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メディア関連(コミック・書籍、アニメ・映画等)

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コミックなど本の話題、アニメや映画など、メディアに関する記事を掲載しています。
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記事一覧

Netflixのドキュメンタリー作品で、有名人の側面を見る

私はサブスクリプションの映像配信サイト「Netflix」を利用している。 Netflixで面白いのは、映画やアニメに限らず、普段はあまり観られない映像作品も数多いこと。その中でも特に多いと感じるのが「ドキュメンタリー作品」。 特定の人物や事実などを、実際の映像や当事者のインタビューなどを使って映像作品を作る。物語や報道とは違った見せ方で、新たな側面を見ることができる。中でも、Netflixでは独自に制作したオリジナル作品も多い。 また、Netflixはユーザーが視聴する傾

アートが題材の映画3本に観る、芸術の魅力

今は映画をインターネットで、Amazon Prime VideoやNetflixというサブスクリプションから手軽に観ることができる。その中には人気作品も多い中、劇場ならミニシアターや公開すらされないような小規模な映画も多い。 便利な時代ではあるが、その中から、私が印象に残っている「アート」を題材にした映画を取り上げてみたい。 岸辺露伴 ルーヴルへ行く2023年公開、日本映画。 人の記憶を本のようにして読む特殊能力を持つ漫画家・岸辺露伴が、この世で最も「邪悪な絵」と言われる「

岡本太郎 -「太陽の塔」と最後の闘い

この書籍を読んだのは10年以上前だけど、私にとっては大きなきっかけになった一冊なので、記録として残しておく。 岡本太郎 - 「太陽の塔」と最後の闘い (平野 暁臣 著/PHP新書) 芸術家、岡本太郎氏について書かれた書籍で、タイトルもそのまま『岡本太郎』。出版は2009年で、現時点で電子書籍は出ていない。 著者の平野暁臣氏は、太郎氏のパートナーだった岡本敏子氏(実質は太郎氏の婦人ではあるが、結婚しておらず戸籍上は『養女』だった)の甥で、太郎氏との交流も深く、書籍などの多く

宇宙に行くことは地球を知ること

読書記録として書き留めておく。 宇宙に行くことは地球を知ること 「宇宙新時代」を生きる (野口聡一、矢野顕子、林公代 著/光文社) 宇宙飛行士の野口 聡一氏と、シンカーソングライターの矢野 顕子氏との対談を収録した書籍。矢野氏は宇宙が大好きで、念願叶った対談ということ。 話の中で、矢野氏はマンションの物件を下見したとき、部屋の中でまず必ず手を叩く。そうやって「音の響き」で空間の広さを確認するという。野口氏は宇宙に出た時に空間を目で確認するが、音は「振動」だけで感じ取るこ

NetflixのサイトをTwitterで共有するブックマークレット

私は、映画やアニメなどの映像作品を見るため、Netflixを利用している。 Netflixは、月額料金で映像作品を見放題というサブスクリプションの映像配信サイト、と今更説明するまでもないが。 その作品を見ると語りたくなって、Twitterにシェアすることも多い。その方法についてはNetflixの公式サイトに書かれている。 スマートフォンからの送信方法として、Netflix公式アプリで作品ページから「共有」アイコンのタップで可能。 でも、その方法でTwitter公式アプリに

『科学技術の失敗から学ぶということ』過去の大きな失敗を知り、考える本

読んだ本。 科学技術の失敗から学ぶということ (寿楽 浩太 著/オーム社) 過去に作られた建造物や機械などから、大事故など「失敗」の事例を取り上げ「なぜ起こったのか?」を詳しく解説した技術書。 中には20世紀前半のものから、昭和の後半~平成にかけて起こった、列車の脱線、原発のメルトダウン、スペースシャトル大破など、私の記憶に残る事例も数多くある。 失敗には必ず「原因」がある 冒頭で語られる事例は、1930年代にアメリカで建設された「タコマ橋」。1940年の開通後、わず

メディアの記事に参加した話

この度、ポータルサイト『goo』が主催する情報コンテンツ『gooランキングセレクト』にて、『PS4シューティングゲームの人気おすすめランキング』の記事に、監修として参加いたしました。 【STGマニア監修】PS4シューティングゲームの人気おすすめランキング15選|セレクト - gooランキング ここでは「シューティングマニア」などとと呼ばれていますが…、まあ事実ですが。 この『PS4 STGのおすすめ』という記事自体は以前からありましたが、ここでSTGに詳しい方の監修を取

