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房総半島に海を見にいく2泊3日

無職なので毎日ぼーっとしてはいるが、それなりにむしゃくしゃすることもある。それならば夏の海を見ながらぼーっとしようじゃないかと、夫と二人、房総に2泊3日の旅行をすることにした。

宿泊先は「ホテル千倉」という古い旅館。
10年前にも一度夫と行ったことがあり、海を見てぼーっとするならあそこしかないと決めていた。

この旅行ではとにかく何もしないつもりでいたが、チェックインは15時なので、その前の体力のあるうちに房総半島をドライブすることにする。
車は持っていないので、現地でレンタカーを借りるとして、朝9時半に東京駅から高速バスに乗ることにした。東京駅からはちょうど2時間。バスの中でまい泉のカツサンドを食べて寝て起きれば到着する。


さてレンタカーを借りるため、九重駅前で降りる。無人駅はエモかった。

JR内房線 九重駅

ドライブは房総半島の先端をぐるっと回る計画で、止まらず走れば2時間くらいの距離か?

チーバくんの足あたり


さっそく車に乗り込み、3キロほど走ってまずは昼ごはんを食べることにする。
夕飯は18時なので、計画的に行動しておきたい。
昼早々に千葉の食材を使っているというラーメン屋さんでつけ麺を食べた。

おいしかった

その後はひたすら房総フラワーラインを走る。
一部の区間は日本の道100選にも選ばれているらしく、この時期はあまり花が咲いてなかったけど、それでもなんとも開放的で、流れる風景を見ているだけでとても楽しかった。

開放的〜
フラワーラインはマリーゴールドが咲いていた

途中、安房神社でお参りをしたり、野島埼灯台に登ってみたり、少し観光っぽいこともした。

77段の階段を登る
眺望

それ以外は本当にひたすらドライブだった。道が良いとドライブって楽しいんだなあと知る。ちなみに運転はペーパードライバーの夫で、わたしは一度も運転したことがないレジェンドペーパードライバーなので、なかなかスリリングなドライブなんだけど、それを差し引いても房総は素晴らしかった。

再び九重駅で車を返却し、JR内房線に乗って一駅隣の千倉駅に向かう。
電車は一時間に一本なので、計画的にと思いつつ、まんまと乗り逃してしまった。

17時にようやくホテルにチェックイン。
スタッフの方は、ここは親しみを込めておばちゃんたちと言いたいほどに暖かく、到着早々、「さあさあ!遠かったでしょう?」と迎えてもらい、ほっとする。わたしはこういうのに弱い。
ホテルはとにかく古い。昭和で時が止まっているようだが、わたしはこの部屋が大好きなのだ。

ロビー
廊下
部屋

18時からの夕飯を前に、さっそく風呂に入る。
風呂は3年程前に改装したそうで、きれいになっていた。(でも古い)
本当に目の前は海で、なんなら海岸を散歩している人と普通に目が合う距離なので気をつける。
なぜか宿泊中いつも風呂は貸切状態で、一人波の音を聞きつつ、キラキラ光る海を見て温泉に浸かっていた。

ホームページの写真。実物はもう少し古い
エレベーターに貼ってあった。敬白


夕飯は部屋食。フロントの方とは違うが、ここもまた暖かいおばちゃんがてきぱきと支度をしてくださる。

1日目の夕食

夫と「おいしいねぇ、おいしいねぇ」と本当にそれだけを言い合っていた。ありがたいことだ。
食べ終わると、またおばちゃん数名でてきぱきと片付けてくれて、そこにさらにフロントのおばちゃんが加わり今度は布団を敷いてくれる。
最高だ〜と速攻で寝た。(21時)

2日目は6時に起きて朝風呂に入る。
その後朝ご飯を食べに行く。
バイキングも楽しいけど、こうやって全部用意してもらえるのも嬉しい。

ありがたや…

部屋に戻り、昼頃まで寝る。
起きて本を読む。わたしはこの広縁というスペースが大好きで、ここに座って海を見つつ本を読むっていうのがやりたくて、今回千倉に来たのだ。
だからこの時間がこの旅のハイライト。
写真を見返すと広縁の写真ばかり撮っている。

朝の広縁
昼の広縁

15時頃になり、ビーチサンダルに履き替え、ビールを飲みつつ海を散歩する。
波遊びがとても気持ちよかった。
はしゃぎ過ぎて結局お尻まで濡れる。

引いていく波が気持ち良い

ホテルに戻り、また風呂に入る。
パックも持参し、のんびり過ごす。(のんびりしかしてないけど)
それで気づけばまた夕食ですよ!

2日目の夕食
美しき舟盛り

最高…でも顎関節症が悪化して全部食べられなかったのが悔しい。まあそれはいい。
この日は満月がすごくきれいだった。海に反射して一本道ができていて、その月を見ながら美味しいものを食べられて、夫と「ありがたいねぇ、ありがたいねぇ」とそれだけを言い合う。

ヘミングウェイ…

この日も布団を敷いてもらい速攻で寝る。(20時)
何もしてないのに旅って疲れちゃうんだよね、、

翌朝6時に起きたかったが起きれず…
朝食ギリギリの時間になんとか間に合う。
当たり前かもしれないけど、毎食メニューを全部変えてくださるのもありがたいなあと思う。

小鉢が好き

結婚して毎日の食事の支度の大変さがわかるようになって、余計に身に染みているのだと思う。
あと10年前は食事の記憶があまりなかったが、今回この美味しさがわかるようになって、歳を取るのも悪いことばかりじゃないなとも思った。

最後に意地で朝風呂に入り、そろそろチェックアウトの時間。あっという間だ。

当初の予定では10時にチェックアウトして、その後は館山観光しようかなどと言っていたが、夫もわたしもくたくたで、そのまま東京に帰ることにした。
東京駅で崎陽軒のシュウマイ弁当を買い、15時には家路に着く。
帰ってからもずっと寝て、その次の日もずっと寝ていた。旅ってなんでこんなに疲れるのか。非日常過ぎてバランスを崩すからか。ようやく復活してきたところ。

でもそれも含めて旅行で、千倉に行けてよかったなと、あの時間と空間を愛おしく思う。
夏休みの思い出。

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