あの人が 願っていたこと 17

願いには　いろいろな形がある
この詩は　誰かの願いの物語から
湧きあがった直感を　絵にした記録

あの人の話は　
こんな言葉から　はじまった

自分の中の　悪魔を抑えたい

子どもとの　関わりの中で
どうしても　怒ってしまうことがある

何かをやりたい　という気持ちを
抑えたくはないのに

いったいどこから　
この怒りは　産まれてくるのだろうか

そのどうしようもない　気持ちを
悪魔と　形容した

もしも　抑えられたとしたら

何かをやりたいという　気持ちは
もっと自由に　もっと健やかに　
育まれていくのではないか

あぁ　この気持ちを
無くして　しまいたい

振り返れば　

自分は　先のことをばかりを
考えてしまう

気持ちがいまに　いない
いったい　いつからなのだろうか

けれど

心からの安心が　あってこそ
挑戦の種は　育つのだ

ぬかるみでは　足を取られ
土台が　しっかりしなければ　
高くは　飛べない

先のことを考え
時折　怒りが湧き上がってしまうのも

全て同じところに　
繋がっている

やりたいという　気持ちを
育まれる土台を　作りたいだけなのだ

だからわたしは　
今日も　土台を作る

小さくふわりと　産まれた気持ちが
風に流され　消えないように

そして　いつの日か　
強く　大きく　飛べますように

この絵は　願いの絵
衝動が導く豊かさを信じた守護の絵

硝子

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