植物工場野菜に、マーケティングは必要か?
こんにちは!スプレッド編集部のホッパーです。
それは新型コロナウイルスのワクチンを摂取した、よく晴れた日曜日のこと。
特にこれといって身体に変化はないけど安静にした方がいいだろうし、部屋に閉じこもっていました。
僕には免疫ができたらやりたいことがあります。
サイクリングです。
自分はインドア派だ!って記事を書いているうちに
外を走りたくなっちゃうのだから、不思議なものです。
「となると、GPS付きのサイクルコンピュータ(サイコン)が欲しいな」
なんて思い立ってスマホで検索したり比較したり。
ですが、そう安いものではないので先送りしました。
@翌日 未明
さ、寒い!!寒過ぎて震える!これが副反応なのですね!
日が昇っても、悪寒と関節痛が収まることはなく、
あらかじめ取得していたお休みを活用することになりました。
あまり仕事に穴を開けたくないので、とにかく睡眠を優先。
15時間は寝たと思います。
とはいえ、ず~っとは眠ってられないもので、
ちょっとスマホ見たり、本読んだり、スマホ見たり、
ご飯食べたり、サイコン買ったり、スマホ見たり、本読んだり。
・・・
お分かりいただいただろうか……?
ほどなくして、サイクルコンピュータが自宅に送られてきたのです。
省みるに、スマホでニュースを見るたびに、
僕のハートをくすぐる関連広告が表示されてたんですね。
繰り返し見た結果、記憶も強化され、
冷静な判断ができない夢うつつの中、、、あゝポチッとな。
最近のマーケティングは、寝込みを襲うのです。
恐ろしいことです。
さてマーケティングとは本来、お客様が求めるサービスを作って、
情報を届けて、手に入れられるようにすること、みたいに言われますが、
今回は
「サイコンを安く買えて」
「繰り返し情報に触れさせて」
「数タップで購入できる」というのが刺さったわけです。
心弱き僕に。
そんな失敗談(成功体験ともいう)をお話ししたところで、ようやく今回のタイトル。
■植物工場野菜に、マーケティングは必要か?
みなさんが野菜を買う時、おそらくは「今日はいくらかな?」って確認すると思います。
見ないよって方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、
羨まし過ぎるのでそっと心にしまっておいてください。
さて、お察しの通り野菜の価格は常に変動しています。
収穫が少ない時には高くなりますし、豊作の時には安くなります。
特に豊作時は味も良いので、価格と価値が矛盾しているような気までしてきます。
また、こういった「コモディティ」な商品は、
価格によって購入の意思決定がされることがほとんどで、
栄養以外の価値を伝えたり、
素敵なストーリーを紡いだりしてもあまり意味がない。
というのが売り場での定説だったといえます。
しかし僕たちが作っているのは「未来永劫みなさんの日常と食を支える」野菜。
今日だけじゃなく、ずっと食べてもらいたいから、
技術革新とカイゼンによって、
過去にも幾度となくプライスダウンを敢行し、
手に取りやすい価格を目指し続けてきました。
でも僕らの考えは「価格で勝ちたい」ではなく、
「必要不可欠な存在になりたい」なのです。
だから僕たちのマーケティングとは、そんな使命感や価値にご理解いただき、
さらには「ベジタスって良いよね」と共感していただける
仲間を探すことなんじゃないかと考えてきました。
以前、アメリカの経営学者フィリップ・コトラーが書いた、
マーケティング4.0という本を読みました。
ここでは、近年のマーケティングは「顧客とのつながり」が重要である旨が説かれています。
常々、植物工場野菜って「今が売りだ!」という感覚と遠いように感じていたので、
「コトラーさん、わかってはるわぁ!」と膝を打ったのを覚えています。
僕たちはコモディティな野菜をブランド化している数少ないプレーヤーだと思います。
そのために生活のトレンドから、食のトレンド、野菜のトレンド、植物工場野菜のトレンドと、
様々な角度から分析し、届けたいメッセージを開発したり、
パッケージや売り場づくりにつなげたりしています。
例えば、2021年は「サステナブルなベジタブル」というコミュニケーションを展開しています。
これからも、この野菜を食べるのはどんな人か、幸せになるのはどんな時か、そんなことを徹底的に想像しながら、
みなさんに喜んでもらえる野菜を届けていきたいと考えています。
■結論
必要不可欠な野菜の生産を広げていくためには、
これからも「安心して生活を送りたい」と
考えていらっしゃる方々からの共感を得ることが大切。
だから植物工場野菜に、マーケティングはきっと要る!
と、僕は考えています。
自分たちの価値をもっと理解する上でも。
へー。そんなことも考えているんだね。
という視点でもって、売り場やパッケージ、SNSなんかを見てもらえると
嬉しいです。
いやいや小難しい話はさておいて、この野菜おいしいよね。
っていうつながりも、もちろん大歓迎です!
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