【自由になれた】モノに思い出が宿るキャンプ沼の魅力
コロナ禍で加速したキャンプブームは落ち着きを見せた模様ですが、キャンプを愛する人にとっては一過性のブームは関係なく、趣味としてしっかり根付いています。
Sprocketの中鶴さんもキャンプ沼にハマっているキャンパーの一人。ほぼ毎月どこかしら行っていて、これまで100回以上はキャンプに行っているそうです。
沼った人の体験と思想から、底なしの購買欲の源流に迫る「沼る末路」。今回は、キャンプ沼の魅力に迫ります。
一人でも多人数でもさまざまなスタイルで楽しめるキャンプは「自由」
キャンプを始めたきっかけは、取引先の方から声をかけられてのことでした。2015年の話です。もともと薄っすらと興味はあり、道具などを調べていたタイミングでした。
何度か行くうちに、いろんなスタイルで遊べるところにハマっていきました。家族や友達と旅行感覚で行くこともできますし、一人で気兼ねなく楽しむこともできます。
仲間で集まるときも、テントはそれぞれ別に用意するいわゆるソログループキャンプ(ソログル)といった楽しみ方もできます。
僕は飽き性なところもあるので、何もないところに一から自分で好きなような寝床を作って、思いのままに過ごせるキャンプは相性がよかったんだと思います。
旅行だと泊まるところによってはお金もかかるし、計画するにも気合がいります。その点、キャンプは道具さえ揃っていれば一人でも多人数でも気軽にいろんな場所に行くことができます。
行った先での過ごし方も人それぞれでいい。キャンプを始めるようになって、「すごく自由になったな」と思っています。
一方で、キャンプの最大の課題は天候です。途中で雨が降ってきて、下からも上からも水が漏れてきてびしょ濡れになりながらやったこともありました…。
キャンプ場は基本的に開けた風通しの良い場所にありますから、強風にも注意が必要です。始めたばかりの頃はテントを立てるのに四苦八苦して、風で飛ばされるなんてこともありましたね。
楽しみ方の数だけ道具も増えていく
いろんなスタイルで楽しめるということは、それぞれのスタイルに合わせた道具があると便利です。テントなんかわかりやすくて、当然人数によって必要な大きさが変わってくるわけです。
それに一度使うと、何かと「ここがもうちょっとこうなっていればいいのになぁ…」ということが出てきます。テントのここにジャストフィットするボックスがあればなぁとか、このテントだともうちょっと座高の低い椅子がいいなぁとか、この道具がピッタリ収まるようなバッグないかなぁとか。それで調べて見ると、それを解決するアイテムがあるのです。
何度か行くうちに、重くてかさばるものは積み下ろしだけでも一苦労なことがわかってきました。そうすると、やっぱりもっと軽くて使いやすいものが欲しくなってきます。
キャンプの予定を組むとどうせなら新しいアイテムを試したくなる…というサイクルもあっていろいろと増えていきました。
そうこうするうちに、今ではテントだけで6つは持っています。かけた総額で言えば200万くらいでしょうか。それでも、宿代が浮いていると思えば、高くない…と信じたいところです。それに、家でも使えるものはできるだけ日常使いもしています。
使わなくなったものは、小さいものならメルカリで売ったりもします。テントなどの大きなものは配送が大変なので、リサイクルショップに持ち込んでいます。
一番のお気に入りは思い出の詰まったクーラーボックス
キャンプ道具はAmazonやメルカリで買うことが多いですね。お店に行っても、欲しいテントの実物が張ってあるわけではないので、たいていはネットショッピングです。
カタログ情報でだいたい判断できるようになってきました。それにYouTubeでいろんなキャンパーの方が動画を出しているので、それで使い勝手がわかったりします。
Instagramに投稿している方やキャンプ場の公式アカウントも多いので、定期的に見ていますね。
これまで買ったアイテムの中で一番のお気に入りはクーラーボックスです。DAIWA(ダイワ)のプロバイザーHDというもので、これもいくつか買い替えた末にたどり着きました。
海外製のおしゃれなものは壁が分厚くて見た目に反して意外と中に物が入らなかったりします。DAIWAのものは、薄い壁でもしっかり保温できて、中身もたくさん入ります。蓋も左右のどちらからも開けることができ、外して洗うこともできます。
スーツケースにステッカーを貼るように、クーラーボックスにステッカーを貼っています。機能的なこともさることながら、それによって愛着が湧いていることのほうが大きいですね。
各地のキャンプ場やキャンプ地に向かう途中で立ち寄った酒蔵のステッカーなんかを貼っています。日本全国をともに旅した思い出が詰まっているので、これは壊れても手放せないかもしれません。
キャンプをきっかけに広がる輪
今の同僚や前職の同僚など、仕事関係の人とキャンプに行くこともあります。職場だけではわからない互いの人間性やものの見方を深く理解できる場にもなっていると感じます。
キャンプ仲間を増やしたいと思い、自分から声をかけることも増えてきました。Instagramで知り合った人に声をかけて、初対面で一緒にキャンプをしたこともあります。
ソログルならテントは別だし、好きなときに好きなように話せばいいので、割と誰とでも気兼ねなく過ごすことができます。
そうやってキャンプという共通項がなかったら知り合うことはなかった人にも出会うことができた。これもキャンプの魅力の一つですね。
ただ、日頃運動不足だと荷物の出し入れやテントを立てるのがしんどくなってくることがあります。なので、快適にキャンプを続けるためにもジョギングや軽い筋トレも始めました。体作りや健康の大切さも、キャンプをやっていなかったら気づかなかったかもしれません。
キャンプがくれたご縁も大切にしながら、末永くキャンプ沼に浸かっていきたいです。
auコマース&ライフの『キャンプ実施者意識調査』によれば、キャンプを始めるために掛かる初期投資額の平均は78,362円、累計投資額の平均は251,014円だそうです。
それからすると中鶴さんがこれまでかけた総額は、けっこう使っているほうかもしれません。ですが、お金には変えられない貴重な経験により、人生をより豊かなものにできている様子です。
最後に、中鶴さんの購買行動に影響する心の動き「インサイト」を読み解き、ポイントを整理しましょう。
キャンプ沼にハマる中鶴さん。実は虫は大の苦手で、キャンプ場の場所も虫が出ない場所を選んでいるそうです。インドア派の方も思い切って一度キャンプに行ってみたら、意外とハマるかもしれません。
それでは、また別の沼でお会いしましょう。
執筆:スプ論編集部
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