エッセイを音読して 気がついたこと
とんでもなく いい本を読んだ
取材・執筆・推敲 だ
SNSで数人が 推薦していて
気になっていたので
GWの機会に読もうと 手にとってみた
結論 すばらしい本 だった
何かを作り出すことに
自分の時間を注ぐ人には
ぜひ 手にとって欲しい本だ
内容が 充実していて
まだ 理解が追いつかず
2度目を 読んでいる
今日は そこで書かれていた
文章を磨くための 取り組みとして
音読した体験を ふりかえる
*
こんなエッセイが 書けたらいいなと
前から思っている エッセイがある
永井さんの
水中の哲学者たち だ
ひとつひとつに 広がりがあり
深みがあり 読んだ後に
何かが残る 感覚がある
時折入る 口語にも
ぐらぐらと 揺さぶられる
この 何かを心に残す感覚 を
自分でも 会得したくて
エッセイを 音読をしてみた
そこで 気がついたことがある
*
ひとつめ:論の進みは ゆっくり
実際に 声に出してみると
読んでいた感覚よりも
ひとつひとつの論が 進まない
音読すると
段落が 重く感じるのだけれど
それが 深みにつながっている
ひとつのことがらを
いくつもの側面から
語っている
ふたつめ:具体例が 豊富
例と言っても 数字ではなくて
同じ絵が 頭に浮かぶようにが
丁寧に 描写されている
企業名が 続けて
書かれているのも
同じように 絵が浮かぶ
具体と抽象のバランスが良く
迷子にならない
みっつめ:心理を形容する言葉の種類
特に 感覚的なことの描写が 多く
心の質感が 伝わってくる感じがする
なんていうか 触覚が伝わる感じ
これはもう 語彙力の差
使える言葉が 少ないことに
悔しさが 湧き上がる
*
ひとつのエッセイを
音読経験をして 思うのは
僕の文章は
舞台の台詞なのだなと
思ってきた
台詞として
声に出して読んだときに
どう聞こえるか
大前提として それを
無意識に考えていることに
気がついた
学生時代 必死に取り組み
長い台詞を 一生懸命叩き込んだ
今でも 身体に残っているのだと思うと
なんだか 誇らしい気持ちにもなれた
*
話し言葉 と 書き言葉
深く潜り 心に波紋を打つには
自分の感覚と 異なることを
試してみることが 大事だ
もうすこし 音読をつづけよう
ひとつひとつを丁寧に綴る表現を
何度も繰り返し伝えるリズムを
使い慣れていない単語を
声を通して身体に なじませていこう
そして 読んだ人の心に残る言葉を
いただけたら、とてもうれしいです!サポートは、台紙となるマーメイド紙、絵に使う画材、額装、などの道具代に還元させていただきたいとおもいます。