あの人が願っていたこと 40

願いには　いろいろな形がある
この詩は　誰かの願いの物語から
湧きあがった直感を　絵にした記録

あの人は　探していた
ずっと　ずっと

何かに　なりたい
あれを　やりたい

ちょっとや　そっとでは　手が届かないのに
諦めずに　ずっと追い続けられるものを
人々は　夢　という名前をつけた

　私の　夢は　
　目指す　ところは
　一体　何なのだろう

あの人は　考え続けた

けれど　探せど　探せど
見つからない

さまざまなことを　
試せるだけ　試した

だって　他のみんなは　持っているから
私だけ　持っていないから

追いかけるはずの　夢に
あの人は　いつの日か　追い詰められていた

探さないと　見つけないと
気持ちは焦り　欠乏感が襲ってくる
時間だけが　進む

そしてついに　ある日
あの人は　決断した
その気持ちを　捨ててしまおうと

　もう　いい
　私に　それは　必要ない

思い返せば　夢を探している時間は
未来のために　生きていた
そのために　今を犠牲にしてきた

私が　生きているのは　どこか

今だ　今ここなのだ
私は　今　ここに生きるのだ
未来では　ない

だから

見えない　何かを　
追い求める必要は　ない

今　目に見える　この世界と
私は　生きていくのだ

この絵は　願いの絵
思い込みを捨て去り　今に生きることを決意した意志の絵

眼界

本プロジェクトでは　絵を描かせてくれる方を　探しています
関心を持っていただけた方は　こちらにDMください