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コミュ障だった僕が人と会話するようになった話

今となっては一般的な社交性となったのですが、昔は場面緘黙が酷かったです。

家や特定の友人数名とは会話ができたのですが、クラスの中に置かれると誰とも会話ができなかったです。それでも、スポーツは出来たし、8歳くらいまでは顔が整っていたのでいじめられたりすることはありませんでした。なんならラブレターとかバレンタインチョコとかもらってたなあ…。黙っててもモテる昔の自分が羨ましいです。

そんな事はさておき、小さい頃は場面緘黙が酷かったんです。
クラス内で話しかけられてもちゃんと応答することができない。自発的に話しかけるなんてもってのほかでした。

なんで話しかけられても応答できないのかを過去を振り返りながら自己分析してみたところ、もちろん緊張して声が出ないことはあります。それともう一つ「この人は本当に俺に声をかけているのだろうか?」という変な疑念が心の中にあった気がします。
そんなの自分の方を向いて話しかけてるんだから、当たり前だろうと思うかもしれませんが、不安症の度が過ぎていたんです。

そんな私ですが、今となっては声がでかいと注意されるまでに変貌しました。
その変われた要因を二つ紹介します。

1.高校時代のトラウマ

僕は小中を地元の公立学校で過ごしました。前述の通り小学生の時はいじめられていませんでした。中学に入学しても顔馴染みばかりの状況で自分から言葉を発しなくても周りが僕を認知し、認めてくれる状況から出たことがなかったんです。そんな中での高校入学です。周りの人が僕という人間を知らない世界に飛び込むことになりました。

入学後、場面緘黙が発動してしまい一ヶ月以上はクラス内で会話することがありませんでした。その間に周りはコミニュティを広げていき、僕だけがクラスの中で孤独な存在になっていきます。

昼休みはお弁当を食べることなく、顔を伏せ、寝たフリをするのが日常でした。クラスメイトにお弁当を食べる姿を見せるのが恥ずかしかったんだと思います。そんなある日のことです。僕がいつも通り寝たふりをしていると周りから噂話が聞こえてきます。

「てかさ、アイツまじ誰?笑」
「え、〇〇っていうらしいよ」
「なんでいつも寝てるんだよ」
「ちょっとキモいな」

非常辛かったです(笑)
僕の人生のTOP3には入ります。

こんな生活をしていましたが、1人のクラスメイトが寝たフリをしている僕に話しかけてくれました。

「どしたん?お弁当忘れたの?」

本当はカバンの中にあります。みんなのいるところで食べるのが恥ずかしいだけでした。しかし、そんなことも言えず

「忘れちゃったんだよね」

そう答えると彼はクラスメイトから弁当のおかずを集めて、僕に分け与えてくれました。彼の存在は眩しすぎました笑

そんな彼がラグビー部の体験入部にいこうと誘ってくれました。僕は体格がいいので、それを見て誘ってくれたんでしょう。そこから一緒に入部し、少しずつ打ち解けていきました。本当に感謝です。

こんな体験があり、大学に入学したら勇気を振り絞って、周りに話しかけてみようという気になりました。

2.手品との出会い

出会いは大学2年生のときでした。
YouTubeで見た手品動画の種が気になり、調べているうちに自分でもやりたくなったのがキッカケです。

そこからというもの、時間を忘れてトランプと向き合いました。こんなに楽しいものがこの世には存在したのか…と思えるほどです。
そして1人でトランプを触っているうちに「人に見せたい!」という気持ちが芽生えてきました。

まずは家族や友人に披露しました。最初の方は楽しんでくれていたのですが、手品って見せられ続けるとつまらなくなってくるんですよね

周りの反応も悪くなってきた時、僕が考えついたのがストリートマジックでした。
街中にいる人に声をかけ、マジックを披露させてもらう。あわよくばチップなんかも貰っちゃおうかな、なんて考えです。

いざ実践してみるとなかなか勇気も出ないし、声をかけても人が捕まらないんですよね。頑張って声をかけること数回。やっと見てくれる人が見つかりました。

手品を披露すると思っていた以上に反応が良く、お客様からチップを渡してきました。バイト以外でお金をもらったはじめての経験です。涙が出るくらい嬉しかったのを今でも覚えています。

その成功体験からストリートマジックにどハマりしてしまい、ガンガン人に声をかけるようになりました。昔の僕からしたら考えられません(笑)


僕の体験談はこんな感じです。
人との出会いや人生経験から少しずつ成長しました。
何かのキッカケで人は良い方に変われるものだと思っています。今悩んでいる人もこれからの素敵な出会いで抱えている問題が良い方向に向くことはあると思います。一緒に頑張りましょ💪

それでは

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