記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

豚まんのホットサンド焼き(アニメ「ゆるきゃん」)

仕事が少しだけ復活しまして、昼食を食べる時間がなく、帰りに豚まんひとつを買い帰宅。そうだ、ゆるきゃんのアレ作ろうと思い立ち。外出+臨場感+空腹+良く動いた+頭もちょっと使った+寒い→キャンプ飯を作ると美味しい。そんな方程式が突如として降りてまいりまして、これはもうアレしかないと。そう、アニメ「ゆるきゃん」でリンちゃんが作っていたアレです。

コンビニで豚まんを買った時にレジのおばちゃん店員さんに「今日は寒いねー」と話しかけられました。行くコンビニをいくつか分けているのですけれど、他のコンビニでは新しいアイスを見つけてレジに持って行くたびに、「こんな美味しそうなのあったー??私も買って帰ろう」とよく言ってくるおば(あ)ちゃん店員さんも実在。コンビニは社会交流の辻です。

ホットサンドメーカーにバターを塗り、豚まんを挟み込み両面を焼く。しょうゆとお酢とラー油を混ぜてたれを作ります。出来たのが上の写真。まずまずでした。フォークで崩しながらたれをつけて頂き。うん。これは肉汁のない巨大な小籠包だと。皮と肉。皮と肉。皮から離脱した肉。肉から離脱した皮。そのループでした。

ゆるきゃんを見ていて、なんでこんな話が流行るんだろう?と不思議に思った私です。テレビの旅番組じゃん。リンちゃんも芸能人グルメリポーターじゃん。見飽きたパターンだよね?と。そして今は空前のキャンプブームらしくて、キャンプ産業は花盛りのようです。個人的に思うのは、皆疲れているのかなと。便利な世の中にも、効率重視すぎる仕事現場にも、キャリアアップの上昇志向にも、いろんな理念追及にも、そんなものを理想とした人生や社会の考え方にも。そんな理想と解離し過ぎた社会の現実を見ることにも。

だからと言って、もう全てが元には戻れないことも知っているから、還る場を失い浮遊した挙句の着地点として、ゆるいキャンプにあこがれるのではないかと。それとも、元に戻れないけれど、違う形で洗練された新しい生き方の模索なのかもしれません。リンちゃんたちはソロキャンプの楽しさも、わいわい群れるキャンプの楽しさも両方見せてくれます。出て来るキャラクターたちにより、自分の芯である個の確立と、個では実現できない共生のノウハウの両方を模索する過程が話の進行で描かれているように感じます。ゆるきゃん恐るべし。今を生きる私たちにとって、天啓のような話です。


サポート頂けましたら飛び上がって喜びます。活動への精進のために大切に使わせて頂きます。