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スティール・ギターを手づくり!!Part.4 ~ボディの切削加工編~

こんにちは!

ロックバンドSPORTS MENのウクレレ担当、澤田が自らの楽器愛について語る「澤田のウクレレ日誌 ~Parlor Songs~」。

スティール・ギター製作シリーズのPart.4です!

Part.3の記事で木材の墨付けまで進み、実際の加工の下準備が整いました。
そして、今回はいよいよ木材の切削(せっさく)加工のレポート!

無垢の木材が、スティール・ギターの形に変身します。

切削加工とは文字通り、工具類を用いて「切って」「削って」木材を変形させていく加工方法のことで、電動工具と手工具を駆使して作業に臨んでいきます!

切削その1「切る」

まずは、墨付けが済んだ木材を、ジグソーという電動工具を用いて切断します!

ジグソー
先端の刃が上下に動いて、材を切ります

木材をしっかりクランプで固定して、墨線に沿って切断していきます!

ボディの外周をジグソーで切断できました!

続いて、ヘッド部分の切断作業に移ります。

ヘッドに墨付けをして(のこぎり)で斜めに切り、手工具で成形していきます。

こちらのヘッドの裏側にあたる部分は、今回のスティール・ギターのモデルであるフライング・パンを参考にして、カーブ状に加工していきます。

まずは、ノミで粗く削り…
小刀で整えます
ヘッドの表側は鉋(かんな)で平面に仕上げ

ヘッドの切断、及び成形作業が完了しました!

ヘッド裏側
ヘッド表側

加工用の型枠、テンプレートを作る

今回のスティール・ギターにはいくつかの穴開け加工が必要になるので、加工用のテンプレートを作成します!

テンプレートとは切削のガイド用の型枠のことで、次の章に登場するトリマーという電動工具を用いる際に必要になります。

右に手にしているのがトリマー
下部、ボディに固定しているのがテンプレート

鉛筆で正確な線を引きたいときには定規が必要ですが、テンプレートとは、トリマーで切削加工をするための定規のようなものだと考えていただけたらと思います。

テンプレートには、MDF材という硬くて反りのない板を使用します。

まずは、墨付け作業です!

図面の穴開けの該当部分をカッターで切り取り、
書き写します
墨付け完了!

続いて、墨付け通りに穴の形を切り出していきます。

電動ドリルでジグソーの刃を入れるための穴開け
ジグソーで線の内側を切断
切断後、のこやすりで成形
曲面は細いやすりで仕上げます

テンプレートが完成しました!

穴開け用のテンプレート
ついでに、ボディトリミング用のテンプレートも作成

切削その2「削る」

テンプレートの準備が整ったので、トリマーで削る作業に入ります!

トリマー

トリマーとは中央の刃が高速回転して材を切削する工具で、主に穴開け加工や溝掘り加工、トリミング加工などに使用されます。

まずはじめに、ジグソーで切断したボディの外周を、綺麗な円の形にトリミングしていきます!

ボディとテンプレートをクランプで固定します
上がテンプレート、下がボディ
いざ、トリマーのスイッチON!

途中、失敗してしまってボディが少しえぐれてしまったのですが、仕上げ作業のタイミングで補修することにします…泣

ボディ表側のえぐれ
ボディ裏側

ボディのトリミングが完了したら、穴開け加工に移ります。

トリマー使用時の切削抵抗を減らすため、まず電動ドリルで下穴を開けてからテンプレートを固定して、穴を開けていきます。

穴の墨線の内側に、下穴を開けます
テンプレートに沿って削ります
穴開け完了!
ピックアップ収納用の穴が出来ました!

そのほかに、ボディ裏に電子部品を収納するための穴を開けて…

ボディ裏側には2箇所、穴を開けます
所定の深さに仕上げます
ボディ裏側の穴開け完了!

そして、ヘッドにペグを取り付けるための穴も、同様の工程で切削していきます。

実際のペグで、ヘッドの穴の位置を確認
穴を貫通させます
ヘッドの穴開け完了!
スロテッドヘッドと呼称されています

ボディ外形の完成!

ジグソーとトリマー、ふたつの電動工具を使った切削作業が終わり…
ボディの外形が完成しました!

ボディ全体・表
ボディ全体・裏
ピックアップとブリッジを置いてみました!
ボディ裏の穴には電子部品を取り付ける予定です
スロテッドヘッドとペグ

実際にスティール・ギターの形になるとテンションが上がります!!

今回の作業はここまでになります。
次の制作日誌では、パーツの取り付け、指板の加工を予定しております。

是非、お楽しみに!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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