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片足に体重を乗せて


気持ちが乗っていると、キーボードを弾く指もスラスラと進みますね。でも今日はそうじゃないのかな。そんな日は指がぱったり動きません。

身体もこれに似ています。体重が乗っていると身体はグングンと進みます。でも体重が乗っていないと、ただただ重いだけにしか感じられない。


身体の構造はとても不思議です。片足にしっかりと体重が乗ると、身体は軽く感じられます。2本の足で支えていた体重、それを1本の足で支えるわけですから、重く感じるのが普通です。

でも片方の足に全体重がピタッと乗った時、一瞬浮いたかのように身体が軽くなります。重力から解放されたみたいに、身体が自由になるのです。

さらに、その体重の乗った足を地面が押し返してくれる。片足に上手に体重を乗せて走ると、足で地面を蹴った時よりも大きな力が跳ね返ってきます。


体重が片方の足に完全に乗っかると、身体はより自由になり、地面から大きな力をもらえるのです。それは、特段難しいことではありません。足の裏にそっと体重を置く感じです。歩く時や、日常の動き中で、ちょっとの意識で変わってきます。


そしてこれを読んでいる皆さんはいい人ばかりなので、”どれどれ” と試される方がいると思います。片足に体重をかけてみたり、片足立ちしてみたり。色々試してみる。そして試した後、こう思います。

”サイトウは嘘ばっかり言いやがる”

”ちっとも軽くなんて感じない。ただ筋肉が辛いだけだ”


でもそれはですね、サイトウが言った ”軽くなりますよ” という余計なアドバイスが一緒に乗っかっているからです。その分重くなったのです。

月日が流れ、ある時ふと ”あれ、今身体が軽くなったかも” そんな状態が訪れます。そして、そういえば ”片足に体重が乗ると身体が軽くなる” って誰かが言ってな。そんなことをうっすら思い出したその時、体重は完全に足の上に乗っかっているのです。



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