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休校ってなんだったのか(親目線編)

3月からはじまった休校が今週で終わり、
6月からついに小学校が再開する。

とはいえ、第二波が来たり、
なにかあれば、またすぐに休校になっちゃうんだろうけど、
一旦は再開となる。
子供にとっても親にとっても長い長い休校だった。

来週から分散登校(1日おきにクラスを半分にして登校らしい)。
このやり方が良いのか悪いのか。それはわからないけど。
というか、そこは誰にもわからないよね。今はそういう時代でしょ。

というわけで、今回は、これまでの約3ヵ月間、
二人で過ごした日々をちょっとだけ振り返ってみたいと思う。

夕方、カミさんが帰ってくるまでの時間、
来る日も来る日も一緒に過ごした俺と息子。

お互いに想うところがあるだろうが、まずは、親の目線から。

休校って、いったいなんだったのか。

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3月。

休校になったと同時に、俺もリモートワークに。

この時点から俺と息子の生活が変わり、そしてスタートしたわけです。

泣きながら「コロナぶっ飛ばす!」と叫んでいた息子。

そうか、そんなに学校が好きなんだな。
ん〜なかなか感動的!なんて思ってたら、

次の日からニコニコ顔で、超だらけモード突入。

これね、どっちも正直な反応だったんだ、と今となっては思います。

「学校行きたい!」も本音。

「学校休み、超ラッキー!」も本音。

ようは、そこまでの感情の揺さぶりがそこにはあった、という事です。

結果、最終的には
「学校休み、超ラッキー!」の方が勝ってしまうわけだけどな。
しょうがないよね、行けないんだから。

とはいえ、なるべくルールを決めよう、と。

で、当時作成(息子監修のもと)した時間割がこれ。



はい。なめてました。

今、改めてみても、どんだけ意識高いんじゃ、と。

こんなの、無理。

これにのっとって生活できた日数は、なんと衝撃の、


ゼロ。


自分も息子も、そんなに意識高い系じゃないことを忘れていた。

そして、俺自身も仕事があることを。


ていうか、まず7時におきない。

終わった。

そして、しばらくたって言われた衝撃コメント。



息子「パパ、ちょっと調子乗っちゃったね」


・・・・・・・・・・・・・。


というわけで、時間割を何回も書き直しながら、
できる範囲のことで頑張ろうと心を改めた。

それが3月でした。



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4月。

「まぁ5月までには、、、」と思っていたのが、
世間も「これは長丁場になるぞ」というムードが出て来たのがこの頃。

学校からの課題も下旬あたりから出始めたんだっけか。このあたり、あやふや。


さて、この頃の俺たちはというと。

もう、すっかりこの生活に慣れてしまっていた。

いわゆる「ビデオ通話」も使いこなし、
じいちゃんばあちゃんとも、平気でビデオ通話する日々。

例の「絶対に無理カレンダー」も
これなら出来るだろカレンダー」に改善され、
まぁそれなりに頑張って過ごしていた。

俺自身もリモートワークに慣れてきたし、
息子と俺の距離も絶妙になってくる。

ただし、


「俺、ちょっとこれから17時まで打ち合わせだから」

息子「それ、絶対部屋入っちゃダメ系のやつ?」

「だめ」

息子「じゃ、いいよね?」

「、、、、、、。しかなたい」

息子「いぇー!い!」


という事で、

大事な会議の最中は
YouTube見てていいよルール

という、なんとも不本意なルールができてしまったことが
どうなんだろう、といまだに思っている。

部屋に入って来てもいい会議なんて、
そもそも、ねーんだけどな。。。

そして、知らない間に息子は
小学二年生に。


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5月。

ゴールデンウィークもあったせいで、
この頃になると、家族で「家で出来る楽しい事」を
見つけてはやってみる、という感じで、
ぶっちゃけ、それなりに楽しんでいた。

世間では状況の改善は一向に見えず、
学校再開なんて夢のまた夢、のように思えた。

この頃の我々は、というと、
完璧にリモート&休校ライフが板について来た。

お互い、「ガチガチのルールは無理!」という認識で一致していたので、
本当にゆる〜〜〜く決めたルールを、ゆる〜〜〜く守る。

それがお互いにとってもっとも幸せ、
なんか、そんなこと話したこともないけど、
なんとなく通じ合って、そうしていた気がする。

実際本人に聞いたことはないけど、
「パパはこうやって仕事してるから、俺はこうする」
みたいなことは、感じてくれていた気がする。

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と、まぁザックリと3ヵ月間を振り返ってみたけど、
実際はここには書ききれないくらい、
色々な感情が湧いては消えての連続だった気がする。

