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シードからシリーズAへ!ナレッジワーク、ステルスでプロダクト開発に打ち込んだSPROUNDでの2年間【卒業企業インタビュー】ナレッジワーク CEO麻野耕司&コーポレート中山絵理

SPROUND TOKYO

「知の還流」がコンセプトのインキュベーションオフィス「SPROUND」を2年間ご利用していただいたナレッジワークさんが、2022年8月、事業成長に伴いSPROUNDから晴れて卒業しました✨

今年プロダクトを公開したナレッジワークさんですが、それまでの約2年間、ステルスでプロダクト作成に打ち込み、その期間をSPROUNDで過ごされました

SPROUND卒業にあたり、CEO麻野耕司さんとコーポレート職の中山絵理さんにインタビューさせていただき、SPROUNDで過ごした事業立ち上げ期についてと、シード・アーリー期のスタートアップがSPROUNDを利用してみての感想をお話いただきました。


麻野 耕司 / Koji Asano
株式会社ナレッジワーク 代表取締役
2003年 慶應義塾大学法学部卒業。同年、株式会社リンクアンドモチベーション入社。 2016年、国内初の組織改善クラウド「モチベーションクラウド」立ち上げ。国内 HR Techの牽引役として注目を集める。
2018年、同社取締役に着任。 2020年4月、「できる喜びが巡る日々を届ける」をミッションに、株式会社ナレッジワークを創業。 2022年4月、「みんなが売れる営業になる」セールスイネーブルメントクラウド「ナレッジワーク」をリリース。
著書 :『NEW SALES』(ダイヤモンド社)、『THE TEAM 』 (幻冬舎)、『すべての組織は変えられる』( PHP研究所)

ーーほぼ起業と同時に利用を開始いただきました。麻野さんは今回、どのような想いから起業を決意されたのでしょうか?

麻野さん:起業した理由は、テクノロジーで勝負をしてみたかったということが挙げられます。
前職リンクアンドモチベーション時代も「モチベーションクラウド」という、クラウドコンピューティングを活用したビジネスを立ち上げたのですが、コンサルティング会社であるリンクアンドモチベーションの傘下で立ち上げたので、本業コンサルティング業をやりながらテクノロジーの事業を行っていました。そのため、正面からテクノロジーを掲げて挑戦してみたいという想いがありました。

僕はずっと、「働くことをよくする」ということをテーマにビジネスをやってきています。「労働は苦役なり」という人類が千年前から囚われている考え方を変えたい。働くことは面白いと思えるようになったらいいなと思ってやってきました。前職時代はそのために「組織のエンゲージメント」と言われる、社員の方の意欲や共感を向上させることをテーマにやってきました。

今回は、もう一歩踏み込んだテーマとして社員の能力向上や成果創出といった「仕事のイネーブルメント」「イネーブルメント×テクノロジー」をテーマにビジネスをやりたいと想い、起業しました。

ーー「モチベーションクラウド」の事業経験がある麻野さんにとって、事業も組織作りも2回目ですよね。どんな場面で前回の経験が活かされていると感じられますか?

麻野さん:いくつかありますが、前回事業を立ち上げたときにやりきれなかったことをやりきりたい気持ちが強く、それを意識して臨みました。

まずは、プロダクトに集中するということ。前職時代は上場企業での新規事業立ち上げだったので、どうしても割と早いタイミングから売上や利益が求められました。
そのため、プロダクト開発だけでなくセールスやマーケティングにもすぐに着手しなくてはならなかったんです。
今回は、まずプロダクト開発にきちんと集中したいという強い想いがありました。

弊社は先日プロダクトを公開しましたが、そういったプロダクトに集中したいという強い想いから、それまでの2年間ステルス・非公開でプロダクト開発だけに集中しました。
非常にありがたいことに、株主投資家の方々に恵まれ「プロダクトに集中していいよ」と言っていただき、2年間売り上げの話を一切せず、役員会をやってくることができたんです。

ふたつめは、今回の事業では、エンジニアにフィットした組織作りを目指したことです。今、エンジニアの採用は非常に難しい労働市場になっています。給与水準も高くなっていますよね。
だからこそ、一流のエンジニアを迎えるような組織と、それを支える人事制度を作ってみたいと思っていました。
その甲斐もあって、ナレッジワークには優秀なエンジニアが集まってくれました。プロダクト開発において、自分の思い描いていたことが自分の思い描いていた以上の形になるというのは、僕にとってすごく素晴らしい体験でした。

