都市伝説を紐解きたければ娯楽を見ろ。〜マトリックス レザレクションズ編その1〜

この記事はネタバレを含んでいます。
また、この記事は今後加筆・修正することを前提として書いているので、内容に変更が出ることを先に謝罪しておきます。

どうも、日本先行公開の「マトリックス レザレクションズ」を公開初日に見て、さらに世界公開日の22日にも見た私です。ほぼ私の予想通りの内容で我ながらすごいと思ったね!笑

以前の記事「都市伝説を紐解きたければ娯楽を見ろ。〜マトリックス編その1〜3」に加えて、前回の煽りまくってる記事でもマトリックスについて触れてるので、重複する部分があるけどごめん。
あと、当然現段階で手元にディスクも何もないので、完全に思い出しながらこの記事を書いています。なので、今後この記事はおそらく加筆・修正されますがご了承ください。

前回の記事を読んでいない方はそちらを先にどうぞ。たぶんこれ読まないと意味わからないと思うんで…お手数ですが…読んでください…。


■あらすじ

【注意】ネタバレを含みます

かつて人間の住む都市・ザイオンと、機械が支配するマシン・シティの両方を救った救世主、ネオ。
自己犠牲によって双方を救い、結果命を落とした彼だったが、彼の体はマシン・シティの摩天楼に消えた後、ひそかに蘇生されて他の人間とは違う特殊なポッドに繋がれ、新たなエネルギー源として利用されていた。

再び仮想空間・マトリックスに繋がれたネオはかつての自分であるトーマス・A・アンダーソンとして生きていた。ネオとしての記憶は消され、マトリックスでの彼の活躍はすべてゲームの話とされていた。そして彼はそのゲームを作ったゲームデザイナーとしてマトリックス内で生活していたが、彼は日常に違和感を感じていた。

自分の精神状態に問題があるのだと思ったトーマス(ネオ)は精神科のもとへ通い、青いピルを飲み続ける生活を送っていたが、この精神科医こそ新たなマトリックスの支配者・アナリストであった。
アナリストはアーキテクトの後任としてマトリックスに君臨し、ネオをマトリックス内に閉じ込めて利用すべく彼を監視し、コントロールし続けていたのだった。

そんな中、救世主ネオの生存を信じ続けるバッグスとその仲間たちはついにトーマスこそがネオであることを突き止める。
ネオ=トーマスだと気づくのに時間がかかったのもアナリストの仕組んだことであり、ネオ以外の人間はネオがかつての姿とは全く違って見えるようにしていたのだった。
トーマス(ネオ)の作ったゲームのモーダルの中に忍び込んだことで、ゲーム内の人類抹殺プログラムであるエージェントに見つかりピンチに陥ったバッグスだったが、そこへ現れた一人のエージェントはバッグスを助ける。
このエージェントこそ、かつてネオとともに人類を救った男と同じ名を持つ、モーフィアスだった。
バッグスとの接触により本来の目的を思い出したモーフィアスは再びトーマスを救世主ネオとして覚醒させるべく、バッグスたちと奔走する。

一方でスミスも本来の記憶を取り戻し、再びトーマス(ネオ)の前に立ちはだかる。
長年の青いピルの服用により状況に適応できないトーマスだったが、ついに赤いピルを手に取り再び現実世界へと舞い戻るのだった。


アナリストにより記憶を書き換えられ、利用されていたネオとスミス。
同じようにトリニティもアナリストによってとらわれていることを知ったネオは、自身が救出された際に見つけたポッドで眠るトリニティを救出することを決意する。

かつてエグザイルとしてネオと会ったことのあるサティとバッグスたちの助けを得てトリニティ奪還へ向かうネオ。
アナリストは巧みに彼らをコントロールしようとするが、ついにトリニティが記憶を取り戻し、ネオの手を取る。
二人からは凄まじいエネルギーが発生し、ついにネオとトリニティの二人が新たな救世主として覚醒する。


アナリストから管理者権限を奪ったネオとトリニティは、アナリストの作ったマトリックスの崩壊の可能性を気にもせず、新たな世界を創造すべく手を取り合って空を駆けていくのだった。


■レッド、ブルー、グリーン、そしてイエロー

今回のマトリックス最新作・レザレクションズに関して私が最初に着目したのは色
赤いピルと青いピルに代表されるように、このマトリックスシリーズは現実世界と仮想空間の世界を赤と青の二色で表すという演出を用いている。
同じように特定の要素を特定の色で表現していると思う。