大人だって大変だったんだから、
小学生なんてもっと大変だっただろう。

子供達においては、その子の置かれた状況で全然違う。
小学6年生なのか、中1か、高校3年か、など。

入学、受験、卒業という節目に息子は絡まなかったのが、
ラッキーだったのかもしれない。
(それらに絡んだ子たちは、本当に大変だったと思う)

そうはいっても、知らぬまに二年生になったり、
知らぬまに新しい先生、新しいクラスになってしまったわけで、
6月から、その新しい環境にいきなり飛び込まなければいけないわけ。

それはそれで大変だよね、と。

だから、厳しいようだけど、
子供たちが大変なのは、「これから」なんだろうな。

とはいえ、この休校。

ダメなことばかりではない。

息子も、それなりにこの3ヵ月で成長したな、と思う部分もたくさんある。
それは、毎日毎日、一緒にいるから感じれたことかもしれないし、
俺が「休み」ではなく「リモートワーク」だったというのも大きく関係している。

そして、最大の理由は、ママが通勤で、二人っきりだったということ。

同じ家にいるけど、いつも一緒にはいれない。
だから、ある程度は自分でやるしかないし、
俺の状況(仕事)も理解しなければいけない。

そういった状況の中で、
自分で考えて行動するという点は少し成長したかな、と思う。


俺は俺で、この休校期間に
「子供への教育」ということを凄く考えさせられた。

「子供の気持ちを尊重し、自由に育てる」というのが
いかに難しいことか。

ついつい「あれしろ、これしろ」と言ってしまう。

こっちも仕事があるから、ペースを乱して欲しくない。

かといってYouTubeばっかり見させてもな、と思う。
(YouTubeがいけないってわけじゃないよ。見過ぎは良くないよな、と)

ほんとね、正直、3月あたりはイライラ、イライラしてましたわ、はい。

喧嘩が一番多かったのも、やはり3月。

そして巷では、「こんな時こそ!」とかいって、煽ってくる。

やれ、英語を勉強しよう!とか、いやいや自由に制作しよう!とか、
学校の勉強より大事なこと、あるよね!とか。

「そっか、じゃ、うちも何かさせないと!」と、
いっとき思ったこともあったけど、そんなこと思う時点で、
むしろ俺の方が自由ではない、と途中で気が付いた。

俺の息子は目の前にいる、こいつであって、
世間やネットの中の、あの子でもこの子でもない。

算数が死ぬほど苦手で大嫌いだと思っていた息子が、
今では漢字の方が大嫌いで、算数はスラスラやっている。

急に狂ったように絵を書く日があったり、
1日中、マリオメーカーのコースを作ってる日もある。

子供なんて、わからないものだ。

そして息子がしていることが、
違う誰かにとって、
楽しかったり興味のあることとは限らないんだよな。


こんなにね、考えるってね、
まずこの環境にならなきゃ、考えなかったでしょうね。
3ヵ月はやはり長かったですよ。ほんとにね。

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結局、休校ってなんだったのか。

なんかね、

男二人旅をしてる感じだったのかな、と。

見知らぬ土地を2人で旅するような、
そんな感覚。

二人でルールを決めて、
二人で飯を食って、
お互いの状況を理解して、
たまに喧嘩して
たまに遊んで。
頼れるのも、話すのも、
何をするのもお互いに1人だけ。

もちろん友達とかね、話す相手は他にも沢山いたけどね。
夕方にはママも帰ってくるからね。

でも、1日の大半を2人っきりで過ごす。

それを三ヶ月も。


もうじき旅も終わります。

そして、願わくば、もう、この旅には出かけたくない。

だって、普通が一番だろ。

そして、この旅がお互いにとって
どんな旅だったのか。
できたらリアルな2人旅でもしながら話してみようかと思う。

だってリアルが一番だろ。

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