いなぐま けいた

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最近の記事

今週のリフレクション【営業の科学(高橋浩一氏)】

今週は、高橋浩一さん著「営業の科学」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.ローパフォーマーはマジメに頑張る以外の武器に乏しい。成果をあげるための努力が、努力をしている自分をPRする努力に置き換わっていく。超人が営業なんて簡単だと言うと、頑張れという号令は飛び交うが、本来やるべき大切な努力(武器を増やすこと)を見落としている状態になり、目標達成プレッシャー・大量行動・関係構築という三種の神器に頼った抽象的なアドバイスになる。購買者の仮面を外すことが、信頼関係構築で

    • 今週のリフレクション【シン・人事の大研究(田中聡氏・中原淳氏)】

      今週は、田中聡さん・中原淳さん共著「シン・人事の大研究」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.社会や企業経営の関心は「人づくり・組織づくり」に向かっており、人事が主役の時代。①課題解決型人事、②テクノロジーへの対応、③データに基づいた人事、への質的変化が起きている。人事は、経営や事業の成長に間接的に貢献する部門。人事の機能は、①採用、②育成・キャリア開発、③異動・配置、④制度・企画、⑤給与・評価、⑥労務・福利厚生、⑦人事データ管理・分析、⑧DE &I、⑨組織開発

      • 今週のリフレクション【企業変革のジレンマ(宇多川元一氏)】

        今週は宇多川元一さん著「企業変革のジレンマ」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.既存の企業変革論は、明確な問題があることが前提。目先の問題解決にとらわれず、背後にある複雑な全体像の認識が必要。環境適応による分業化とルーティン化は組織の「断片化」をもたらし、組織の考える能力と実行力を低下させる「不全化」につながる。このような状態は、問題を紐解けない「表層化」の悪循環に陥る。新規事業は、事業を長く持続させるため、組織能力の構築のために必要。しかし、問題の掘り下げが

        • 今週のリフレクション【チームレジリエンス(池田めぐみ氏・安斎勇樹氏)】

          今週は、池田めぐみさん・安斎勇樹さん共著「チームレジリエンス」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.困難とは、個人やチームの存在価値・信念・目標達成を脅かすストレス要因。チームが乗り越えるべき困難は、急性的・慢性的×外的要因・内的要因のマトリクスで整理できる。VUCAの不確実性にリソース不足が拍車をかけ、自分の意思と感情に向き合えなくなったチームは、互いの関係性を悪化させ、内的な困難を増幅させる。これが悪循環のメカニズム。レジリエンスの土台となるチーム基礎力は、

        今週のリフレクション【営業の科学(高橋浩一氏)】

          今週なリフレクション【リーダーシップ・シフト(堀尾志保氏/中原淳氏)】

          今週は、堀尾志保さん・中原淳さん共著「リーダーシップ・シフト」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.①複雑化:前年踏襲では対応できない、②少数化:加速度的に進行する人手不足、③多様化:みんな一緒はもう終わり、④分散化:バラバラの場所での協働、⑤多忙化:給与は増えぬが兼務は増える。リーダーシップをマネジャー1人だけで担うのは厳しい状況。シェアド・リーダーシップとは、一人ひとりがリーダーシップを発揮し、その影響力が、複数のメンバーによって担われている創発的なチームの

          今週なリフレクション【リーダーシップ・シフト(堀尾志保氏/中原淳氏)】

          今週のリフレクション【読む・書く、まとめる、言葉にする(松尾美里氏)】

          今週は松尾美里さん著「読む・書く、まとめる、言葉にする」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.「読む」「聞く」「まとめる」「言語化する」はワンセット。この力を磨くと、①聞き力、読む力が身につく、②信頼関係が築きやすくなる、③思考の整理力が身につく、④本質を掴む力が身につく、⑤言語力が高まる、というメリットがある。言語化すると、①人から信頼・応援を得やすい、②自分の本心に気づける、③組織やチームが目標に向かう力が高まる。言葉にするというのは、自分の考え方、あり方、

          今週のリフレクション【読む・書く、まとめる、言葉にする(松尾美里氏)】

          今週のリフレクション【このプリン、いま食べるか?ガマンするか?(柿内尚文氏)】

          今週は柿内尚文さん著「このプリン、いま食べるか?ガマンするか?」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.時間を考えることはどう生きるかを考えること。全ての時間は①幸福の時間(幸せに感じる)、②投資の時間(目的のために努力)、③役割の時間(やらなければいけない)、④浪費の時間(ムダと感じる)、に分けられる。意識的に幸福の時間は作れる。時間への意識を変えること=時間磨き。時間のポートフォリオを書いて見える化し、4つの時間配分を考えながら、理想のポートフォリオに近づけて

          今週のリフレクション【このプリン、いま食べるか?ガマンするか?(柿内尚文氏)】

          今週のリフレクション【ビジネス会食完全攻略マニュアル(yuuu)】

          今週はyuuuさん著「ビジネス会食完全攻略マニュアル」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.会食こそ、ビジネスパーソンにとって最高の武器であり、千載一遇のチャンス。自分の素を理解してもらい、ギャップを埋めるうってつけの機会となる。ビジネス会食は「自分がクライアントをどれほど大切にしているか伝える」ことが本質。法人で動いているようで、実は個人の熱量や感情で動いている。会食の目的は「ビジネス上の差異を生み出すこと」だが、会食の場だけで目的達成してはいけない。 2.

