いなぐま けいた

いなぐま けいた

    最近の記事

    今週のリフレクション【転職学(中原淳氏)】

    今週は中原淳さん著「転職学」を振り返ります。ザックリ要約すると・・ 1.今は転職のチケットを持ちながら働く時代。長期雇用への疑問/役職定年による給与のフラット化/中途採用重視への変化/管理職から整備されるジョブ型人事制度、によってミドルの転職は増加。若手・中堅では地方転職/ベンチャー転職/独立開業/副業・兼業がトレンドだが、魅力と不満はコインの表裏。不満を感じやすいタイプ(隣の芝は青い型、優柔不断型)は要注意。 ①学校で教えてくれず、②他者の経験談に頼れず、③後戻りできない

      • 今週のリフレクション【パラドックス思考(舘野泰一氏、安斎勇樹氏)】

        今週は、舘野泰一さん/安斎勇樹さん共著「パラドックス思考」を振り返ります。ザックリ3点で要約すると・・ 1.感情パラドックスとは、問題の背後に矛盾する感情Aと感情Bが存在し、どちらかの感情を優先すると、納得のいく答えが出せなくなる状態。ジレンマは明確に対立が意識されているが、感情パラドックスは必ずしも対立が意識されていない。感情パラドックスは、心の構造(コンプレックス、内発的動機vs外発的動機)、世界の構造(組織の境界線、資本主義vs民主主義)から生まれる。 2.人間はめ

        • 今週のリフレクション【仕事は自分ひとりでやらない(小田木朝子氏)】

          今週は、小田木朝子さん著「仕事は自分ひとりでやらない」を振り返ります。ザックリ3点で要約すると・・ 1.その仕事のやり方はずっと続けられますか?ヘルプシーキングとは、周りに助けを求め、ひとりで抱え込まないスキルであり、誰でも習得できるビジネススキル。助けを求めることが苦手な人の共通点は、①思い込みがある。迷惑をかけてはいけない/弱い/逃げてはいけない/仕事ができない/みんな苦労している。②自分がやった方が早いと思っている。③予測が甘い。④境界線意識(自分の仕事か)を持ってい

          • 今週のリフレクション【採用の強い会社は何をしているか(青田努)】

            今週は、青田努さん著「採用の強い会社は何をしているか」を振り返ります。ザックリ3点で要約すると・・ 1.人事にとって重要な問いは、①事業特性、②組織能力、③人事施策。採用活動は「出会う」「見立てる」「結ばれる」の3ステップ。メディアで出会うには、①Attention(チャネル/振り向かせ/拡散しやすさ)、②Attract(ベネフィット/エビデンス/差別化)、③Apply(不安払拭/ウェルカム感/負荷調整)の9つの要素が重要。エージェント採用では、①クロージング支援、②連携ス

            今週のリフレクション【マネジメントの正念場(ロバート・フリッツ/ブルース・ボダケン)】

            今週は、ロバート・フリッツ/ブルース・ボダケン著「マネジメントの正念場」を振り返ります。ザックリ要約すると・・ ---------------------------------------- マネジャーは決定的な瞬間を日常的に迎えている。この瞬間をマネジャーの正念場(MMOT)と呼ぶ。MMOTは、期待と実態にズレがあるという「気づき」と、その情報をどう扱うかという「決断」の二段階がある。チームは組織で最も重要な単位。メンバーのスキル/態度/アラインメント(足並み)/興味関

            今週のリフレクション【僕たちのチームのつくりかた(伊藤羊一氏)】

            今週は、伊藤羊一さん著「僕たちのチームのつくりかた」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.リーダーは、①ゴールを設定し、②プロセスを明確にして導き、③チームの力を最大化する。そのために、志(主体性/判断基準/楽しく)とチームをゴールに導く行動が必要。まず、ミッションとビジョンの設定。チームのミッションは、私たちは何をして何をやらないか。常にチーム内でブラッシュアップする。ビジョンはチームのゴール。長期(北極星)、中期(3〜5年)、短期(1年)。定性的なゴールを行

            今週のリフレクション【リデザイン・ワーク(リンダ・グラットン)】

            今週は、リンダ・グラットンの「リデザイン・ワーク」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.コロナ禍で、①デジタルスキルが高まり、②官僚主義を葬り去ることに成功し、③柔軟な働き方がもたらす恩恵と困難が見え、④オフスイッチの大切さがわかり、⑤人と人のつながりの重要性が再確認された。今が働き方を変える好機。4ステップで、自社ならではのモデルをつくる。 2.①理解する。活力×集中×連携×協力で生産性を理解する。知識の流れ(暗黙知)、人的ネットワーク(弱い紐帯)を理解する

            今週のリフレクション【DIE WITH ZERO(ビル・パーキンス氏)】

            今週は、ダイ・パーキンス著「DIE WITH ZERO」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.何をすれば幸せになるかを知り、経験に惜しまずお金を使うことが大切。人生で一番大切な仕事は思い出づくり。最後に残るのはそれだけ。自動運転モードではなく、金と時間の使い方をよく考えて選択する。子供には、どのくらいの財産を、いつ与えるか意図的に考え、自分が死ぬ前に与える。子供が親と過ごす時間も貴重な経験。金を稼ぐことと大切な人との経験はトレードオフ。もうじき失われてしまうこと

