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第16話:プロデューサーとトレーナー

かつてハーレム状態の疑似恋愛商法(体験)は今やプロデューサー、マネージャー、トレーナー業が主流となった。

それは人間側も二次元側も同じである。

「AKB48」「ラブライブ」は女性にも人気があった(ある)。

おニャン子、桜から「モーニング娘。」で1つ階段をのぼった。

どのような仕組みが・・・か

それは疑似プロデューサー体験である。

彼女たちの活躍(動向)を日々観察し、育てる。

私たちはメディアを通して成長を見守ってきた。

かつてオーディション番組から誕生したユニットやグループ、ソロアイドルは数え切れないほどに存在したが、21世紀の社会ではその仕組みや構造、成長記録がより可視化されるようになった。

投票システム、選抜(ゲームの場合はゲージの組み立て)、育成・後援者(パトロン)

何だか自分も偉くなったような気がするのはそのせいである。

これは極めて高度な疑似体験だった。

男性側も男性アイドル育成、見守りシステムを取り入れたゲームをやると意外に面白かったりする。

ロールプレイングゲーム(RPG)のレベリング

「パワプロ」のサクセスストーリー

それがアイドル育成シミュレーションの分野まで跳躍しただけなので・・・

育成ビジネスはグッズ販売、課金

こうした現実のマネーゲームの世界とも相性が良い。

現代社会では女性が同性を後援し、男性を飼う。

一方、男性は女性を後援し(特にお金)、同性と(愛の深さを)競う。

「推し」が被ったら少し厄介だが、

団結したらそれは大きな力となる。

ちなみに海外でもアイドルオーディション(選抜番組)は大きな人気を誇る。

もう選抜の段階から私たちは「推し」(番組を見続けることによって生まれる構造)の成長物語に参加させられるのだ。

実は、以前触れた「推し」の構造は恋愛感情を弄ぶことからより複雑かつ高度なものとなった。

いっそのこと支配してしまったらいい。

そんな時代となった(のだ)。

ちなみに男性が現実世界の俳優や男性アイドルに憧れて・・・

というケースも全く珍しい現象ではない。

(女性が女性に憧れて真似るのは普通。後援感覚は特殊)

「流行り」は男性によっても作られる。

石原裕次郎、松田優作、木村拓哉、BTSは男性にとっても憧れの存在(セクシーシンボル)であった(ある)。

音楽方面ではチェッカーズ、尾崎豊やヴィジュアル系バンドなども同じだった。

(真似をしたら異性にモテるのだから仕方がない・・・笑)

若い男性の間で2ブロックやマッシュが流行るのも無理はない。

話を元に戻せば現在のアイドル文化(商法)はプロデューサー、マネージャー、トレーナー業の疑似体験=「育成と支配」が根底にある。

かつて政治学者丸山眞男は「忠誠と反逆」を描いた。

我が国は主従関係(封建制)を大切にしてきたが、今や自らも為政者(開発者)たちによって疑似支配者体験を演じさせられている。

徳川幕府を母体と見れば、私たちは(まるで)極小の藩主のようなものである。

「民」を選り好み、育成し、支配(登用、寵愛)する。

また、町民の暮らしを温かく見守る・・・

そして、ときには為政者に苦情を入れる(笑)

もちつもたれつ

ゲームの場合、開発者は課金アイテムで「詫び」をする(笑)

(おそらく)こうした側面も現代型の育成シミュレーションゲーム(かつての疑似恋愛体験のアウフヘーベン)にはあると思われる。


追記:

私は「アイドルマスター」シリーズ、「ラブライブ」シリーズ、「バンドリ!」(主に男性向け)、「アイドリッシュセブン(アイナナ)」「A3!」「あんさんぶるスターズ(あんスタ)」などをプレイしてきた。

課金もしてきた。当然、主題歌も歌える。派生ユニットの曲も・・・笑

これ以外にも「艦隊これくしょん(艦これ)」、「刀剣乱舞(とうらぶ)」ほか色々(小声)

私は人生方針(軸)として「単一のオタクではなく、全てをオタク化させれば、オタクとはならない論」をとってきた(笑)

だから、何者にも染まっていない(と感じてはいるのだが・・・)。

競馬だけは「超オタクである」のかもしれない・・・笑

18歳以降からの好き勝手(身勝手)な生き方がそれを可能にさせたのである。

追記:

M1観ようと思ったけど、サッカーの方が好きなので仮眠をとることにした(笑)

(2022.12.18)

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