          今週のリフレクション【ビジネス会食完全攻略マニュアル(yuuu)】

          今週のリフレクション【新・経済学(髙橋洋一氏)】

          今週は、髙橋洋一さん著「新・経済学入門」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.経済とは、需要と供給の話。経済を理解するには、物価変動と経済政策だけでOK。市場とは、モノの値段を1つに決める場所。より多くの消費者と生産者が納得できる価格=需要と供給が交わるポイントに着地。買いたい人が増えると価格は上がる(需要の変化)、モノの数が増えると価格は下がる(供給の変化)。価格変動を需要の変化か生産量の変化かで考える。生活必需品は売れる数が価格に左右されにくい(価格弾力性が

          今週のリフレクション【新・経済学(髙橋洋一氏)】

          今週のリフレクション【罰ゲーム化する管理職(小林祐児氏)】

          今週は小林祐児さん著「罰ゲーム化する管理職」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.管理職の役割は、①情報、②仕事、③人、④ルールのコントロール。管理職になるとは、自らの仕事人生を贈与する者として位置づけなおすこと。しかし、管理職の52.5%は業務量の増加を感じ、部下マネジメントの負担感に加え、評価・トラブル対応が心理的負担、はみ出し仕事のフォローアップが業務量的負担を上げている。その背景には、リソース不足の上に、部下マネジメントの困難やダイバーシティ対応などの新

          今週のリフレクション【罰ゲーム化する管理職(小林祐児氏)】

          今週のリフレクション【問いの設定力(鳥潟幸志氏)】

          今週は鳥潟幸志さん著「問いの設定力」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.AFTER AIは、テクノロジーが人間の「考える」という作業の一部を代替していく。AIが答えられるのは、①選択肢、②過去の判断、③条件下での理想、④論理。答えられないのは、①自分の意思、②イマ・ココの判断、③ゼロベースでの理想、④情理。AFTER AIでは、①問いの発見力→設定力、②判断を仰ぐ力→決める力、③フォロワーシップ→リーダーシップ、④集団に沿って生きる力→自分らしさに沿って生きる

          今週のリフレクション【問いの設定力(鳥潟幸志氏)】

          今週のリフレクション【いちばんやさしい組織開発のはじめ方(早瀬信氏/高橋妙子氏/瀬山暁夫氏)】

          今週は早瀬信さん/高橋妙子さん/瀬山暁夫さん共著「いちばんやさしい組織開発のはじめ方」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.組織開発では「目に見えにくいこと」をテーブルの上に載せ、みんなで話し合って問題解決を図る。組織開発とは、現場にいる人たちが自ら、人と人の関係性を通して組織内に違和感のあるプロセスを見直し、より良い組織をつくる活動。良い組織とは、①目標達成ができる(効果性)、②明るくイキイキ元気がある(健全性)、③良い状態を自分たちで継続できる(継続性)組織

          今週のリフレクション【いちばんやさしい組織開発のはじめ方(早瀬信氏/高橋妙子氏/瀬山暁夫氏)】

          今週のリフレクション【部下との対話が上手なマネジャーは観察から始める(白井剛司氏)】

          今週は白井剛司さん著「部下との対話が上手なマネジャーは観察から始める」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.マネジャーが対応すべきイシューが、環境変化によって直近10年で増えている。結果、ストレスが溜まり、他者のマネジメントがおぼつかない。客観的に頭を使うのではなく、主観的に身体と心を観察することが必要。観察とは、自己と他者を知り、身体感覚・思考・感情を体験的に捉えること。内面で起こっている状況に気づくこと。観察をすれば、①自分の言動パターンに気付き、不本意な結

          今週のリフレクション【部下との対話が上手なマネジャーは観察から始める(白井剛司氏)】

          今週のリフレクション【ナチュラル・リーダーシップ(小日向素子氏)】

          今週は小日向素子さん著「ナチュラル・リーダーシップの教科書」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.誰もが競争の檻/言葉の檻にいて、バイアスに捉われている。行動と可能性を狭めているのは、これまで身につけてきた経験と考え方。これまでの学びや経験を財産として持ったまま、アンラーニングで成長を続けられる。詳細な分析より身体感覚が正しいこともある。Doingではなく、多様なBeingに目をむける。埋もれている力=感覚を呼び戻すために、雄大な自然の力を借りる。ナチュラル・リ

          今週のリフレクション【ナチュラル・リーダーシップ(小日向素子氏)】

          今週のリフレクション【思考力の地図(細谷功氏)】

          今週は、細谷功さん著「思考力の地図」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.人間の知的能力を構成するのは、①知識力、②対人感性力、③思考力。料理で言えば、食材=知識、料理人の腕=思考力、見栄え=対人感性力。思考力は新しいものや自分なりのもの、つまり「違うもの」を生み出す能力。思考力は、①知的好奇心・疑う心、②具体と抽象をベースに、③論理思考力、④直感力を活かして、⑤仮説思考、⑥フレームワーク思考、⑦アナロジー思考を扱う。全ての思考力には、論理的思考力と直感力が必要

          今週のリフレクション【思考力の地図(細谷功氏)】

          今週のリフレクション【ネガティブフィードバック(難波猛氏)】

          今回は難波猛さん著「ネガティブフィードバック」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.パワハラ、心理的安全性、若手の早期離職、などネガティブフィードバックがしにくい環境。若手は職場に不満はないが、将来のキャリアに不安がある。耳の痛い話をしない結果、すぐ辞める若手部下、ぶら下がる年上部下が量産されるリスクがある。上司が部下に厳しいことを伝え、部下も上司と納得できるまで話し合う、双方向のコミュニケーションが、ネガティブフィードバック。暖かいアプローチだけで全ての部下の

          今週のリフレクション【ネガティブフィードバック(難波猛氏)】