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2022年2月10日(木) 東西南北アフリカのスポーツ

2022年2月10日(木)
東西南北の違いは何?
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アフリカの東西南北のスポーツの違いについて書いてゆきたいと思います。今日は西と東編です。
これは昨日youtuberさんと話し、西と東の違いは何なんだろうか?との話になったので、これまでの経験も踏まえながらお話しできればと思います。
そもそもなぜ、西と東が違うのか?という話になったのかというと、先日行われていたAFCONでのトーナメントの勝ち上がりです。

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結論からいうと、東アフリカの国はベスト16に1つもありません。

World Cupの最終予選はというと?東アフリカから残っている国はありません。

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西アフリカの国は、ナイジェリア・カメルーン・マリ・ガーナ・セネガル・DRCは南部アフリカの国です。
北アフリカとの違いはまた改めて記事にします。

1番の要因は、代表選手がヨーロッパなどの高いレベルでプレーしているかというところです。その一つの大きな要因はコトヌー協定です。
フランスとスペインではコトヌー協定に入っている国は外国人枠としてカウントされません。このナイジェリア・カメルーン・マリ・ガーナ・セネガル・DRCはコトヌー協定の中の国なので、外国人枠にならずに、移籍することが可能です。
次に大きな要因となってくるのは語学です。フランスに移籍する場合、フランス語が話せればというところですが、カメルーン・マリ・セネガル・DRCの言語はフランス語です。東アフリカはイギリスの植民地が多いために、フランス語を話せる選手は一気に減ります。
そういう面でも西アフリカの選手はヨーロッパへ移籍するハードルが一気に下がることになります。

以下はFIFAが出している移籍レポートです。このレポートに関しては興味深いデータも多いので改めて記事にします。

https://digitalhub.fifa.com/m/2b542d3b011270f/original/FIFA-Global-Transfer-Report-2021-2022-indd.pdf


また身体能力と言っても、西と東ではそもそもの運動機能の違いがあることはオリンピックの陸上競技からも言えます。
東アフリカはケニア・エチオピア・ウガンダなど、標高が高い国が多く、心肺機能の強化、それは陸上の長距離王国とも言えます。
逆にナイジェリアやガーナなどの西アフリカの諸国は海に面している国のため、標高は高くありません。西アフリカの選手たちが、長距離ではなかなか聞かないのはそのような環境の違いがあるからとも言えます。
800m以上の競技で西アフリカの選手がメダルを獲得したことはまだありません。

これまでのオリンピックで800m以上で西アフリカの国々がメダルを獲得したことはありません。
アフリカといえど、トラック競技でメダルを獲得しているのはケニア・エチオピア・ウガンダなどの東アフリカの国々が基本です。
マラソンに関していえば、ここ4大会のチャンピオンはケニアとウガンダのみです。それだけ東アフリカの国々は長距離に適している環境であるといえます。

逆に西アフリカの国がメダルを獲得したのは短距離です。
ナイジェリアは、1992年のバルセロナ五輪で4×100 mリレーで銀メダル。
2000年のシドニーでは4×400 mリレーで金メダルを獲得しています。
スプリント勝負になると、西アフリカの身体能力は最大限活かされるということになります。
サッカーに必要なのは一瞬のスピードであり、スプリント能力です。一定のペースでずっと走っているということはなかなかないので、そもそもの身体が西アフリカの方が、サッカーに適しており、より高いレベルでプレーする可能性が高いのではないかと思っています。

ここからは自分の現地を体験したことからですが、一つの要因になっているのではと思っているのは、


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