あの人が願っていたこと 35

願いには　いろいろな形がある
この詩は　誰かの願いの物語から
湧きあがった直感を　絵にした記録

あの人は　人の縁について
語ってくれた

歩みを　進める中で
誰しも　壁にぶつかることがある

思った通りに　進まない時
どうしていいか　わからない時
自分のことを　見失ってしまった時

そんな時　道を切り開く
きっかけと　なったのは
人の　存在だった

教えてくれる　人
道を示してくれる　人
勇気づけてくれる　人

あの人は　その度に
人の助けを　借りてきた

自分が　何かしたわけでもないのに
どうして　こんなにも
時間を　使ってくれるのだろう

いつしか　支えてくれた人は
あの人にとって　目指す目標へと変わった

今度は　自分の番

同じように　つまづく人たちに　
手を　差し伸べたい

だから　あの人は願う

自分が　受け取ってきたものを
別の誰かへと　届けることを

同じやり方でなくて　構わない
ただただ　今の自分にできるやり方で
別の誰へと　届けることを

この絵は　願いの絵
受け取った優しさで　悩みを包み込む贈物の絵

縁奏

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