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あの人が 願っていたこと 21

願いには いろいろな形がある
この詩は 誰かの願いの物語から
湧きあがった直感を 絵にした記録

あの人は 暮らしを大切にしていた

転機が訪れたのは 数年前
体調を 悪化させ
全てが回らなくなった

その時に なって
初めて気がついた

私には 余白が必要なのだと

がむしゃらに 働いていた
やりがいも もちろんあった
しかし 身体は悲鳴を上げた

楽しいことって何だろう

隙間のない生活は
想像を 膨らませる力を奪う

走りづつけていた 足を止め
いつもより少し 周りに目を配ってみると

そこには 今まで気づかなかった
暮らしの 美しさがあった

身体に余白が生まれ 力が抜けると
自然と 深く息を吸うことができる

肺に 空気が行き渡り
血中を 酸素が駆け巡る

見えてきた世界は
驚くほど 鮮やかだった

行き交う 街の人たちが 
笑い 泣き
毎日を一生懸命に 暮らす

思えば何のために 働いていたのか
欲しかったものは すぐ近くにあったのだ

この絵は 願いの絵
日常の彩りに気づいた旅人の絵

歳月

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