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クリシュナ・トゥルシー☆神様の名をいただく薬草が寒天ゼリーになった顛末

先日、別の記事でも取り上げたレシピですが、今回は上に載せている美しいゼリーについて書いてみます。

■クリシュナ・トゥルシーはシソ科

ある日、一緒に仕事をしている有機農家さんから、ほんのりピンク色に染まったドリンクの写真が届きました。

「トゥルシーもシソ科だから(茎が赤いクリシュナ種なら)赤紫蘇と同じやり方でジュースにできるかと思って」

わぉ!美しい…… これはゼリーにしたい、とひらめきました。

何より「科目で考えると発想が広がりますね」と言ってくださったのがうれしかった。

というのは、以前、ニンジンの葉っぱをおいしく食べるレシピを考えたとき、私が「ニンジンはセリ科だから」とお話ししたのを覚えていてくれたんだな、と思ったからです。

■親戚どうしの野菜は味や香りが似ている

レシピを書くといっても、私はその時、生まれて初めてニンジンの葉を食べたのです。

もちろん口に入れてみての食感、立ち上る香り、生、茹でたとき、炒めたとき、直火焼きなど、変化を味わって、特徴を確かめながら考えるのですが、

発想を広げるためには、調べ物もします。

ニンジンならセリ科なので、まずは同じセリ科の野菜を使った料理をみていきます。

セリなら、お浸しはもちろん、韓国料理のナムルなんかもいいですね。

そのときは結局、同じくセリ科のツボクサのサラダをヒントに書きました。そう、インド洋の島国スリランカではゴトゥコラと呼ばれ、毎日のように食べる身近な野菜なのです。

こうやって調べてみるまで、私は「ニンジン」と「ツボクサ」「セリ」がぜんぶ親戚だと頭の中でつながっていませんでした。

■プルプルに固める方法いろいろ

今回のゼリーは寒天で固めるレシピにしました。ゼラチンやアガーで作ってもいいんですよ。今回、寒天を選んだ理由は「クリシュナ」がヒンドゥ教の神様のお名前だからです。

ヒンドゥ教は基本的に肉食をあまり善しとせず、特に牛は神様の乗り物であり聖なる存在なので食べることはありません。

ゼラチンは動物性で牛や豚のコラーゲンからできてるわけですから……

クリシュナ・トゥルシーのゼリーをゼラチンで固めるなんて、なんか身がすくむ(苦笑)

ちなみに、ヒンドゥ教徒に限らず、ベジタリアンはゼラチンを避けますね。ゼラチン、けっこう思わぬところに入ってるんですよね……

もちろんムスリムもゼラチン食べない、豚由来だから。http://www.halalrecipes.jp/materials/no-pork/

■詳しく知りたい方へ

【1】クリシュナ・トゥルシーって何?!という方へ

【2】赤紫蘇ジュース作ってみようかなという方へ

もう今の時期(8月)になると赤紫蘇の生の葉は市販では手に入らないでしょうけど、また出回るころになったらぜひ。


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