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エディブルの店

(この記事にはマリファナに関することに書いてありますが、あくまで米国カリフォルニア州での経験であり、日本では所持・使用は違法です。米国でも州によっては違法です)


この日記を投稿するにあたって、迷った挙句、一晩よく考えてから記事を書くことに決めた。
日記を付け始めて気づいたのは、日常の些細なことも日記のネタになるかもなと楽しめるようになった。昔から日記を書こうと思いたったことは何度もあるが、いつの間にか自然消滅していて、毎回どういうことを書いていたか覚えていない。

昼、今日はクラスがないので彼氏の家でキッチンの掃除と洗濯をしていた。ふとホットケーキが食べたくなって、Grocery outletでだいぶ前に買った2kgのホットケーキミックスをせっせと消費。途中でやっぱ蒸しパンにしようと思ってレシピを調べていた。ホットケーキミックスに牛乳と卵と砂糖、シンプルなレシピだ。気分でアールグレイの茶葉も入れた。
冷蔵庫から卵をひとつ取り出そうしたら、ぐしゃ、と手の中で殻が潰れる感覚がした。手には中身がすっぽ抜けた殻。冷蔵庫には卵パックに綺麗に収まっている黄身。なかなか愉快な光景だった。思わず記念写真を撮ってしまった。

中身がすっぽ抜けた卵

気を取り直していざ蒸しパンを作る。混ぜて電子レンジに入れるだけの簡単なレシピだから、5分もあれば完成した。味は普通。特別美味しくもないが、もちろん不味いはずもない。まぁ蒸しパンだから。

夜、彼氏のルームメイトと3人でご飯を食べた。今日はルームメイトの彼女は来ていないようだ。彼らはよく仕事のチームのメンバーで夕飯を食べているが、3人で食べるのは随分と久々に感じる。自分も社会人になっても気が合う仲間に出会えたらいいなと思う。

食事も終わり、ルームメイトの車で帰宅しているはずだったのだが、着いたのは見知らぬ店。店の外には10人近くが列になっていた。ここどこ、と聞くとマリファナ専門店だと。入口でIDをスキャンして入念に確認され、入店。中にはさらに20人ほどが列に並んでいた。アメリカ4年目にして初めての光景に私はかなりソワソワしていた。私はマリファナ(もしくはウィード)の匂いが大嫌いだ。苦手どころでは無い。嫌いと断言できる。
カリフォルニアの電車の駅や、街中の割と至る所でマリファナの匂いを嗅ぐことがあるが、くっさい。渡米数週間目にサンフランシスコのダウンタウンへ探検しにいった時に風に乗ってきた臭いの正体について教えてもらった。ひどい経験だった。それ以来、周りの人間のことを考えてくれといつもいつも思っている。特に電車の中では地獄だ。それのせいで車両を変えたことがあるくらい、あの独特な臭いは嫌いだ。ハイになってはよく分からないことを叫んでいる人もいるし。とにかくマリファナに対していい思い出など何も無い。なぜこの州では合法になったのだろうといつも思う。
幸いにも彼のルームメイトは喫煙(?)者ではなく、エディブルというグミタイプの利用者だ。彼が店員さんに注文してる間、店内をキョロキョロ眺めていたが、写真を撮る勇気はなかったのでおしゃれな薬局の雰囲気をイメージしてもらいたい。ここはそんな感じ。他のところは知らない。

年齢層は様々だった。たしかに大学生でも吸う人は少なくはないし、パーティーなんかで酔ってノリで、みたいな話も聞いたことがある。もちろんアメリカでも十分に気をつけろと教育的に注意している家庭は多い。これから留学を考えている人も、判断は自己責任だが、少なくとも自分の身を守れるのはあくまでも自分だけだと言うことを念頭においておくべきだ。
彼のルームメイトが購入レシートを見せてくれたが、消費税とは別に、州が定めた税金が50%近くかかっていた。たばこ税みたいなものか。しかし、税金をがっつり取るからとはいえ、公共の場で吸うのは本当にやめてほしい。
合法だろうが、毛嫌いする人も少なくはないのだとよく知っておいてほしい。

そして冒頭でも書いたが、日本では使用/所持は違法だ。
この記事はあくまでもカリフォルニア州での経験であり、使用/所持/購買を促すようなものでは一切ない。そもそも憧れとか、かっこいいと思うような代物ではないと、私個人は断言する。
何かを吸いたいのであれば、犬とか猫とかを吸っておけばいい。それか山頂の新鮮な空気とか焼き鳥屋の煙とか。


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