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一部の新興宗教やカルト宗教に洗脳される人がいる理由と、騙されない防衛策

世の中には危険な新興宗教やカルト宗教がありますが、それに洗脳される人がいる理由のひとつを、神道、仏教、キリスト教、様々な新興宗教、霊能者・超能力者に実際触れてきた筆者が個人的な見解として解説します。
また、洗脳されないための防衛策についても触れます。

なお、新興宗教の中には素晴らしい宗教、正しい教えを広めている立派な宗教が少なからずあると個人的には思っていますので、新興宗教全てを否定する内容でないことを予めご了承ください。

ここでの新興宗教とは「一部の避けたほうが良い新興宗教」を意味します。

パート① 新興宗教・カルト宗教に実際に奇跡があるケース

宗教のなかには、教祖が実際に奇跡を起こす力を持つことが少なくありません。宗教や教祖が奇跡とは無縁で、詐欺である場合はパート②で解説致します。

さて、実際に教祖が奇跡を起こす力があるという前提の場合、その奇跡が神から来たもので、信者が家庭円満で幸福に暮らせて、経済的に恵まれて、社会的にも多くの人から受け入れらるようなコミュニティーを作っているのであれば、何も問題ありません。

問題なのは、その教祖や宗教が奇跡を起こす力があって、教団側が信者の幸福よりも、教団への貢献を無理に優先させたり、反社会的であったり、信者の家庭を次々と破壊させたりするような場合です。

神仏は、本来社会が発展することを望まれているのですから、家庭を破壊したり、社会の発展の妨げになってまで、教団を発展させるというのは本末転倒な話です。

また、神仏にも高い次元から人間界に近い次元まで様々な次元の霊的存在が存在します。そのため、不思議な力だからといって、すべて次元が高いとは限らないのです。

神仏の奇跡、霊能、人知を超えた不思議な力を全く信じない人ほど、初めて驚愕的な奇跡に触れあって、世界観が180度変わり洗脳されやすい

世の中には、神仏の奇跡や、霊能、預言、人知を超えた不思議な力、聖書や聖典の奇跡などをすべて存在自体否定する人が、一定数いらっしゃいます。

しかし、そのような人ほど、実は要注意なのです。

新興宗教に入信したきっかけを実際に信者の方に尋ねてみたことがありますが、「〇〇様の奇跡に出会って人生が変わった」「宗教〇〇に出会えたお陰で、初めて神様の奇跡に触れた」というような方が少なくありません。

みなさんのなかで「霊能など信じるのはバカだ」「キリストや空海の奇跡など作り話に過ぎない。本気で信じているのか?」「新興宗教の教祖は奇跡など起こせない。あれはトリックで洗脳している」と、本気で信じている方がいたら、その方こそ要注意です。

そのように認識している方が、何かのきっかけで新興宗教と出会い、そこで奇跡に触れてしまうと・・・今まで信じてなかった分だけ衝撃が強く、「この宗教の神様だけが、世の中で奇跡を起こせる唯一の神様」と思ってしまう可能性があるのです。

ミイラ取りがミイラになってしまう、というと表現がぴったりですが、それだと変でしょうか?

これが、まっとうな新興宗教であれば、何も問題ありません。しかし、いくら奇跡を見せられようと、実生活の幸福の足をひっぱったり、家庭にマイナスの影響を与える宗教であれば、少し距離を置いて検討するほうが賢明です。

では、どうすれば良いでしょうか?

このような「宗教の奇跡」によって洗脳されないために大事なことは次の知識を事前にしっかりと持っておくことです。

  1. 世界的な宗教や新興宗教の奇跡、霊能力は実在する、ということを予め知識として認識しておく。

  2. 奇跡は一つの宗教だけで起きているのではない。多くの宗教の教祖、霊能者、超能力者の先生のところで起きている

  3. 奇跡を起こせるからといって、必ずしも正しい教えとは限らない。いろいろな宗教の教えを学習すれば、そのうちに何が正しいかわかるようになるでしょう。

要は、どんなにすごい奇跡を見せられようと、しっかり自分のフィルターを持って判断するということです。仮に入信される場合は様々な要因をしっかりチェックして、検討することが大事です。

パート② 神の奇跡とは無縁で、詐欺して騙すケース

神の奇跡とは無縁なのに、まるで神の力があるかのように騙すケースがあります。

その場合、既存の有名宗教の教えを取り込んで、たくみに騙します。「私は〇〇と同じ力がある」「キリスト以来の人で私以外に世の中を救える人はいない」だのです。

そして、既存の有名宗教の教えを、さも自分で考え付いたかのように教育します。これで、洗脳されてしまいます。

このケースの場合、『宗教の具体的な教え』を学んでこなかった人ほど、この洗脳にかかりやすい、といえるでしょう。

なぜなら、宗教の教えを知っていれば、「あれ?これってマタイ福音書の〇〇だよね・・・」とか「この話、仏陀の生涯と似ているよね」とか、そのおかしさに気づくからです。

「既存の宗教の教えをしっかり学んでいる人」と「そうでない人」とでは、この詐欺を見抜ける力は大きく違います。

宗教を知らない人は、『詐欺宗教の教え』のどこからどこまでが、既存の宗教の教えで、どこがオリジナルな教えなのか?その違いを理解することができないからです。その結果、すべてその宗教のオリジナルと勘違いしてしまい、「この宗教は本物だ、スゴイ!」と思ってしまう可能性があります。

既存宗教の衣を借りた、教祖といったところですかね。

別に既存宗教を取り入れて、新しい宗教を作ること自体は間違いではありませんが、そこで、嘘を洗脳する宗教を作るのはいけません。

90%の本当のことに、10%のウソをまぜて、洗脳させてしまえば、宗教に詳しくない人は騙されてしまいます。

そのため、『既存の宗教の具体的な教え』を学習することは、洗脳にかからない防衛策の一つとして有効のように思います。

なにせ、私自身、様々な新興宗教に入信を勧められ、次々とためらいなく断わることができたわけですから。そのとき、私がキリスト教メインの時代でしたので、聖書の教えがとくに役立ちました。もちろん、今では仏教、神道の教えも知っていますので、嘘に洗脳されないためには、「宗教の教えの知識」が大変有効のように思います。

ぜひ、世の中の皆さまが正しい選択をされることを願います。

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