SPORTS MEN

"静かなロックバンド" 早稲田大学の映画サークルで出会った3人が、…

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"静かなロックバンド" 早稲田大学の映画サークルで出会った3人が、それぞれ映像・映画制作のキャリアを経て集まり、音を重ねている。 メンバーそれぞれが音楽監督としてカンヌ国際映画祭・東京国際映画祭・PFF等への入選歴を持つ。 Gt&Vo豊田真之・Ba&Cho中村太紀・Uke澤田栄一

マガジン

  • 豊田日記

    SPORTS MENのClassical Guitar & Vocal担当、豊田真之の日記です。 バンドのことをはじめ、テーマを限定せずにいろいろと書きます。

  • 澤田のウクレレ日誌 ~Parlor Songs~

    SPORTS MENのUkulele担当の澤田栄一による、ウクレレ演奏とウクレレ製作の旅の記録です。主に自分の好きな“楽器” について綴っていきます。

  • 中村レビュー "Is It Rolling?"

    Bass & Chorus担当の中村が、自分の好きな音楽について、その作り手である「人」にフォーカスしながら語っていきます。

最近の記事

コロナ陽性で匂いが消えた感想

こんにちは。 SPORTS MENの豊田です。 先々月、2022年9月の中旬頃、新型コロナウィルスに感染し、発熱、偏頭痛、のどの痛み、鼻水、咳などに加えて、嗅覚障害の症状が出ました。 幸いにも、今は後遺症もなく回復することができました。 今回は、生まれて初めて匂いを感じられなくなったことを通して感じたことを記してみたいと思います。 世界から匂いが消える・戻る発症から4、5日ほど経って熱が36℃代まで下がった頃、ふと部屋にあったお香のケースの蓋をあけて鼻先に近づけてみ

    • スティール・ギターを手づくり!!Part.5 ~スケールと指板加工編~

      こんにちは! ロックバンドSPORTS MENのウクレレ担当、澤田が自らの楽器愛について語る「澤田のウクレレ日誌 ~Parlor Songs~」。 スティール・ギター製作シリーズのPart.5です! 前回のPart.4の記事(ボディの切削加工編)では、無垢の木材がスティール・ギターの形に仕上がりました! 今回は、指板にフレットを作っていきます! この記事をここまで読んで頂いている方は覚えて下さっているかもしれませんが、設計図編(Part.2)で定めたスケール(弦長)

      • セカンド・アルバムを作ります!!

        こんにちは! SPORTS MENの豊田です。 いつもSPORTS MENのことを気にかけてくださっている皆様、本当にありがとうございます。 今回の豊田日記で、SPORTS MENから皆様に宣言させていただきたいことがございます。 セカンド・アルバムを作ります。 厳密には、今までもずっと作っていました。 このように宣言しなくても、作らなくてはいけないという強い気持ちに常に追い立てられつつ、試行錯誤を重ねながら過ごしていました。 これを読んでくださっている方の中に

        • ビーチ・ボーイズを作った三兄弟の光と影

          こんにちは! 中村の音楽レビュー"Is It Rolling?"です。 今回はビーチ・ボーイズの中心メンバーとして活躍したウィルソン兄弟について語ってみたいと思います! ビーチ・ボーイズは、1962年にデビューしたアメリカ西海岸のロック・バンドで、デビューして間も無く、その親しみやすいメロディと豊かなコーラス・ワークでヒット・チャートを席巻したバンドです。 ビーチ・ボーイズは、ウィルソン兄弟を中心とした以下のメンバーで構成されています。 このバンドの面白いところは、

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        マガジン

        • 豊田日記
          7本
        • 澤田のウクレレ日誌 ~Parlor Songs~
          6本
        • 中村レビュー "Is It Rolling?"
          6本