ーーそんなプロダクト開発に徹した2年間を、ここSPROUNDで過ごしていただきました。この期間、今お話しいただいたような「プロダクトに向き合う」「エンジニアファーストな組織作り」など、いくつかテーマをもって取り組まれてこられたと思います。それを実現するのに、このSPROUNDはどのように寄与できたでしょうか。

麻野さん:SPROUNDという場所が、僕たちのモチベーションを支えてくれました。ステルスでやっているので、僕たちはコーポレートサイトに住所も電話番号もメールアドレスも載せていなかったんですよ。
外からの問い合わせがあるだけでも気が散ると考え、完全に遮断された状態を作っていたんです。社員たちも、友人に社名は言えるけれども、どんな事業をやっているかは言えない、住所・電話番号も言えないという状況の下で働いていたんです。

ややもすると、内向きになって暗くなっていくこともあり得たと思います。でも、内々にプロダクト開発に取り組むこの2年間をすごく前向きな気持ちで取り組めたのは、このSPROUNDのオフィスだったからだと思います。

僕がSPROUNDで特に気に入っているのは、開放的なところ。入り口から入ったときに、パッと品川からの景色が一望できる。視覚が人間に与える影響ってめちゃくちゃ大きいと思っています。
だから空間は自分にとってとても大事。このオフィスではどの場所からも品川からの眺望が見えて、どこにいても太陽の光が入ってくる。
また、SPROUNDは内装も素敵ですね。

仕事がステルスですごく内向きにやっていたので、空間が開放的である・外向きであるということが、めちゃくちゃいい気分をもたらしてくれたと思います。SPROUNDのオフィス環境は最高でした。

ーー中山さんの視点もお伺いしてよろしいでしょうか。社員の皆さんからもSPROUNDについて何かご意見はありましたか?

中山さん:そうですね。選考段階で候補者の方をオフィスに呼びたいという動きは、社員みんなありました。候補者の方とみんなを早く会わせたいし、会食よりも、せっかくなら綺麗なオフィスを見てもらいたくて。
コロナで出社が限られている時も、コミュニティマネージャーの方や入居している他の会社の方がすごく良くしてくれました。

社員は最初は7人しかいませんでしたが、社員だけじゃなく、SPROUNDにいる他の会社の方もみんな仲間という感じでたくさんの方と関わりながら働けたのがすごく楽しくて、良かったです。

中山 絵理/Eri Nakayama
株式会社ナレッジワーク コーポレート

麻野さん:僕は社員にも人見知りするくらい人見知りで、他のSPROUND利用者さんのお友達はHubbleのCEO早川さんしかいませんでした(笑)。
早川さんはスタートアップ界で一番ええやつだと思っています。僕は友達は少なかったけれど、中山さんは色々な人に助けてもらったよね。

中山さん:コロナの影響でたまにしか来れなかったけど、SPROUNDに来たときは全社でオープンスペースを占有させてもらうことも何度かありました。
無理かなーと思われるようなことも、SPROUND運営メンバーの金谷さんがこちらの立場に寄り添って、どうしたらできるかを一緒に考えてくださった。すごく心強かったですね。

中山さん(左)と麻野さん(右)

麻野さん:仕事で困った時も、他のスタートアップの方にも教えてもらったよね。コーポレートは中山さん一人だったし、わからないことも多かったので、他の会社のコーポレートの人に助けてもらっていたよね。

中山さん:DNXの方に繋いでもらってコーポレート業務について他社の方との情報交換の機会を作ってもらったこともありました。勤怠管理をどうやっているかなど、本当に一から教えてもらいました。

SPROUNDに入居してる他社さんと協力し合えた場面もありました。予実管理プロダクトを開発提供しているDIGGLEさんに、ナレッジワークは今のフェーズでどうしたら良いと思うか話を聞かせてもらって、逆にこちらからもお話しできることはさせてもらいました。SPROUNDを利用する他社のコーポレート部門の方を、私の同じ部門の仲間のように思っていましたね。

そうそう、SPROUNDにある「SPROUND Wall」というSPROUND利用者の一覧があるじゃないですか。会社ごとでなくて職種で並べてくださっているので、コーポレート部門にどういう人が増えたかなとたまに見ていました。

ーーそうやってこの環境を大いに活用してくださったこと、とても嬉しいです。SPROUNDを卒業して、これからもナレッジワークさんの益々のご活躍を期待しています!

取材・原稿:上野なつみ(DNX Ventures) / 写真:鈴木廉(SPROUND)


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