ソイレント・グリーン、三島由紀夫「美しい星」、手塚治虫「鳥人体系」から食と未来を考える。

とても参考になった記事です。

内容に触れます。まだ観てない方はご注意。

これ、衝撃のラストですよね。

「ソーンは追っ手に撃たれ瀕死の重傷を負う、そして彼は「ソイレント・グリーンの原料は人肉だ、何とかしないと食料生産のために人間を飼うようになる」と叫び続ける。」

ソイレント・グリーンの原料は安楽死されられた人間の肉だったんです。

「何とかしないと食料生産のために人間を飼うようになる!」

あまりにも悲痛な叫びです。

手塚治虫の「鳥人体系」に、
女の鳥には中絶をするという説明で
卵を奪い、その卵を赤ちゃん工場で孵化させ「食肉」のために
飼育している悪の業者が出てきます。

(現実の問題として
、胎児の利用や赤ちゃんの誘拐は
あるのだと思います。)


2023年の現実をみると、
戦争や貧困による
孤児の人身売買、臓器売買、
実はとても深刻であると想像します。

そして、ここに戦争や天候異常などで
食糧難が起こされたら
人間の良心、人間の道徳心に、さらに
揺さぶりがかけられることになるでしょう。

大岡昇平「野火」や天明の飢饉、
ウクライナのホロモドールが思いおこされます。

三島由紀夫の「美しい星」で描かれている世界もそうです。

学問、道徳心、芸術は
飢餓と人肉食という嗜好の嵐を目の前にして、脆くも崩れ去るのかどうか。

悪の誘惑に対し、
人間は人間でいられるのか、
究極の問いかけです。

人肉とわかって食べることと、

人肉と知らずに食べる(ソイレント・グリーン)ことは、
分けて考えねばなりませんが。

振り返って現代人の日常生活を考えみると、

加工食品や、機能性食品、サプリメント、
薬品、プロテイン、プラセンタ、コオロギ等々。

これらを有り難がる精神に行き着きます。

ここに疑問を持たないといけないのだと思います。

得体の知れない人工のものより、
自然なものが、本当は
どれほど貴重であるか…
まず、毎日ここに立ち返る必要があります。

自然の恵み、旬のもの、
伝統的な保存食、味噌、醤油、天然塩を大切に、生命に感謝して食べる。
子どもたちにも教えていく大事なことですよね。

こんな当たり前のことが、
悲劇を食い止める砦になるのだろうと
希望は持っていきたいです。


そして、価値観です。
生老病死を受け入れるのが大事ですよね。
求めるのは永遠の若さではなく、
経年の美という価値観を見出だしていきたいです。
きっと自然で素敵なことです。
経年美化✨
素晴らしい理想が込められた言葉だと思います。


行き過ぎた、若さや健康や美の追及
その欲望が薬(不自然なもの)を無批判に
受け入れる素地になっているのですから。

コロナワクチンという得体の知れない新薬。
遺伝子(自然)を壊してしまうかもしれないものに、健康志向と、病気怖さから皆飛び付いてしまいました。
(「人に迷惑をかけない」「思いやり」という良心を利用した洗脳キャンペーンも良くなかったですけどね。)

ワクチンや薬品に、胎児由来の成分が
入ってるとかないとか
そんな話もありますし、
知らされずに摂取しているという
ソイレント・グリーンの世界は
すぐ真横まで来ているのかもしれません。



この記事が参加している募集

アニメ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?