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あの人が 願っていたこと 04

願いには いろいろな形がある
この詩は 誰かの願いの物語から
湧きあがった直感を 絵にした記録

この絵を書かせてくれた方は
心の奥に 
深い 悲しみを持っていた

悲しみは 
無力感を連れてくる

私には 何もできない

無力感は 耳許で
まるで 自分の声のように
やさしく ささやく

言葉を 受け入れてしまえば
苦しみは 軽減するのかも知れない

しかし その人は

無力感に 流されるわけでもなく
無力感を 否定するのでもなく
無力感に 抗うのでもなく

無力感と ともにいることを
選択したのだ

なぜなら その無力感ですら 
たいせつな 私だからだ

この無力感を持つ
私だから できることはなんだろう

問いを 抱えながら
毎日を 重ねる

時には 無力感の勢いが増し
黒い気持ちに 覆われそうになる

必死に 心を落ち着かせ 
問いの姿に 還らせる

いったり きたりを
振り子のように 繰り返す

その日々が いつのまにか
身体に 覚えさせてくれたのは

目の前に起こる ひとつひとつの事柄に 
謙虚に 感謝をすること

朝に 日が昇る
おはようを 交わす

友と仕事に 取り組む
心遣いに ありがとうを伝える

家族に おやすみを伝え
一日を労り 眠りにつく

また あしたを いのる

誰にでもある 何気ない日常
それが続いていくことが 
なんと 有り難いことなのか

この感謝の姿勢が あるからこそ
背中を推す その人の手は
力強いだけなく 温もりがあるのだ

この絵は 願いの絵
いまここに生きる奇跡を唄う詩人の絵

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光彩

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