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Google

幻のGoogle支店。
劇場版→→→https://www.youtube.com/watch?v=EvePqOGHCnY

バハマ  「ぶぅぅぅあああぁぁあああああああああああああああああ」

バハマ  「....」

バハマ  「あぁぁあぁあぁあああああああああああ!!!!!!!」

バハマ  「....」

バハマ  「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!」

縁側の床に伏せて一人、泣き出すバハマであった。


            ~Google~


            【一週間前】


バハマが縁側でひとり煙草を吸っていると
たいちゃんが駆け足で詰め寄ってきた。

たいちゃん「内定先決まったぞ!」
バハマ  「うお、まじか!」


たいちゃんは会社でエロ動画を見たことがきっかけでクビになった。
その後、就職活動なるものを一応していたのである。


たいちゃん「ああ!どこだと思う?!」
バハマ  「なんだよ、そんなもったいぶって」
たいちゃん「聞いて驚くな。そう。俺の内定先は、、、Googleだ!」

バハマの目が丸くなった。

バハマ  「え、えー!。うそだろ!?
      お前があの天下のGoogleに就職できるわけないだろ!!
      お前、どんな手を使ったんだよ!」


たいちゃんはいこれでも元天才プログラマーだ。可能性はあるが
信じられないバハマであった。


たいちゃん「まてまて。落ち着けって。自慢じゃないが
      俺、人生で一度も面接落ちたことがないんだよ」
バハマ  「書類が通ることに驚いてるんだが、、」
たいちゃん「まあ、俺の内なる才能を見抜いたんだろうな。
      流石だぜ、Google!!」


            【一週間後】



バハマとハルが縁側でお茶を飲んでるところに、
たいちゃんが謎の封筒を持って帰ってきた。

たいちゃん「ただいまー」
ハル   「おかえりー」
バハマ  「お!Google先生が帰ってきた!」
たいちゃん「なんと社長に会ってきたぜ!」
ハル   「え!その格好で?」


たいちゃんはいつも甚兵衛を着ている。


たいちゃん「私服でいいって言われたからさ、
      あと、何かの最新式、貰った」
ハル   「ええ!なんだろう?気になるぅ!」
バハマ  「すげぇな、本当に入ったんだなぁ」
たいちゃん「おう!Googleの金沢支店に決まったよ。」
バハマ  「ん?Googleに金沢支店なんてあんのか?」

バハマが携帯で検索しはじめた。

たいちゃん「そうなんだよ。俺も知らなくてさ。
      金沢にGoogleのオフィスがあったなんてなぁ」
バハマ  「ん?おかしいぞ?Googleに金沢支店なんてないぞ?」
たいちゃん「いやいやそんなはずはないよ。だって俺行ってきたんだもん!
      なかったら俺、いかれてるよ?」
バハマ  「まて!お前それ、Googleじゃなくて、Boobleじゃないか?!」
たいちゃん「はぁ?!」
ハル   「Boobleって何よ?」
バハマ  「ローター作ってる会社だ!!!」
たいちゃん「はぁぁぁあああ!?!!!!!!!!」


スーパーパニックのたいちゃんである。


ハル   「やだぁ!もー!笑」
バハマ  「通称ブルブルだって!!!」
たいちゃん「いやいや違う違う違う!そんなわけない!!!」
バハマ  「封筒の中身は?」

焦って封筒を開けるたいちゃん。上端が開いた封筒を3人が覗き込んだ。

中には最新式のワイヤレスローターが入っていた。

突如、爆笑するバハマとハル。
今にも泣きそうなたいちゃん。

ハル   「何がGoogleよ笑!信じたじゃない笑!」
バハマ  「Booble先生だ!Booble先生!笑」
ハル   「ちょっと電源つけてみてよそれ笑!」
バハマ  「ハル違うよ!オッケーBooble、電源つけて!」

大爆笑のバハマとハル。
今にも泣きだしそうなたいちゃんの下顎を掴むハル。

ハル   「すみません、良く聞こえませんでした」

腹を抱えて大笑いするバハマとハルであった。

たいちゃん「ちがうもん!泣。Googleに入ったんだもん泣...」


たいちゃんはついに泣き出してしまった。


バハマ  「おぉおぉ?!大丈夫か?!」
たいちゃん「Googleの社員になったんだもん泣...」
ハル   「あぁ、、ごめんねたいちゃん」
たいちゃん「うぅ...」
ハル   「ちょっと!泣いちゃったじゃない!」
バハマ  「俺のせいかよ?!」
ハル   「ほんとごめんねぇたいちゃん」
バハマ  「...よし!ちょっと待ってな!」

バハマが何か思いついたように立ち上がり、封筒から何かを取り出し、縁側を後にした。


             【数分後】


縁側でしくしく泣くたいちゃんをハルが慰めている。
そこへバハマがやってきた。

バハマ  「たいちゃん!封筒の中身、見てみな!」

封筒の中身を見るたいちゃん。

たいちゃん「...あれ?ない」
バハマ  「俺の中にあるぜぇ!」

バハマが自分の尻を叩いた。
そう、バハマはたいちゃんを泣き止ますために面白いことをしようと考えたのだ。今一番面白いことは、ローターを挿れることだと、バハマは確信していた。

ハル   「馬鹿じゃないの?!」
バハマ  「面白いと思って...」
たいちゃん「笑」
ハル   「笑った!」

笑顔になったたいちゃんを見て、バハマの作戦に乗ることにしたハル。
封筒からローターのリモコンを取り出して、スイッチをONにした。

バハマ  「おおおおおおおおう!!!
たいちゃん「笑笑」
バハマ  「すごいなこれ!笑」
ハル   「はい!たいちゃんあげる」
バハマ  「えー、ハルがいいなぁ~」

たいちゃんにリモコンを渡そうとしたハル。しかしたいちゃんが手を滑らせ
縁側の下に落ちてしまった。

たいちゃん「あ...」
猫    「ニャァーオ」

縁側の下に猫がやってきて、リモコンをくわえた。


猫    「ニャァーーーオ」
たいちゃん「あ...」


リモコンは猫に持っていかれてしまった。
あっという間だった。
沈黙が流れる。



バハマ  「おおおおおおおおおう!!」


突如叫びだすバハマ。猫がリモコンのスイッチを押したようだ。



ハル   「びっくりした!!!」
バハマ  「まったく、子猫ちゃんめ!」


バハマは悪くなさそうな顔をしていた。


たいちゃん「出してこいよ、ぶっ壊れるぞ?」


もちろん、ローターではなく、バハマが、である。


バハマ  「そうだな、出してくる。
      おおおおおあおおおおおう!!!」

再度スイッチが押され、バハマはぎこちなく縁側を離れていった。

ハル   「...探すしかないわね」
たいちゃん「見つかるかな?」


重い腰を上げるたいちゃんとハル。
ハルには一つ疑問があった。

ハル   「...入社するの?」
たいちゃん「するよ?」
ハル   「するんだ」


猫を探しに縁側を離れるたいちゃんとハル。
しばらくすると、縁側にバハマが戻ってきた

バハマ  「ちょっと!...あれ?...」

縁側には誰もいない。

バハマ  「...取れなくなっちゃった...」

再度スイッチが入る。止まる。繰り返される振動。
バハマはいつくるかわからない振動に怯えながら
縁側の床に伏せた。

END
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