        記事

          スティール・ギターを手づくり!!Part.4 ~ボディの切削加工編~

          こんにちは! ロックバンドSPORTS MENのウクレレ担当、澤田が自らの楽器愛について語る「澤田のウクレレ日誌 ~Parlor Songs~」。 スティール・ギター製作シリーズのPart.4です! Part.3の記事で木材の墨付けまで進み、実際の加工の下準備が整いました。 そして、今回はいよいよ木材の切削(せっさく)加工のレポート! 無垢の木材が、スティール・ギターの形に変身します。 切削加工とは文字通り、工具類を用いて「切って」「削って」木材を変形させていく加工

          スティール・ギターを手づくり!!Part.4 ~ボディの切削加工編~

          カレー屋さんで「夜がわかった」

          こんにちは! SPORTS MENの豊田です。 今回の豊田日記では、自分が古いメモ帳に書き留めていた、とある下北沢のカレー屋さんでの体験を振り返って、考察してみたいと思います。 その日、カレーを食べ終わった僕は、生まれて初めて「ある瞬間をキャッチした」と感じたのです。 本当に「日記」のような内容ですが、よかったらお付き合いください! カレー屋さんでの出来事これは、まだ小田急線が地上を走っていた頃の下北沢での、小さな出来事です。(つまり何年も前の話…) 以下、当時の

          カレー屋さんで「夜がわかった」

          伝説のベーシスト、キャロル・ケイからもらった言葉

          こんにちは! 中村の音楽レビュー"Is It Rolling?"です。 今回は尊敬するベーシスト、キャロル・ケイについて語ります! 実は彼女から短い言葉を個人的にもらったこともあるので、そのことについても書いてみたいと思います。 キャロル・ケイとは皆さんはキャロル・ケイという音楽家をご存知でしょうか。 50年代~70年代というロック黄金期のロサンゼルスでスタジオ・ミュージシャンとして活躍し、なんと10,000曲ものレコーディングを残したと言われている伝説的なベーシス

          伝説のベーシスト、キャロル・ケイからもらった言葉

          スティール・ギター を手づくり!!Part.3 ~墨付け編~

          こんにちは! ロックバンドSPORTS MENのウクレレ担当、澤田が自らの楽器愛について語る「澤田のウクレレ日誌 ~Parlor Songs~」。 スティール・ギター製作シリーズのPart.3です! Part.2の記事では、設計図の作成と材料の調達まで進みました。 今回は、墨付けという重要な工程のレポートです。 正確な墨に対して正しい加工をする、というのが木工の基本で、「墨付け第一、加工第二」と言われています! 墨付けとは 墨付けとは、製作図面をもとに実際に工作す

          スティール・ギター を手づくり!!Part.3 ~墨付け編~

          「ザ・ビートルズ:Get Back」解散直前の美しい時間

          こんにちは! SPORTS MENの中村による音楽レビュー "Is It Rolling?" です! 今回は、昨年11月にDisney+で配信され、全音楽好きの話題を掻っ攫ったドキュメンタリー映画「ザ・ビートルズ:Get Back」について語ってみたいと思います。 ポピュラーミュージック史上最も偉大なバンドとして、今なお語り継がれている存在、ビートルズ。 1969年1月にアルバム「Let It Be」の制作のために行われた、通称 "ゲットバック・セッション" と、ビート

          「ザ・ビートルズ:Get Back」解散直前の美しい時間

          物の軌跡が気になる

          こんにちは! SPORTS MENの豊田です。 今回の豊田日記のテーマは「物の軌跡」です。 毎日持ち運んでいたカバンの底に「いつから入っていたのかわからないサインペン」を発見したとき。 そんな瞬間に受けるショックについて考察していきます。 サインペンとの再会例えば、カバンを買い替えて、それまで使っていたカバンの中身を新しいカバンに移し替えるとき。 財布、手帳やノート、モバイルバッテリーなど、普段から頻繁に出し入れしているものたちの他に、思いもよらないものが出てくる

