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7分丈を9分丈ではいていた私が裾上げしないでもジャストフィットするパンツに出会うまで

洋服を買うときに絶対にチェックしなくてはならないサイズ感。SHIBUYA109 lab.のZ世代のファッションに関する意識調査では、服を購入するときに重視する点は「デザインの良さ(63.9%)」に次いで「サイズ感(55.1%)」という結果も出ています。

Sprocketの木元さん(仮名)は、身長163cmと男性にしては少し小柄。そのため、パンツ(ズボン)の丈には長年悩まされてきたそうです。それが30歳にして出会ったとあるパンツが裾上げすることなくジャストフィット。色違いで買い揃えるようになったそうです。

木元さんの買い物エピソード「かいものがたり」から、自分に合った服と出会うまでの顧客体験の改善ポイントを探っていきます。

※この記事は、特定の商品・サービス・店舗を推薦あるいは批判する主旨のものではありません。


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高校の頃から悩み続けたパンツ丈

私は現在35歳ですが、自分で服を買うようになった高校生くらいの頃から、自分に合うパンツがなくて苦労していました。必ず試着してから買っていますが、裾上げするとかなり丈を詰めることになって、パンツのシルエットも変わってしまいます。

裾上げって時間もお金もかかりますし、裾上げしないでピッタリのパンツがあればなとずっと思っていましたが、当時はそういう商品がありませんでした。

服へのこだわりは特別ある方ではなく、とはいえ無頓着というほどでもなく、レイジブルーとかで買っていた覚えがあります。

学生時代はスキニーがブームだったこともあり、スキニーパンツにブーツといったコーディネートをよくしていました。裾上げせずにはけるパンツを探し回った結果、7分丈として売られていたものを9分丈ではいていたりしましたね。

社会人になってからは服にかけるお金も多少は増え、ユナイテッドアローズやSHIPSとかでも買うようになりました。当時勤めていたのが化粧品メーカーで、憧れていた先輩のファッションに影響を受けたところもあります。

顧客体験の改善ポイント:
あるタイミングで「卒業」するブランドがある。他社に乗り換えるブランドスイッチを起こさない手立ては用意されているか?

裾上げのイメージ
裾上げのイメージ(画像:mdbildes/Shutterstock.com)

子育てで「機能性」が必要になった

体型が大きく変わることはなく、慣れ親しんだ細身のパンツをはき続けていました。しかし、結婚して子どもが生まれて、動きやすい服が必要になりました。屈んだり、走り回ったりすることが増え、見た目のスタイルだけではなく、機能的であることが大事になったのです。

2019年の冬でした。その頃には、伸縮性や保温性などの機能性を売りにした商品も増えてきていました。見た目を犠牲にせず、機能性も満たした商品があればなとぼんやり考えていました。

ただ、服はやっぱり実物を見たり、試着してから買いたいということもあり、自分からネットで積極的に探すということはしていませんでした。

近場のパルコでいくつかの店舗を見て回っていたところ、グローバルワーク(GLOBAL WORK)で見つけたのが「モーションテックスキニー」というパンツでした。ストレッチがすごく効いているので動きやすく、丈もそのままで自分にぴったりだったのです!

値段も手頃で、さらに冬用で暖かさも追加された「ウォームタイプ」のアイテムだったということもあり、「まさにこれだ!」と思い、すぐに購入しました。

グローバルワークを運営するアダストリアのファッション通販アプリ(ドットエスティ)は前から入れていたので、その時の購入歴は今も残っています。

顧客体験の改善ポイント:
ライフスタイルの変化に応じて顧客自身も気づかなかった新たなニーズが生じる。アプリやWebサイトといったチャネルから、顧客の状況に応じた気づきを与える情報を提供することで新たな需要を喚起できる。

モーションテックシリーズ
モーションテックシリーズ(画像:モーションテックスキニー | グローバルワーク

店舗がなくなってからもECで買い続けている

それからは、はきやすさからそのパンツばかりはくようになり、色違いも買いました。

服自体は他の店でも買うことはありましたが、グローバルワークのアイテムはパンツ以外も気にしてチェックするようになりました。

残念ながら、よく行っていたパルコのグローバルワークはなくなってしまいました。なので、「モーションテックスキニー」はオンラインで買うようになりました。「ウォームタイプ」ではない商品も買い揃えていっています。サイズ感がわかっているので、ECでも心配なく買えます

顧客体験の改善ポイント:
オンラインでも店舗と同様のサイズ感などについての不安を払拭できる機能・コミュニケーションが必要。


顧客体験からベネフィットを導き出す

裾上げのサービスは多くの店舗で実施されていますが、そもそも裾上げ自体を面倒だと考えている人も多いでしょう。木元さんのように、裾上げによってシルエットが変わってしまうことを懸念する人も一定数います。

木元さんの場合、パンツの丈という軸ではなく、機能性から商品を探したところ偶然にもサイズ的にも条件を満たす理想のアイテムに出会うことができました。きっかけとなったのは、育児体験です。

「子育てには動きやすいパンツが大切と啓蒙する」といったことも考えられるかもしれません。顧客視点でベネフィットを考えると、さまざまな切り口の打ち手のアイデアが生まれてきそうです。

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