マトリックスの代名詞的カラーであり、流れるコードの色を表すグリーンは今回も随所に見られ、ネオとその他社員たちとの会議中は後ろでずっとこのグリーンのコードがこれ見よがしに流れ続けていた。
それはまるで「今ネオが生きているこの世界はこのグリーンのコードの中の世界、つまりマトリックスの中なんですよ」とわかりやすく言っている感じだった。
ネオとトリニティが接触したカフェの名前「SIMULATTE」というシミュレーションとラテを合わせた名前になっていて、この看板もグリーンの光を放っている

次に代表的なカラー、現実を表すレッド
ネオを覚醒させる役割を持つモーフィアスは赤のコスチュームを身に纏っている。ネオとともにマトリックス内に入ったときには赤いスーツを着用し、ネオを荒療治で覚醒させる時には道場で赤い道着を着ている。
現実世界であるマシン・シティは全体的に赤く、ネオとトリニティが眠っていたポッドや ”胎児の畑” も赤が鮮烈な印象を与える。
また、今回のストーリーで大きな役割を果たすサティはずっとネオを見守り続けており、トーマスとしての彼に接する時は赤い眼鏡をかけていた(やはりあのインド人っぽい女性キャラはサティだった!)。

次に仮想世界を表すブルー
現実世界ではブルネットのバッグスの髪マトリックス内に入るとブルーに変化し、着用するサングラスの色もブルー
その他マトリックス内にいる間はあらゆる景色が青っぽい色で表現されており、仮想世界の支配者の筆頭であるアナリストは常にブルーの服で統一されており、眼鏡のフレームまでブルー。この眼鏡のフレームはサティのそれと非常に面白い対比になっていた。同じくエージェント・スミスも常にブルーの服を着ている。
最初はバッグスやその他の仲間がブルーのサングラスを着用していることが違和感だったのだが、なぜモーフィアスと同じように赤で表現されないのかというと、恐らくモーフィアスは「ネオを現実に引き戻して覚醒させる」という明確な目的があるのに対してバッグス達にはそれがないので(ただ個人的に探していただけ)、特に赤で表現する必要がなかったのではないかと思う。
基本的に赤を着用しているモーフィアスも、ネオと例の背景真っ白の部屋で対話する時にはブルーのスーツを着ていた。


そして最後にイエロー(あるいはゴールドというべきかも)。これは「新たな始まり」を表す色ではないかと思う。
レボリューションズの最後でサティが描いた「夜明け」の色である。
まず、今回のレザレクションズで最初にモーフィアスがネオに接触するシーンで、モーフィアスは鮮やかなイエローのスーツを着ている
次にトリニティがネオと屋上で見て「きれい」と言った太陽の光の色
最後にアナリストのもとを訪れたネオとトリニティが飛び立っていくシーンの太陽の光の色
イエロー(ゴールド)の光の色がそこにある時、そこには新しい始まりがあるように思う。
ちなみに日本人が太陽の絵を描く場合に赤で描くことが多いのに対して、欧米人はイエローで描くことが多い。


■今回のモーフィアスは以前のモーフィアスではない

今回のレザレクションズでおそらく観客が一番「何それ!!??」と思ったのがモーフィアスだろうと思う。私もなんかちょっと笑いそうになった。ごめん。

今回のモーフィアスは一体何なのかを私なりに解釈するとこうだ。

・前回(レボリューションズ)までのモーフィアスはすでに故人

・今回のモーフィアスはネオがマトリックス内で生活していた際に生み出したゲームのキャラクター(=プログラム)

・ネオはモーフィアスのキャラ設定をエージェント・スミスの立ち位置にしていたので、最初の登場時はエージェントだった

・なので現実世界では人間としては存在していない(だってプログラムだから)

・よってバッグスの助けにより赤いピルを飲んで現実世界に放たれたモーフィアスは、人間との共存を望む機械・シンシエントとしてエクソモーフィック粒子を利用することで具現化される

ということだろうと思う。
恐らくモーダルを利用することによって、人間のように現実世界に具体的な存在がないプログラムでもエクソモーフィック粒子と結合させることで具現化できるみたいなことなんだろうけど、ハッキリと描かれていないので推測の域を出ない。
また、ネオは記憶を消されながらもどこかでネオとしての意識を保っていて、だからモーフィアスにわざと「ネオを覚醒させる」というプログラムを仕込んでいたとも考えられるが、これもあくまでも私の推測である。

ちなみに「エクソモーフィック粒子って何やねん!!??」っていう部分が全員引っかかる部分だと思う。

ズバリ、

なんかよくわかんねぇけどすっげぇ粉


長くなるので分けて書きます。続編へ続く〜〜〜〜

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