            今週のリフレクション【元気なチームはリズムで作る(金井 壽宏/橋田“ペッカー”正人/加藤 恭子氏)】

            今週は、金井 壽宏/橋田“ペッカー”正人/加藤 恭子さん共著「元気なチームはリズムで作る」を振り返ります。ざっくり3点でまとめると・・ 1.戦後〜1990年は作れば売れる時代のため、コストにフォーカス。1990年〜は高付加価値で勝負する時代。日本では、制度ではなく心理的な障壁でイノベーションが起こりにくい。イノベーションとは新結合であり、破壊的イノベーションに直面しており、知の探索と知の深化が必要。イノベーティブな人物は、疑問を持ち、観察し、アイデアを試し、ネットワークを作

            今週のリフレクション【14歳の自分に伝えたいお金の話(藤野英人氏)】

            今週は藤野英人さん著「14歳の自分に伝えたいお金の話」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.お金はこれまでの努力や環境、人間関係、全部の結果があって引き寄せたもの(過去の缶詰)。そして、お金を使って何をするかという選択が未来を形づくっていく(未来の缶詰)。お金の使い方の変化は人生の変化。お金は価値交換ができる便利な道具で、お金が人の努力や才能を引き出して文明社会の発展は加速した。経済は互助関係であり、価格はお互いの得で決まる。 2.経済のサイクルは消費がなけれ

            今週のリフレクション【29歳の教科書(越川慎司氏)】

            今週は越川慎司さんの「29歳の教科書」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.テクノロジーの進化により不安定化が進み、大企業のアドバンテージは消える。ブロックチェーンにより自律学習が進み、NFTにより信頼ポイントの可視化が進み、衛星通信により定型業務ゼロに近づき、メタバースで居住地に関係なく誰ともつながる。日本を直撃する5つのグレートリセット=①雇用制度(個人委託)、②教育制度(自律学習)、③評価制度(ジョブ型)、④管理職登用制度、⑤副業制度。今後は、転職を重ね、

            今週のリフレクション【共感SNS(ゆうこす)】

            今週はゆうこす著「共感SNS」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.自分のやりたいことや方向性を語り、思い入れを持つことが一番大事。①どんな主人公か?夢や希望では応援(フォロー)できない。理由や思いで共感が生まれる。共通認識になるわかりやすい旗=呼び捨てしやすい名前、唯一無二の肩書き。丸く尖る(誰も傷つけず、挑発しない)。②どんなストーリーにする?理想の最終回に向けて、目標を習慣に落とし込む。③どんな人に見てもらう?相手を限定するほど届きやすい。 2.共感+メ

            今週のリフレクション【ほっこり(伊藤裕氏)】

            今週は、伊藤裕さん著「ほっこり」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.自分らしく生きるのは、ほんとうはとても疲れる。「ほっこり」が医学的にも幸せの根源。脳が体に指示を出すのではなく、体が先に動いて、少し遅れて脳が追認している。体は常に良い状態を続けようとしている。考えすぎる脳を休めて、静かに体の声を聴く。ほっこり活動=ほっ活のメカニズムは①頭を空っぽにする、②五感を取り戻す、③非日常を味わい心を解き放つ、④自然の中に溶け込む、⑤つながりを感じる。 2.①頭を空

            今週のリフレクション【話し合いの作法(中原淳氏)】

            今週は中原淳さんの「話し合いの作法」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.話し合いとは、人々が身近な他者とともに働いたり、学んだり、暮らしていくために、自分が抱く意見をお互いに伝え合い、他者との「意見の分かれ道」を探り合い、メリット・デメリットを考え、自分たちで納得感のある決断を行い、ともに前に進むこと。日本人は①同質性が高く(同調行動)、②子供の頃からダメな話し合いを積み重ねてきていて、③正解主義に陥っているため、話し合いが苦手。 2.①不確実な世界を生き、

            今週のリフレクション【パーパスモデル(吉備友理恵氏/近藤哲朗氏)

            今週は、吉備友理恵さん/近藤哲朗さん共著「パーパスモデル」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.パーパスとは、より良い社会を実現するための行動原理。パーパスモデルとは、多様なステークホルダーが一緒に活動するための「パーパスを中心とした共創プロジェクトの設計図」。これからは、個の力(縦の関係)では変化に対応できず、多様な視点を掛け合わせて(フラットな円構造)創造的な解決策を導く必要がある。同じ属性は協業、多様な属性で新しい価値をつくるのが共創。個々の文脈を束ねスト

            今週のリフレクション【みんなのアンラーニング論(長岡健氏)】

            今週は長岡健さん著「みんなのアンラーニング論」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.アンラーニングしながら働き、生きるとは、①際立つ自立性=自分の好きなようにできるか、②旺盛な好奇心=損得より自分の気持ち、③非消費的な嗜好=金銭以外の報酬に高い価値、を実践すること。タテよりもヨコのつながりを大切にする、フリーエージェント的な働き方。①大きな組織に属さず、②個人の思いを実現しながら、③経済的にも成り立つ生き方。そして、大切なことは学んでいくプロセスにあるという学習