海を舞台に世界を旅する 5 NZ編
仕事を辞め、英語も話せず、大男が、情熱と好奇心で海を舞台に世界中を巡るノンフィクション青春ストーリー。 笑
思いっきり笑い、たくさん泣いて、仲間と共に世界の絶景に出会います。僕の大切な3年間にわたる冒険のお話
当時の書きためたノートや日記、メモをもとに書いていきます。
はじまりはじまり。
タクシーから船が見える。絶賛工事中なのが遠目でもわかる。一応メールで「乗りたいから行くね!」までは連絡してあるけど、返事来る前に出発しちゃったから、実際返事来てるかは知らない。
窓を開けて青春ぽく「来たぞーーーーー!!!」って叫びたくなり、窓開けたら工業地帯なんで「くさ」ってなってすぐ閉めたのを覚えてる。
何はともあれ船には出会えた。嬉しい。
この旅で最初に出会う船「Soren Larsen」かっこいい!
ソーレン・・ラーセン。
ヤーレンソーランみたいな名前だな。と思ったのはきっと通じないので言わないでおいた。
タクシーにお礼を言って、もちろん有り金全部なんて払わずに、言われたお金を払ってゲートにたつ。
船にズイズイ近づいて行くと、僕の身長をはるかに超えたのっぽのつなぎの兄さんが何か喋って来た。
どうみてもその辺の工場のにいちゃんなんで、愛想笑いしながらそのまま通り過ぎてどんどん船に近づく。だってもう憧れの世界目の前なんだもの。
興奮してるんだ。
船ってね、独特の匂いがあるんです。鉄でできてる船は、サビと油の混じったような匂いがするんですよ。好きなんですけどね。
でもね木造船は違う。
木の香り。もうムンムンと木の香り。甘いような、清々しいような。最高ですよ。
あとちょっと魚くさいね。
魚屋さんの隣で木造新築立ててるところが近所にあったら思いっきり息を吸い込んでみて。その3倍な感じ。
で、そこでなんでもいいから魚買って家で雑に塩振って焼いてみて。
美味しいでしょ?
話がずれました。
この船には日本人の人が乗船してるって噂で、その人がいればいいなと思って探す。顔知らないんですけどね。
さっきの人の良さそうなのっぽ兄さんは相変わらず横でなんか説明してくれてる。
多分「誰かに会いに来たなら呼んでこようか?」みたいな感じなんで船の真下で日本の帆船の船長に書いてもらった紹介状を船長に渡してくれと頼む。
使ったことは
「日本人の船員です」「船長」「紹介状」
「日本人のクルーがいませんか?マホさん」
これで全てを理解したのっぽは僕を案内し始めてくれた。
なんか順調な雰囲気だぞ!!
しばし待つ。
小柄な女性がこちらに来た。
開口一番日本語で「本当に来たんだ・・・」
驚いてるんだけどなんか迷惑っぽい感じの言い方。え?なんかまずかったかなー。
話を要約すると、
・メールは届いていたけど、忙しくて乗船できるかは許可を取っていない。
・今から聞いてみるけど、保証はできない。
そういうことか。
こっちはそもそも駄目元で来てるから、聞いてくれるだけでありがたい。
1泊くらいはできるよね・・・笑
船長が登場。めちゃくちゃ早口でリンゴ食べながらまくし僕について立てる(ようにみえる)。
マホさんが色々説明してくれている(と思う)
笑顔で船長とがっちり握手。
・・どんな話が行われていたかは知らない。
僕の帆船ライフが、マホさんとのっぽの兄さん、いつも上機嫌の船長、街のおばちゃん、タクシーの運転手、その他大勢のおかげではじまった。
続きまーす。
僕の今の仕事は帆船を使った研修やヨットのインンストラクター、子供達に海の体験を提供するインストラクターをやっています。人と直接関わる仕事で、しかもイベントが主体(笑)今年のお仕事はすべてキャンセルになりました。
最近ぜんぜん更新もできてなくて、これからどうしようか・・・なんてくよくよしてたんですが、海で僕が何を感じて、帆船でどんなことを体験して、海の魅力や自分の力で旅することの素晴らしさをみんなに知ってもらえるようにたくさん文章を書こうと思いました。
幸い時間はいっぱいあるし、かけるだけ書いていきます!
写真をアップするためにインスタも始めましたー!
みてみてね。
あなたのサポートのおかげで僕たちが修理している船のペンキ一缶、刷毛一つ、ロープ一巻きが買えます。ありがとう!!