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土層について


<土層について>
・心土層
風化していない岩石質の母体物質で、人力ではどうしようもできない層。硬盤層とも呼ぶ。
その上に負荷の程度が弱い鉱物質土壌層があるが、作土層にはならない。ここまで植物の根が届くことは少なく、破壊することができる植物もほとんどいない。

意外かもしれないが、ここには菌類やセンチュウ類、細菌類など微生物は生息している。心土層よりさらに深くにも微生物の生態系が、この数閏年の間に発見されて科学者を驚かせた。放射能や地球内部からのマグマによる熱など極端な環境にも関わらず、微生物は生息している。このような環境に生息する微生物を極限環境微生物(直訳は極限愛好者)と呼ぶ。

・作土層(耕土層)
分解した有機物質や生物残骸の比率が高い層で、植物の根が張ることができる層のこと。人力でも容易に掘ったり土を動かすことができる層。
心土層の近くになると腐食物が減り、堆積した粘土や砂、鉄やアルミニウムなどの酸化物からなる層が現れるがミミズはここにもやってくる。最も高い密度で植物の根や土壌生物が存在している。

・腐植(葉)土層
草や虫たちの死体が積み重なっていく。新しい死体が上へ上へ重なって層を成す。川口由一はこの層を亡骸の層と呼んだ。
腐食とは微生物が作るイメージが強いが、実は微生物の食べ残した物質。時間をかければいずれ完全分解するが、数年間はそのまま残る。養分の貯蓄庫ともいえる。この一時的な留めがあるから、一年草は成長できる。熱帯地域では微生物の分解スピードが速いため、この層は少ない。

・耕盤層、グレイ層、肥毒層
呼び方は様々だが、トラクターや重機などによって踏み固められたことで出来上がる層。色は灰色や白に近い色で水はけが悪く土中生物も少なく、ときに腐敗臭が漂う。田んぼではわざとこういう層を作ることで水もちをよくする。この層には肥料や農薬が残留しやすく、植物の根が酸欠にもなりやすい。そのため、大型機械を使用する農家は毎年耕して破壊している。

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