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『宇宙から帰ってきた日本人』宇宙飛行士達の体験談で知る、未知の感覚

先日読んだ本について。

宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言
(稲泉 連 著/文藝春秋)

本が出版された2019年の時点で、日本人として宇宙に行ったのは12人。
その宇宙飛行士達の証言を掲載したインタビュー本。

「国境はあった」「重力を感じる」読んで知る感覚

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1990年、日本人として最初に飛び立ったTBS社員の秋山氏のインタビューによると、当時TBSで宇宙飛行士の募集があった時、ジャーナリストとして「生中継こそテレビの力が最も生きる」という考えがあったので応募した。
今まで、宇宙飛行士の言葉として「宇宙には国境がない」と言われていたが、実際に宇宙ステーションから地球を見ると、森林がなくなっている光景や国境のような境界がはっきり見えた
など、経緯や体験談などが語られる

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1994年、日本人初の女性宇宙飛行士として宇宙に行った向井千秋氏は
「重力に慣れた後で地球に戻ると、紙1枚でもずっしりと重さを感じる、でもそれは一晩で元に戻るので、あの感覚を失うなんてもったいない」。
2008年に宇宙で船外活動を行った星出彰彦氏は
「宇宙船の中と外は全く感覚が違う、宇宙全体を肌で感じている
と語る。

12人の方がそれぞれ、私達と全く異なる体験をしているだけに、全く異なる感じ方や考え方を語る。実に興味深く、そして夢にあふれた一冊だった。

宇宙飛行士に影響を与えた書籍

また、何人かの方が、書籍『宇宙からの帰還』に大きな影響を受けたと語っている。

私は先日、Kindle版を購入して読み始めている。元々は1985年に出版された書籍だが、宇宙という空間について、そこで飛行することを実現するためにどのようなことを行うか、詳細に記されていて実に面白い。
宇宙飛行士の方達が、これをきっかけに宇宙に興味を持ったことも頷ける。


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