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シンガポール人エリートが日本で働きたい理由とは?

8月にシンガポールに行ってきました。
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Nanyang Technological University (南洋工科大学)というTHEでも40位以内には常に入る大学のMBAコースに通う方々と話をする機会がありました。

そこで衝撃だったのが
「どんなところでもいいから日本で働きたい」
と言う生徒さんに囲まれたことです。5〜6人はいたと思います。

「日本の企業って働く時間が長いとかで有名だけど、それでも働きたいと思う?」

と聞くと、そういった日本企業の特性は知っているけど日本に住む権利(ビザ)が欲しいから構わないとのこと。

働きたい!という海外人材と雇いたい!っていう日本企業がたくさんあるのにマッチングしなかったり、長続きしないのには「働く」という意識上のギャップもあるんだなと強く感じた日でした。

特に日本では転職に関してまだ考えが柔軟になっていない部分もあり、多くの企業が「これだけのコストをかけたのだから自分の会社に長くいてほしい」という考えを持っています。まあ流石に半年で辞められると困りますが、人材って視野を広げると溢れるほどいて、一人にこだわることでその人たちに働いてもらうチャンスを逃してるという見方もありますよね。

海外、と一括りにすることはできませんが、国際的に転職はキャリアプランの中では当たり前の考え方。会社を辞めたからその関係が途切れるのではなく、次の会社で新たな顧客になったり、輪が拡がるという考え方に切り替えることができたら良いだろうな、と思う日々です。

シンガポールのエリートのように、日本に対して肯定的なイメージを持つだけで日本企業で働いてくれるなんて、なんて素晴らしいソフトパワーを日本は持っているんだろうと思うと同時に、今後も継続して関心を持ってもらえるように行動を起こさなければいけないと強く感じます。