外見か、中身か
人は外見か、中身か。大事なのはどっちだ。
こいつは永遠のテーマのように見えて、実はみんな答えを知っているはず。
正解は「両方」。
なんじゃそれはって感じだろうけど、実際そうだろ。
まぁ、みんなそうかって言ったら違うかもな。どんなクソ野朗でも、イケメンだったり可愛ければいいって層もいる。
でもやっぱり、中身だって大事だっていう精神状態でいたい、という俺の願望も入っている。
だからって綺麗事は言いたくないからな。
可愛い子の方が俺だって好きだ。(ショートカットがいいな)
だから結局、大事なのは両方ってことになる。
ただし。綺麗事抜きと言っておいてなんだけど、中身が外見を変えるって事もある。何もメイクや整形だけじゃない。目鼻立ちを変える事は出来なくても印象を変えることは出来る。
毎日、ニコニコして明るい子を見てると、こっちも楽しくなるってこと、あるよな。
人はそんな単純じゃない。芸能人みたいに商品になったら別だけど。そうでもない一般的なコミュニケーションの中ではいつだって大事なのは、一つじゃないんだ。そう信じたい。
——
最近の小学1年生は実にマセてる。
俺が小1の頃なんて外見なんて気にしてなかった。
今の子たちは、なんとなく気にしているようだ。
ちなみに好きな子もちゃんといる。
俺はそれは良い事だと思っている。
クラスに好きな子がいる、なんて最高だよな。
特に男の場合、その子に振り向いてもらいたくて頑張っちゃったりして。
そうやって生活するのって悪くない。
息子にも好きな子がいる。
名前は聞いたが未だにどの子か顔はわからない。
カミさんがいうには、息子がその子を好きになった動機は「優しいから」らしい。なんとも単純で良い。
そんな恋する息子は、最近少し太り気味。
まぁ、あんだけ食えば太るわってくらいの食いっぷり。
でもさ、まだ小1だし。良いんじゃないのって思ってたけど、当の本人が、
息子「もうちょい痩せなきゃな」
なんて言ってる。
小1が。
世の中のスピードは加速しているのだ。
で、具体的には休みの日に1、2キロ走ったり、
腹筋したり。
ま、それも悪いことではないので、俺は応援している。
ある日、
そんな恋するダイエッター息子と話していた。
「おまえ、なんで痩せたいの?」
息子「その方がカッコいいじゃん」
「まぁな。でも、ただ痩せるってだけじゃダメだぜ」
息子「どうゆーこと?」
「例えばさ、誰かに優しくしたりとか。そういう気持ちがないとモテないよ」
息子「まーそうね、あと面白いとかね」
「そうね、あとは勇気がある!とかさ」
息子「あと面白いとかね」
、、、。
こいつが思いつく付加価値は面白いしかないのか、、
「つまりさ、外見だけカッコつけたってダメってことだよ、外見ってわかる?」
息子「わかるよ」
「おまえには良いところいっぱいあるんだよ。だから自信もてよな」
息子「例えばどんな?」
「おまえ、優しいやつだよな」
息子「あとは?」
「面白いよ!」
息子「あとは?」
「何かモノを作るの上手いよね!」
息子「おー、いっぱい見つけたね。流石だね」
何が流石やねん。
「だから、外見だけじゃないのよ、大事なのは。わかる?」
息子「そいやさ、ママも痩せなきゃって言ってるよね」
「言ってるね」
息子「でも外見だけじゃないよね、ママにも良いとこあるでしょ?」
「もちろん、あるよ」
息子「例えば?」
「優しいし」
息子「そうだね、あとは?」
「あとは、ほら、モノ作るの上手じゃん」
息子「そうだね。あれ?」
ん?
息子「それさ、俺と一緒じゃんよ!」
「あー!そうだな!ま、おまえはママの息子だからな」
息子「まーそーか。でさ、パパもさ、痩せた方がいいと思うけど、パパにも良いとこあるの、俺知ってるよ」
「ほう!何、何?」
息子「面白いとこ!以上!」
、、、、、!
こ、これは、、、、
●優しい
●モノ作るの上手
➕
●面白い
やはり、この親にしてこの子あり、か、、。
さ、家族で痩せよう。
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