「没」が無い投稿

これは、私がブログで2015年に書いた記事を、編集してnoteに再掲載したものです。 「没」が無い投稿: Blog - 19XX そのため、記事中で紹介しているソフトは、すでに販売終了していることをご了承ください。 4年も経った今になって記事をこちらにアップするのは、ここで書いている「ネットの現状」が今も全く変わっていない「現在のネットの問題」でもあるため、再掲できると判断したためです。 過去に触れて思い出す2015年の8月、主に80~90年代PCゲームをダウンロード販

ど田舎うまれ、ポケモンGOをつくる

読んだ本について。 『ど田舎うまれ、ポケモンGOをつくる』 世界中で大ヒットしたスマートフォンアプリ『ポケモンGO』のディレクター、野村達雄氏の手記。 この方の生まれは中国。インターネットの時代ではない、そもそもコンピューターもない、それどころか、住んでいた場所には信号機すらない、タイトル通り「ど田舎」だったそうで。 そんな中、幼少の頃に家族と日本に移り住み、その時に付けた日本名が「野村達雄」で、現在は正式に日本国籍を取得している。 書籍の中で、私が興味のある「大学卒

『これでいいのだ・・・さよならなのだ』エッセイで書かれた「2つの視点」。そこから見える、赤塚不二夫の人間像

読んだ本について。 これでいいのだ・・・さよならなのだ (赤塚 不二夫・杉田 淳子 著/小学館) 赤塚不二夫と言ったら、昭和の時代を代表するマンガ家、中でも「ギャグマンガの王様」と呼ばれる存在である。 私にとっては、赤塚氏の作品に初めて触れたのが、小学生の時にTVアニメで見た『天才バカボン』と『元祖天才バカボン』(どちらも再放送)。 子供心に、人情話やドラマがメインだった初代より、ハチャメチャギャグが満載の『元祖』の方が好きだったが、こちらの方が原作準規だったことは後に

読書に関する話。今の図書館事情と、ブックカバーを作ること

よく、図書館で本を借りることがある。 この記事のトップ絵に、今回借りた岡本太郎氏の本が写っているが、私はノンフィクションやドキュメンタリー・自伝と言った、人のエピソードなどを綴ったものなどを好んで読む。 先日書いた『ウルトラマンになった男』や、『ど田舎うまれ、ポケモンGOをつくる』、『これでいいのだ・・・さよならなのだ』も、その辺の趣味があったから。 ということで、今回はそんな図書館や読書の話。 図書館のネットワーク私はいつも、地元である大阪府内の図書館を利用しているが

『宇宙から帰ってきた日本人』宇宙飛行士達の体験談で知る、未知の感覚

先日読んだ本について。 宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言 (稲泉 連 著/文藝春秋) 本が出版された2019年の時点で、日本人として宇宙に行ったのは12人。 その宇宙飛行士達の証言を掲載したインタビュー本。 「国境はあった」「重力を感じる」読んで知る感覚 1990年、日本人として最初に飛び立ったTBS社員の秋山氏のインタビューによると、当時TBSで宇宙飛行士の募集があった時、ジャーナリストとして「生中継こそテレビの力が最も生きる」という考えがあ

VODの楽しみ方と、ネットの楽しみ方

Netflix『失くした体』 『失くした体』とは、フランスで2019年に製作されたアート系アニメーション映画で、1つの「切断された腕」が街をさまようという、少々異質な物語。 冒頭で描かれるのは病院の一室だろうか、そこに保管されていた「切断された腕」がひとりでに動き出す。指を使って4足歩行するように歩きながら、フランスの街中で人混みに紛れたり、車に乗り込んだり、川に流されたりしながら、何かを目指すかのようにさ迷い続ける。 それと平行するように、ある若者の人生が描かれる。幼少

『ウルトラマンになった男』子供の頃に見た「ヒーロー」の姿と、大人になって知る「人」の姿

先日読んだ本について。 『ウルトラマンになった男』(古谷 敏著/2009年初版) 円谷プロが製作した特撮TV番組『ウルトラマン』。50年以上経った今でも新作が製作される、特撮ヒーローとしてあまりに有名な作品だが、1966年に製作された初代『ウルトラマン』で、着ぐるみをまとって怪獣と戦う役を務めた、氏のエピソードを盛り込んだ手記。 私は初代ウルトラマンをTVで見ていた。といっても、初回放送の時はまだ生まれていなかったので再放送。そのため、週1回ではなく毎日1本。それを、学