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アスペルガーと仕事

 私は今まで、アスペルガーが分かるまでは普通に正社員や嘱託職員といった一般枠で働いていた。しかし、どの職場でもどこか人と違うよね、と言われてしまい、受け入れてもらえなかった。確かに若かった故に大した働きが出来ていなかったのかもしれないし、そこは大いに反省すべき点であるが、職場に馴染めないという問題は常に抱えていた。
 毎日8時間以上きっちりと働く事、それも私自身にとってリズム的にとてもキツかった事もあり、体調が整わず休みがちだったのも事実だ。きっと、8時間ぶっ通しで常に気を張り続け、心と身体が休まらなかったのだろうと思う。

 アスペルガーが分かってからは、私は就労移行支援事業所に2年、生活訓練事業所に2年、A型作業所に2年通所し、ようやく自分にとって働く事とはどういうことか、自分に合った働き方、向いている仕事等が少し分かってきたところだ。
 今の自分には、1日に6時間半〜7時間の障がい者雇用で週5日働くリズムを身につける事が出来た。それ以上になるとどうしてもがむしゃらに飛ばし過ぎてしまい、しんどくなってしまうという特性を把握できたからである。
 また、今までは働く事が苦痛で、自信の持てないものだったが、今は多少なりとも色々経験を積んだことにより、自分にしか出来ない仕事がある、と分かる事ができた。それにより、自信がつき仕事が面白いと思えるようになった。
 もちろん人間関係により調子が悪くなる事は多々ある。だからこそ、職場での発達障害の理解が必要になってくるのだ。いくら仕事が出来ても、認めてもらえなければ、評価してもらえなければやはり辛い。

 発達障害当事者にとって、仕事は1番のネックになる部分だと思う。しかし、周りの理解と環境、業務内容を整える事で、きっと力を発揮することができるはずだと私は思う。その為に、会社全体で発達障害を理解するための時間を作って欲しいと切に願う。

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