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多様性のあるチームづくりで悩んだときは、カレーをつくって考える

ダイバーシティって、日常生活の外にあるものじゃなく日常の中に普通にあるものですよね。

スポーツや会社のチームづくりを考える上で、ダイバーシティの視点なしで考えるのは今はもうあり得ないというか。

そういう意味では指導者(リーダー)と料理人って、共通するところ多いと思うんです。

どちらの方法でつくりますか?

「それは言い過ぎでしょ」と言われたりするんだけど、それでも本質的な考え方は同じだと思う。

基本的にはこの2つのケース。

最初から具体的に何をつくりたいか明確にして必要な材料(選手)を集めるのか。もしくは、最初は抽象的なコンセプトを示し集まった材料(選手)の素材を活かしてつくっていくのか。

チームづくりで最もマズいのは、抽象的なコンセプトを語って集めた選手に対して、選手の意向を無視して指導者の中だけにある具体的なチームをつくろうとする場合。

この場合は選手のモチベーションが下がるし、選手の素質を十分に活かせない。

チームづくりをカレーに例えてみる

たとえばカレーをつくる場合を考えてみよう。

前者の考え方だとまず考えるのは、どんなカレーをつくりたいのか。しかもかなり具体的に。

ビーフカレー?
シーフードカレー?
野菜カレー?
ドライカレー?
スープカレー?

カレーにもいろいろな種類があるからね。

しかも、どの味を引き立たせるのかも大切。

シーフードカレーでもメイン具材をイカにするのかホタテにするのか。そもそも具材ではなくてルーにシーフード要素を盛り込むのか。

それが具体的に決まってから材料を集めて調理する。

マズい料理とマズいチームは同じ

一方で後者の考え方の場合は、最初はカレーをつくろうくらいの抽象的なイメージ。

これで呼びかけると、じゃがいも・にんじん・たまねぎのカレー御三家はもちろん、ゴーヤ・イカ・チキン・豆などいろいろな具材もやってくる。

料理人の腕の見せ所はここからで、集まった素材をどのように活かしてカレーをつくっていくのか。

たまねぎの香ばしさと具材の大きさをメインにする?
ゴーヤの苦味と見た目の彩りをメインにする?

みたいな。

最もマズいのは、カレーをつくるという抽象的なコンセプトだけを伝えて具材を集めたのに、料理人の中では具体的につくりたいカレーのイメージが明確にあって、集まった具材の種類を無視して自分の考えのみを貫き通すこと。

集まった具材がイカ・ホタテ・ゴーヤ・にんじんなのにビーフカレーを無理やりつくろうとするみたいな。

もうこうなると、笑い話にしかならない…(いや、むしろマズすぎて笑えない)

まとめ

だから、これだけ多様な価値観や考え方がある中で、チームのコンセプトやフィロソフィーや理念を抽象的に伝えるだけでなく、具体的に選手に伝えるコミュニケーションはとてもとても大切なんだと思う。

具体的に伝えるとは、具体的な場面の行動や振る舞いを示すこと。

最初のうちは、「あり方」と「方法・行動」をワンセットで伝えること。

見えないけど大事なものと、見えるものを合わせて伝えること。

個人的にカレーが大好き。たくさんのチームで美味しいカレーがつくられることを心から願ってます!


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