もしスーパーで揚げ物が目の前で調理されていたら。

何故か、目の前で調理されているものって
おいしく見えませんか？

肉屋の揚げたてのコロッケと
スーパーで揚げたてのコロッケ

中身も一緒、調理工程も一緒、値段も一緒なら
どちらを食べますか？

ほとんどの人が肉屋の揚げたてのコロッケを食べるでしょう。

揚げている人が重要。

料理も最後の味付けは愛情
と呼ばれるように、誰があげたのか
そこで食べる雰囲気
も非常に重要となってきます。

ここで、一つ私の話をしましょう。

私は学生の頃、夜勤のバイトをしていました。

夜勤明けに食べるとなんでも美味しく感じるんですが、その日はさらにストイックなことをしました。

「夜勤明けにスノボへ行く」

※決して皆さんは真似しないでください。

夜勤が終わり、
予約したレンタカーをみんなで取りに行き、
レンタカーに乗ってゲレンデへGo

ゲレンデまで高速で4時間
途中道具を持ってない人たちのためにレンタル屋さんでレンタルをし
ゲレンデへ向かいました。　

もう完全にハイになっていたのか、みんな朝ごはんもあまり食べず、
私に至っては朝ごはんも食べず、ゲレンデで昼ごはんも食べず、なんなら夜勤中も何も食べてない。

とにかく
全力でスノボを楽しみました。

でも終わって、着替えてる時に
急に身体が重くなり、眠気と疲れと空腹が急に湧いて出てきました。

これが「死」なのか…
と感じました。

多分あれは「眠気」です。

ただ、
本当に途中で視界がぐるぐる回るというのを体験しました。

(いい感じでした。)

(嘘です。)

それは多分、みんなも一緒で。
みんなぐったりしていて。
とりあえず帰らねばということで、頑張って着替えを済ませ

車に乗り込みました。

行きは会話も弾んでいましたが、
帰りはみんな仏のよう。

運転手に悪いので、みんな必死で起きているが、会話をするほどの元気は残っていない状態。

でも、腹は減る。

私はもう、空腹眠気疲労という三種の神器を抱え
最初にどの神器を使っていいのかわからない状態。

でも、ふと思い出しました。
あれがある、あれが。

そう

「ラーメン」

もはや、神器以上の神器

帰りの高速のサービスエリアに
地元のラーメンが食べれるところがある…

そうだ、一番最初に使う神器は

「空腹 」

これだ！！！！！！

回ってない頭が出した最適解
これを使わねば、死ぬ！！！！！！

(嘘です)

でも眠くなるが…いや！！！

そんなことはどうでもいいくらいの空腹の神器を使いたかった私は、声高々に、

「あのサービスエリア、地元のラーメンが食えるらしいぞ」

と一言言うと、
じゃあ行こうとみんな即決

急に会話が回復し、サービスエリアへ。

そこで、ラーメンを注文

サービスエリアのラーメンって
普通に美味しいって感じで
涙が出るほどじゃないんですが、

あの時ばかりは涙が出るほど美味しかった。
(涙は出ませんでした。)

でも今まで食べたラーメンの中で一番美味しくて。
本当に美味しくて。
本当に美味しくて。
本当に美味しくて。

もうなんか、もうなんか
人生ってこういうことなんだ。

「悟り」

みたいな感じで
仏以上に仏になれそうな感じがしました。

(嘘です。)

誰が作ったとか、ここがどことか
そんなのどうでも良くて。

目の前のラーメンに対してだけ
敬意を払いながら食べました。

嘘です。

正直敬意を払えるほどの余裕もなく。
ただ食べました。

会話もゼロで、
とにかく無言で食べ続けました。

汁の一滴も残さず、食べられたラーメンも
幸せだったでしょう。

今でも、あのラーメンの味は忘れられません。

これは本当です。

まあ、何が言いたいかというと。

「雰囲気作り」は大事で。
「誰が作った」とか
「そういうのが」大事という話です。

ん？なんか違うって？
一番は体のコンディションで
疲れが最高のスパイスです。

ええ、
疲れた時に食べるラーメンは死ぬほど美味しい。

少しだけ、話を戻すと
最近惣菜を買う時に、
もし目の前でしっかり調理工程を見れて、
いかにも、みたいなおばちゃんが揚げてくれてたら、

もっとスーパーにも親近感が湧いて
定期的に行きたくなる雰囲気作りが
出来るんじゃないかな？って思っただけです。

ええ、思いつきです。
言ってることは試食販売と同じなんで。

まあ、揚げ物も効率化されて
機械で全部やってるからなんだろうなって
ことなんでしょうけど、

大手じゃなくて、
地元の小さいスーパーとかは
こういうマーケティング戦略もありなんじゃないかなって。

スーパーが商店街化して欲しいなって、
ちょっと思っただけです。

以上