          物の軌跡が気になる

          スティールギター を手づくり!!Part.2 ~設計図と木材編~

          こんにちは! ロックバンドSPORTS MENのウクレレ担当、澤田が自らの楽器愛について語る「澤田のウクレレ日誌 ~Parlor Songs~」。 前回に引き続き、スティール・ギター製作シリーズのPart.2です! Part.1の記事では、手始めに、スティール・ギターの歴史や奏者について掘り下げてみました。 今回の記事では、設計図の作成と材料の調達についてレポートしています。 モデルとなるのはこちらの、リッケンバッカー社のA-22、通称フライング・パンと呼ばれている

          スティールギター を手づくり!!Part.2 ~設計図と木材編~

          至高の音楽映画「アメリカン・ユートピア」

          こんにちは! SPORTS MENの中村による音楽レビュー "Is It Rolling?" です! 今回は、自分の音楽人生にも大きな影響を与えたDavid Byrne(デイビッド・バーン)について語ってみたいと思います。 僕にとってデイビッド・バーンは、主に80年代の音楽シーンにおいて、最も輝きを放つアーティストの一人でした。 その象徴が、コンサート映画の金字塔「ストップ・メイキング・センス」(1984)です。 僕は、これを上回る音楽映画に自分が出会うことは、今後

          至高の音楽映画「アメリカン・ユートピア」

          取壊しの古民家で、最期の上映会

          みなさん、こんにちは! SPORTS MENの豊田です。 この豊田日記も、あっという間に第3回目となりました。 今回は、来たる11月20日にSPORTS MENのワンマンライブ「出張!静かな音楽会 〜祖師ヶ谷大蔵 Cafe MURIWUI編〜」が開催されるにあたって、僕とベースの中村くんが祖師ヶ谷大蔵の古い一軒家で一緒に暮らしていた頃のことを書いてみたいと思います。 その日々は、静かなロックバンド・SPORTS MENが始まった一番最初のきっかけでもありました。 そ

          取壊しの古民家で、最期の上映会

          スティール・ギターを手づくり!! Part.1 ~まずは、ご説明~

          こんにちは! ロックバンドSPORTS MENのウクレレ担当、澤田が自らの楽器愛について語る「澤田のウクレレ日誌 ~Parlor Songs~」。 今回から、楽器製作の記録をはじめてみたいと思います! 最初の題材として選んだのは… はっぴいえんど、はちみつぱいなどで活躍した駒沢裕城、高田渡のご子息でマルチ弦楽器奏者の高田漣の演奏を聴いて以来、ずっと作ってみたいと考えていたスティール・ギターです。 もともとウクレレと同じハワイアン・ミュージックをルーツとしながら、様々

          スティール・ギターを手づくり!! Part.1 ~まずは、ご説明~

          『Waltz for Debby』の低音に漂うマジック

          こんにちは! SPORTS MENの中村がお送りする音楽レビュー "Is It Rolling?" です。 このマガジンでは、僕の好きな音楽について、その作り手である「人」にフォーカスしながら、語っていきます。 今回は、かの歴史的名盤『Waltz for Debby』でベースを弾き、その録音の11日後に亡くなってしまった伝説のジャズ・ベーシスト、 Scott LaFaro(スコット・ラファロ) について、自分の想像力を最大限に働かせて、考察してみたいと思います。

          『Waltz for Debby』の低音に漂うマジック

          『耳をすまして』を100枚、両手に抱えた日

          こんにちは! SPORTS MENの豊田です。 今回の豊田日記は、SPORTS MENの1st albumの発売で感じたフィジカル・リリースの「重さ」 について、書いてみたいと思います。 1st album『耳をすまして』発売!2020年10月19日に、SPORTS MENの1st album『耳をすまして』が発売になりました。 この作品は、自分たちで勝手に作った、完全なるインディペンデント盤(自主制作盤)だったのですが、発表する前には想像だにしていなかった様々なリア

          『耳をすまして』を100枚、両手に抱えた日