいますもんね。
ジントニック:コナンはどっから読んでもいいですもんね。
マルサラ:一話完結で楽しめるのもよいですよね!私は7巻の「月光のピアノソナタ殺人事件」かなあ。
一同:あ~!
ウォッカ:唯一、殺してしまった…!
マルサラ:はい。コナンには犯人を追い込んで殺してはいけないというモットーがあるんですけど、そのきっかけになった事件なんです。ちょっと切ないエピソードでもあって 、コナンファンの中でも人気の回なのでおすすめです。
ジントニック:僕は漫画じゃないんですが映画『ルパン三世VS名探偵コナン』が好きです。
一同:あ~~!
ジントニック:めちゃくちゃ面白かったですね。ルパンはやってることは犯罪だけど(笑)悪いヤツ感もないしその人なりの流儀もあって。コナンももちろんやってることは正しいし人を傷つけたりしない。2つとも作品は全然違うし役としては対立構造だけど、2人が協力していくのが面白いんです。
ウォッカ:コナンの登場人物はコナンの絵で、ルパンの登場人物はルパンの絵で描かれていて、まったく見たことないテイストの映画だったよね。
カシス:同じような時期に実写版もやってませんでした?あれはどう思いました?
ウォッカ:あれはあれで、とても面白かった(笑)でも、正直蘭ちゃんに合う女優さんっていないなって思ったね。
マルサラ:髪型に限界がありますよね(笑)
ジントニック:(蘭の髪型は)よくいじられてますよね(笑)
―ちなみに実写では誰が演じたんですか?
ウォッカ:溝端淳平の時は忽那汐里で、小栗旬の時は黒川智花かな。忽那汐里ちゃんの方が格闘感があったかも。
―たしかに新一くん含めて、ハマり役が難しそう(笑)

ジントニック:でも最近、コナン本編はちょっとずつ終わりに向かっている感じもしますよね…。
ウォッカ:バッグ がどんどん出てきてるもんね。
ジントニック:あとどのくらいなんだろう。ONE PIECEは(完結まで)あと5年って言ってますけど。コナンは続けようと思えばいくらでも続けられますしね。
マルサラ:ラムの正体が分かるまでも長かったですよね。15巻分くらい。
ウォッカ:名前が出てきてから本当長かった。
マルサラ:(黒ずくめの)ボスの顔も知りたいけど、終わってしまうのはやっぱり寂しいですね。


漫画、アニメ、映画、実写ドラマと様々なメディアで展開され、いろいろな楽しみ方のある『名探偵コナン』。
次回はコナン好きエピソードやヤバすぎる映画の設定について、まだまだ語っていく後編をお送りします!

キィィィィィッバタンッ(扉が閉まる音)

▼『名探偵コナン』に関する作品はこちら。


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