今週のリフレクション【読む・書く、まとめる、言葉にする(松尾美里氏)】
今週は松尾美里さん著「読む・書く、まとめる、言葉にする」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・
1.「読む」「聞く」「まとめる」「言語化する」はワンセット。この力を磨くと、①聞き力、読む力が身につく、②信頼関係が築きやすくなる、③思考の整理力が身につく、④本質を掴む力が身につく、⑤言語力が高まる、というメリットがある。言語化すると、①人から信頼・応援を得やすい、②自分の本心に気づける、③組織やチームが目標に向かう力が高まる。言葉にするというのは、自分の考え方、あり方、生き方が最終的に問われる。
2.インプットの質がアウトプットの質を決める。独自性や希少性があるか(1次情報)が重要。読む技術は、①カバー・帯・はじめにからテーマとターゲット、目次で構造を頭に入れる。②問いを持って宝探しをする感覚で読む。聞く技術は、①序盤・中盤・終盤の見出し(問い)を準備し、②SNSで関心を知り、積極的に自己開示する。③共感・俯瞰する自分を同時に保つ。相手のエネルギー(思考/価値観)に注目し、好奇心を表現し、沈黙もネガティブ・ケイパビリティの姿勢で待つ。相手に心から興味を持って、受容するスタンスが大切。
3.アウトプットを生む時、制約(文字数/時間)がポイント。制約によってアイデアが花開く。書いて→減らして→まとめる。①媒体、②受け手、③(受け手の)期待、を意識することが前提。①結論を絞って、伝わる順番で展開する。結論→理由→結論、提起→前提→意見、理想→課題→解決策。②箇条書き同士を接続詞で結ぶ。③納得感や共感を生む。効用・信頼性・親近感がポイント。アウトプットする習慣を持つ。言葉は人目にさらすと磨かれる。
読む・書く→まとめる→言葉にする、という一連のプロセスは、成長のプロセスそのものだと感じました。言い換えると、知識を学ぶ→教訓を抽出する→やってみる、とも捉えられると思いました。そう考えると、まとめる=教訓を抽出するプロセスが一番の難所かもしれません。まとめるということは、余分を落とすということ。自分にとっての余分が何か?という基準がないと、落としようがありません。
そして、自分にとっての余分がわかるというのは、自分にとっての大切がわかっていることでもあります。だからこそ、まとめて→やってみるのは、書籍にある通り自分の在り方が問われます。何に反応して、何に反応しないのか。どこに着目して、どこをスルーするのか。そんなことを繰り返していくうちに、少しずつ自分の輪郭が見えてくるのかな、と思いました。
たくさん溢れている情報の何に反応するか。それはなかなか自覚的に決めるのは難しいと思います。自分の中に蓄積した情報が無意識に反応することだと思います。だからこそ、自分の可能性を閉じないためにも幅広いことに興味を持ち、無意識にたくさんの情報に反応できる準備をしておくことが大切なのだと思います。
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